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「着いたぞ」
僕は唯月さんの家に連れてきてもらった。
そして、僕は連れてきてもらった家を見る。
「あの、」
「ん?なんだ?」
「ここですか…?」
「そうだ」
僕が驚くのも当然だろう。
だって、目の前には大きなタワマンがあるからだ。
それに、唯月さんはここが家だと言っている。
僕、ここに入るの!?
「ほら、行くぞ」
「あ、はい、」
「おかえりなさいませ」
入り口に居るコンシェルジュが挨拶をしてくる。
「ただいま」
お!さすが唯月さん慣れてらっしゃる。
僕も見習って、
「た、ただいま、です」
「はははっ」
「笑わないでください!」
もう、何が面白いんだ、
ポーン
僕達はエレベーターに乗る。
「何階なんですか?」
「何階だと思う?」
唯月さんはそう言いながら、
『58』と書いてあるボタンを押す。
…58?…58階?…ん?…ここの最上階って?
ポーン
「ほら、着いたぞ」
「あの、もしかして、最上階だったり、」
「ああ、そうだ」
…やっぱり、最上階だ!
「高いところ無理だったか?」
「違います!嬉しくって!」
「そうか、良かった」
廊下は静かで綺麗だった。
「はい、どうぞ」
「お、お邪魔します」
部屋に入る。
そこには、整った部屋と都内を見れる大きな窓があった。
「わぁ!めっちゃ綺麗!」
「良かったな」
「ん!めっちゃおいしい!」
今、僕は唯月さんの料理をご馳走になっています。
唯月さんは料理が趣味らしい僕はあることを思いついた。
「僕にコーヒー淹れさせてもらえませんか?」
「え?」
「あの、手土産とかも持ってないし、料理もご馳走になったし、」
「気にしなくていい、これからもっとこういうことが増えるだろう?」
「え?増える?」
「まぁ、いい、コーヒー淹れてくれるか?」
「はい!」
何を思ったのかはよく分からないけど、コーヒーを淹れる許可が出た!
よし!淹れるぞ!
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
「お店とは違うコーヒー豆なので、風味は違うと思いますが、」
「いや、陽太が淹れてくれたっていう事実だけでいい」
…陽太って言った?…なんか、嬉しいかも、
「うん、美味しい」
「良かったです」
嬉しいな、お客様の感想ってなかなか聞けないから、
「あ、もうこんな時間、」
「帰るのか?」
「そうですね、そろそろ」
「泊まって行かないか?」
泊まる!?いいのかな?
「僕なんかがいいんですか?」
「ああ、良いと言っているだろ?」
唯月さんは少し怒ってきた。
何か気に触ることでもしただろうか。
「じゃあ、お願いします」
「じゃあ、風呂に行ってこい」
「あ、はい!」
「いい返事だな」
唯月さんに笑われてしまった。恥ずかしい、
「お風呂ありがとうございました」
「じゃあ、入ってくるな」
「はい」
唯月さんはお風呂に行った。
…少し休憩しようかな、
そう思い、僕はふかふかのソファに座る。
どくんっ
…へ?
僕は気づいた。抑制剤を飲んでいないことに、
普段そこまで強くないから、この時間は飲まないのだ。
目眩が、呼吸が、上手く、できない、
唯月さん…
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