・
「もう〜!!遅いよーッ!」
大きな机にモニターの画面が沢山。
ゲーミングチェアから足を下ろして出迎えてくれたのは、画面で見たあの姿そのままの七瀬うるであった。
室内はとても広くて、色々な機械が置いてあった。どんな機械なのかはわからないが…。
「ごめんごめん、遅れた。」
サクラが少し微笑みながら七瀬に言葉を返す。
「しゃーないなぁ!じゃあ後でアイス頂戴ねッ!」
七瀬は腕を組みながらニカッと笑みを浮かべる。
「わかったわかった…、」
また奢らなければならないのか、というわかりやすい表情を見せたサクラ。
そして七瀬は再び机に向かう。
「ん〜っとね、わかってると思うけど、ルリを助けなきゃならないのねッ?」
素早いタイピングをしながら説明をし始めた。
「ルリ、は今、ど、どこにいるんですか…?」
「今はここの真ん中に位置するルリが住む宮殿、最下層部に居るよッ!」
七瀬が直ぐにモニターに写真を幾つか見せる。
ガラスで出来ている輝くはずの宮殿は、黒い空のせいでとても怖く見えた。
「こ、怖いねぇ〜、、」
ずっと黙り込んでいたと思っていた湊が話した。
「でも、なんで?ルリはどうなってるの?」
サクラが問いかける。
「何かしらによって捕まえられちゃったみたいで…それを成敗させなきゃならないのッ、」
「…何だろう、カイブツ、みたいな?」
・
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!