とある男が、主人公。 彼は転生者であった - 1話 『転生』 - ンは『転生』という言葉を知っているだろうか? まぁ、知らなくても無理はない。何故なら『転生』というのは、我々人間にとって未知の存在なのだから。いやむしろ知らない方が自然だとも言えるだろう。しかし、その存在を認知している者は多いはずだ。 「神様なんてのはただの幻想です」そう言われようとも仕方がない程に非科学的だと言われる現代では、それは単なる伝説上の生物でしかないはずなのだが、 実は実在しているのだというのだから驚きである。 しかもその存在について知っている者が語るには、 ・神は自らに代わって人間を創造できる唯一の存在だかららしい。 ・また神の中には善悪を超えた超越的な概念であり、 ・全ての人間の生みの親でもあると言っている者もいる。 などなど、かなり曖昧ではあるが様々な情報が残されているようだ。 これは『転生者』と呼ばれる物語だ… ********* 「…んぅ…?」 朝になり、眩い陽射しによって目が覚めた俺は身体を起こし、大きく伸びをする。カーテンから漏れている太陽の光を見て、もう昼なんだなと思い時計を見る。「今日は休日か…」時計を見ると午前10時を少し過ぎたぐらいだった。「とりあえずご飯食べよ…」俺はベッドから出てリビングに向かう。ちなみに俺の名前は天城 幸夜(あまぎ こうや)年齢は15歳だ。両親は俺のことを息子として愛してくれているのだが、少し過保護なところがある気がする。でもそんなところも好きだ。 朝食を食べ終えた後、俺は自室に戻り制服に身を包む。もちろん私立聖祥大付属高校に通うためにだ。聖祥大付属高校とは名門校であり偏差値も高い学校なのだ。ただ俺が通っている理由はもう一つあるんだが…そこはあまり気にしないでおこうかな… 「よし!準備できた!」着替えを終えて、カバンを持って部屋を出る。玄関に行くと母さんが待っていた。 「行ってらっしゃい!気をつけてね?」そう言って笑顔で見送ってくれる母さんはとても綺麗で、とても優しい人だ。「うん行ってきます!」家を出てバスに乗り込み、目的地へと向かう
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