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嫉妬してるとバレるのは癪に障るけど、聞かずにいると夜眠れなくなる気がしたから、元カレのことも改めて聞いた。

名前は 山田やまだ 康二こうじ。顔はチャラ男風の茶髪イケメン。県内の大学で一番のサッカー強豪校である静岡実業大学の出身。卒業後は静岡 花井はない組という地元の建設会社に入社し、現場監督として仕事をこなしながら、会社のサッカー部で活動している。チームではフォワードのレギュラーの座を確保したが、チームは県Ⅰ部リーグで下位に低迷している。 東海とうかいリーグ昇格がチームの目標。今シーズンはまだ始まったばかりとはいえ情勢は厳しい。

萌さんとは大学二年生の冬に知り合って、三年後の社会人一年目の年の冬まで交際した。二人が知り合ったとき、萌さんは17歳、高校を中退した直後だった。彼の大学時代、二人でよくアスルヴェーラの試合を見に行ったが、Jリーガーになれなかった彼はアスルヴェーラの試合に行かなくなった。一方、萌さんは彼が出場する県リーグの試合は欠かさず応援に行った。萌さんが車を買ったのも彼を応援するため。彼と別れたのは去年の12月、萌さんが20歳のとき。それから4ヶ月後、僕らは出会った。

恋愛をあきらめていたとはいえ、性欲がなかったわけではないから、童貞だった僕はこの部屋でネットの動画を見ながら週に何度か自慰をして性欲を鎮めていた。同じ頃、山田康二は性欲の赴くままに十代の萌さんの瑞々しい肉体を味わい尽くしていたのだ。君がセフレ扱いしていた女性を好きになって、僕らは今日恋人になった。彼女は君に身も心も捧げたのに、君は三年間も性欲処理の道具として彼女を利用しただけだった。君が与えなかった愛を、僕は彼女に教えてあげたい――


君はスタジアムに吹く風のように

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