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【みく視点】
こ、れは……公開告白というやつではないのでしょうか。
めっちゃ恥ずかしいんですけど…。
どこからともなく現れたはてなに保護されて、なんかすごい恥ずかしい口論が始まってる。
せと「仮病だのなんだのの話をすんなら、俺は騙されてないからな?こいつは仮病なんて使ってない。俺は体調不良で苦しんでる山野に同情して面倒を見ているわけじゃなくて、山野美紅という人間そのものが好きだから世話焼いてるし、心配してるし、助けたいと思うんだよ」
瀬戸くん、ほんとに恥ずかしいこと言ってるんですけど…。
はてなも、私を守ろうとしてくれて、私、本当にいい友達に恵まれたな。私にはなにもできない。
ハチ「ほら、やまみー返事はしないの?」
はてな「やまみーって呼ぶな、はてな専用だから」
ハチ「あ、ほんとに怒られた」
返事、そうだ、返事しなきゃ。
みく「瀬戸くん、あの」
せと「ん?」
みく「告白の答え…なんだけどね」
瀬戸「あっ、あぁ、えっ」
女の子との話を中断させてしまった?まぁいっか、とりあえずちゃんと伝えなきゃ。
みく「さっきの続き、私、瀬戸くんのこと好きとは言い切れない。けど、もっと瀬戸くんのこと知りたい。だから、その……」
せと「付き合ってくれるってこと?」
こくん、と頷くことしかできない。顔がすごく熱くて、真っ赤になってるのが容易に想像がつく。想像がついてしまってさらに恥ずかしい。
はてな「ほんと?ほんとに?ほんとに付き合う?」
みく「えっ、?」
せと「いいんだよ、本人いいって言ってんだから」
はてな「ぐっ、嫌なことあったら言うんだよ?」
せと「今日はてな当たり強くないか?」
目の前の女の子が睨むような目で見てくる。怖い。
女子1「なんで、なんであんたが」
せと「山野の好きなとこ、あげれるだけあげていいならお前の心を折るくらいは余裕で思いつく。でもここで言ったら山野に申し訳なさすぎるから抑えるわ。」
らん「もう今の時点でかなり申し訳ないことしてる。公開告白だよ?」
せと「だから抑えるって言ってんの」
私と女の子の間で、私を隠すように立つ瀬戸くんは、今までで一番カッコよく、頼もしく見えた。
だけど私の好きなところを言いまくるのは本当にやめてほしい。
せと「だけどこれだけ言っとくわ。お前が思っている以上に俺は山野のことが好きなんだよ。」
これ、本当に恥ずかしい。普通に言われても恥ずかしいのに、こんなに人がいるなか言われるのはさらに恥ずかしい。
先生も止める隙見失ってこっち見てるし。てか蜂山くんが先生止めてない?
女の子はまだ悔しそうにこっちを見てたけど、これ以上絡まれることはなさそうだった。先生が歩いてきて、詳細を聞くために私と瀬戸くん、女の子の3人を別室に呼び出す。
その後、話が終わって教室に戻る。
みく「瀬戸くん、ありがとね」
せと「え?」
みく「私一人だったらなにも解決できなかったから。」
せと「いや、そもそも俺のせいだし。周りに自分の気持ち決めつけられんのいやだったし。」
そう言うと、1拍置いて瀬戸くんがさらに言葉を続ける。
せと「その、瀬戸くん、やめね?なんか、距離遠く感じるし。瀬戸でいいよ、あ〜、旭でもイイケド……」
みく「じゃあ、旭くん?私のことも、美紅って呼んでいいよ」
せと「ん、よろしく、美紅。」
少し恥ずかしいけど、多分これから慣れてくよね。
――
はてな「やーまみっ!!!」
みく「わっ…!」
らん「一緒に帰ろ〜」
みく「うん!帰ろっ!」
全部が全部、スッキリ解決して、完全なハッピーエンドになった訳じゃない。
お母さんに聞いたら、お父さんとは離婚するって。
人生、一体何が起こるかわかったもんじゃない。
だからこそ、その色々を乗り越えて、一人一人トゥルーエンドに向かってく。
でも、それでいいんだ。周りの視線なんて気にしない。
私は、たった一人の私のお母さんと、親友と、幸せに暮らすんだ。
大丈夫。
もう私はひとりじゃないから。
ハチ「俺らも混ぜろよー!」
バブケ「はっやw」
ポン酢「どこ行くねーん!」
なつ「またんかーい!!」
せと「っるせぇなw」