どうも皆様、サカナです
♡の多さが実力と見合っていない気がする…
いや、本当にありがたいお話ですけれど!!
神小説詐欺になってる気がして不安です (´・ω・`)
出てくる関西弁とか私が使ってるやつでかなり京都よりですし。
なんならそれも色々おかしいとこありますし。
あ、今回は兵庫と滋賀のお出かけを見守る大阪と京都です
最終的に滋賀京と兵阪です、いつもとはちょっち違うカプですね
別作の「設定まとめ」見といた方がわかりやすいやつです
最近、滋賀と兵庫の2人が怪しい。
大阪「ぜっったいデキとるやろ!調べ行くで!! 」
京都「しゃあないから着いてったるわ」
そんな面白いことに大阪が興味を示さないわけもなく、京都を誘って調査に乗り出そうとしている。
大阪「京都って何気滋賀のこと大好きよな」
京都「んなことないし!」
大阪「え、でもブラッシング滋賀にやらs」
京都「黙れや」
京都のもふもふしっぽは、日頃の手入れが大きく関係している。
丁寧に洗うだけではなく、ブラッシングも重要なのだ。
そして、そのブラッシングをしているうちの1人が滋賀であり、京都が認めた相手以外触ることは許されない。
これは最大限の愛情表現とも言えるだろう。
京都「…とにかく、調べ行くんやろ?滋賀のやつ出かけるやなんや言うとったから、早よ準備せえや」
早口で捲し立てるように言って、京都は大阪の部屋から退出した。
大阪「ツンデレやなぁ^^」
滋賀「兵庫ー、準備でけたー?」
兵庫「もう終わりや!行こ!」
大阪「よし、動き出したで」
京都「…わざわざ洋服に着替えさせられた意味なない?」
大阪「着物目立つやろ」
京都「いらん気遣いあーとーね?」
普段はしない格好で落ち着かないが、確かに着物は目立つだろう。
しかし、 余計なお世話と言ってしまえばそこまでだ。
滋賀「いつものカフェやんな?」
兵庫「もちろん!あそこ雰囲気ええし、コーヒーめっちゃ美味いしな 」
滋賀「ガトーショコラやばない?」
兵庫「やばい」
大阪「ふーん…結構遠くなんやな」
京都「僕らとか近畿に見つからんようにってことかいね?」
大阪「そーゆーこと?」
京都「やない?知らんけど」
物陰に隠れながら、どこかへ向かう2人を追いかける大阪と京都。
今日は休日なので人通りが多い方で、先ほどからチラチラ見られている。
挙動が怪しいので仕方がない。
大阪「…やっぱあいつらデキとらん?」
京都「…せやな、僕もそう思い始めてきたわ…」
尾行し始めておよそ1時間が経過した。
2人が入ったカフェはカップルが多く、カウンターではなく対面して席に座ったり、お互い注文したチーズケーキやガトーショコラを交換したり…
会話こそ聞けなかったものの、楽しそうに話を続けていたことは確かだ。
大阪「さっきとかえぐかったで。さりげな〜く道路側とか水たまりから離してさぁ…イギリスかっちゅーの」
京都「兵庫はよう気ぃ回る子やしな。滋賀は滋賀で自転車来た時とか引き寄せとるし」
やはりこれは付き合っているのでは?
2人はそう確信し、更に尾行を続けていく。
その一方で、兵庫と滋賀にそんなつもりは一切なかった。
いや、本当に。
その証拠に、先ほどのカフェまで時を戻すとしよう。
兵庫「はぁ〜…兄貴にどう告白したらええと思う?」
滋賀「兵庫てそればっかよな。わかるけど」
兵庫「普段から距離近いから意識されへんし、好きですー言うても冗談や思われるんよね多分」
滋賀「でもやってみなわからへんくない?」
兵庫「じゃあ滋賀も一緒に告ろうや!」
滋賀「やや!それとこれとは別や!」
兵庫「え、でも姉御んこと好きっしょ?」
滋賀「どうせあいつ大阪とくっつくもん!」
兵庫「なんで今全体攻撃したん?ガラスのハートヒビ入ってまうわ」
滋賀「嘘つけ鋼メンタルが。でも京都は好きぃぃぃぃ〜〜〜」
兵庫「告ればええんに…尻尾触らしてくれるぅゆうことは、それなりに好いてもろてるやん。姉御の尻尾は俺も兄貴も触れへんよ?」
滋賀「大阪は触り方雑やからやろ。僕ブラッシング係にされてるだけや!…自分で言っとって悲しなってきた!!あの狐め!!」
兵庫「情緒こわ」
…と、このように大阪と京都について話をしていた。
交換等は普段からやっているし、大阪たちも気づいていないだけで同じことをしている。
2人はそれぞれ自身の兄貴分に恋をしているが、大阪も京都も全くと言っていいほどわかっていない。
それは彼らのことを弟として見ているからであり、それ故に自分にはそういう感情を向けられないであろう、という考えが原因である。
さて、引き続き大阪と京都の様子を確認してみよう。
大阪「あいつらにもついに春かぁ…」
京都「弟分に先越された気分はどない?僕は腹立つ」
大阪「正直もんやな。わいもやで」
京都「別に恋愛なんか興味ないけど…それはそれとして腹立つわぁ…」
大阪「やっぱ距離近いて…俺でもあんな距離感しとらんぞ」
ここの言葉だけを聞くと、先に恋人を作られて僻んでいるように見えるかもしれない。
だが、大阪と京都のモヤモヤはそれとはまた違ったものだ。
例えるのなら、お気に入りのものを他の人に盗られたような、少し子供っぽい気持ち。
勘の良い人はもうわかっているだろうが、大阪たちも兵庫たちのことが好きだ。
もちろんオモチャや家族としてではなく、恋愛的な好きに該当している。
京都「…そろそろ帰るみたいやな。大阪、行くで」
大阪「うーい。これ先に戻った方がええと思う?」
京都「少なくとも僕はな。着替えなあかんし」
大阪「そういやそうやったな 」
兵庫「…決めた。俺、今日兄貴に告白する!」
滋賀「えっ!」
兵庫「何十年引きずってても拗れるだけや!今日で決着つけたる!」
滋賀「兵庫…」
幼い頃大阪に恋をして以来、兵庫は一途に大阪のことを想ってきた。
滋賀もそのことはよくよく知っているし、自分も京都に性癖を歪まされるくらいには好きだ。
滋賀「…そうやな、いつまでも悩んでるだけやあかん!僕も告白する!」
兵庫「その意気や!フラれたらそん時はそん時や!!」
滋賀「おー!!」
こうして、大阪たちが去った後に覚悟を決めた2人であった。
兵庫・滋賀「ただいま!!!」
アドレナリンでテンションが上がったまま帰宅すると、玄関には本命2人が待っていた。
大阪「おー、おかえり」
京都「2人でお出かけ楽しかったか?」
滋賀「え、なんでお前キレてんの」
それなりに長くいるため、京都の機嫌は大体把握できるようになってきた。
言葉は優しいが、眉間に皺が寄っている。
京都「そんなん言うんならほっといてくれる?」
大阪「今ご機嫌斜めやねん。許したってや」
滋賀「いつものことやから気にしんけどさ…まあいいや、このあと僕の部屋来て」
京都「はぁ?…手短にしてや」
京都は機嫌が悪くても手が出ることはないので、用事を済ませるのなら早い方がいい。
むしろフラれた場合、上機嫌な京都を拗ねさせる方が厄介だ。
兵庫「兄貴、兄貴も今から俺の部屋来れるっすか?」
大阪「もちろんええよ。行こか」
兵庫「ありがとーっす!」
滋賀「僕らも行こ」
京都「ついでに尻尾梳かしてくれへん?」
滋賀「図々しい」
京都「しばくで」
大阪と京都がそれぞれ兵庫と滋賀の部屋に入ると、すぐに扉が閉められた。
大阪と京都はそれに少し怪しみつつも、慣れ親しんだ部屋の主人である弟分の慣れない表情に気を取られている。
兵庫と滋賀は深く息を吸い、離れているのにほとんど同じタイミングで告げた。
「「ずっと前から好きでした!!!」」