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コメント
5件

大金が手にはいるどころか慰謝料請求されてる🤣
あらら~ドンドン墜ちてゆく〜⤵️⤵️⤵️ チーム菊ちゃん、お見事です👏👏👏

依頼者と弁護士で信頼関係を築けない場合弁護を辞退できるんだよね、確か。欲まみれの人の弁護は大変だね。
「うちの前で録音したの?」
「姿は途切れ途切れだけど、動画」
「撮ってたんだ」
「うん。明らかに不審者だったからね」
「そっか。永人さん、見た?」
「見たよ。慰謝料請求にも使えるし、必要なら裁判所にも提出出来る精度」
「ありがとう、永美」
「お話し中、スミマセン。なんの動画でしょうか?」
叔父の弁護士が私たちに尋ねる。
「お三方が、菊ちゃんに余命半年だと信じ込ませる嘘を聞かせて、遺言書を書かせようとしたという事実を、こちらの親子が菊ちゃん不在の家の前で話している動画です」
叔父が慌てたのか、怒ったのか、引き攣った顔で叔母を見る。
その横で
「遺言書?余命とか、何のことかわかりませんが……」
弁護士は首を傾げて叔父を見てから
「そちらは把握されていますか?」
叔母の弁護士に尋ねた。
「いえ、存じ上げません。それは……問題ですね」
どちらも、弁護士にそんなことを伝えているわけないよね。
「その嘘によって、一ノ瀬菊さんは大学を退学、就職内定辞退など大きな不利益を被った。もちろん、死期が近いと思わされた精神的苦痛も非常に大きい。よって、木野山正子さん、木野山敬さん、一ノ瀬武夫さんに、明日以降、慰謝料請求をいたします」
「はぁ…っ……?」
「ご安心ください、木野山正子さん。菊ちゃんがホテルに滞在していた費用は、きちんと三等分してのご請求になりますから、何もあなたお一人で支払うことにはなりません」
「おいっ、コイツのスイートルーム費用まで俺たちが払うっておかしいだろうがっ⁉」
「えっ、スイートルーム?」
永人さんが弁護士先生らしく説明したところに、敬が唾を飛ばしながら叫ぶ。
そして、叔父は何も知らない……軽くカオスだ……
「ご自分の先生に確認されたらいいと思います。嘘に打ちのめされた菊ちゃんが、居場所を失い彷徨っていた。その間のホテル滞在費用は請求出来ますよ。食費などはもちろん請求しない」
「そうなのか?」
「はい、そうなるでしょうね……」
敬に応える弁護士は、ため息まじりだ。