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「……うん」
今度の返事は、
昨日までみたいに無理やりじゃなかった。
じゃぱぱ自身、
まだ不安が消えたわけじゃない。
また無理してしまう日もあるかもしれない。
“頑張らなきゃ”って苦しくなる日も。
でも。
“その時、一人じゃなくていい”
そう思えるだけで、
胸の重さが少し違った。
たっつんはそんなじゃぱぱを見ながら、
安心したみたいに笑う。
「よし」
「何が」
「ちゃんと返事した」
「子供扱いほんとやめて?」
「でも昨日のお前、泣きながら――」
「ストップ!!」
じゃぱぱが慌てて口を塞ぎにいく。
たっつんが声を上げて笑った。
「図星やん」
「思い出させないでほんとに!」
顔を真っ赤にしながら抗議するじゃぱぱ。
でも、
そんな風に騒げるくらいには、
ちゃんと余裕が戻ってきていた。
たっつんはその様子を見て、
ふっと目を細める。
昨日は、
今にも壊れそうだった。
“ちゃんとしなきゃ”だけで立っていて、
少し押したら崩れてしまいそうなくらい危うかった。
だから今、
こうして笑えていることが嬉しかった。
「……なあ」
たっつんがぽつりと呼ぶ。
「ん?」
「今日のお前、ちょっと安心した顔しとる」
じゃぱぱが目を瞬く。
「そう?」
「うん」
たっつんは優しく笑った。
「昨日までずっと、“張ってる顔”しとったから」
その言葉に、
じゃぱぱは少し黙る。
自分では隠してるつもりだった。
ちゃんと出来てると思ってた。
でも、
たっつんには全部見えていたんだろう。
「……そんな分かりやすかった?」
「俺にはな」
たっつんの返事は静かだった。
「無理して笑っとる時と」
「ほんまに笑っとる時」
「全然違う」
じゃぱぱは少し照れくさそうに目を逸らす。
するとたっつんが、
そっとじゃぱぱの額に軽く触れた。
びくっと肩が揺れる。
「熱はないな」
「急になに」
「確認」
「雑!」
たっつんが笑う。
そのあと、
少し真面目な顔になって静かに言った。
「……昨日さ」
「ん?」
「“助けてほしかった”って聞いた時」
「正直ちょっと泣きそうやった」
じゃぱぱが目を見開く。
たっつんは苦笑した。
「お前、ほんまギリギリまで我慢するから」
「そこまで追い詰められとったんやって思ったら、しんどかった」
その声が少しだけ震えていて。
じゃぱぱの胸がぎゅっと痛くなる。
「……ごめ」
「だから謝るなって」
即座に返される。
たっつんはじゃぱぱの頭を軽く小突いた。
「次はもっと早く言え」
「……うん」
「“限界です”って」
「それは恥ずい」
「じゃあ俺が見つける」
その返事があまりに自然で。
じゃぱぱは一瞬、言葉を失った。
たっつんは照れもなく続ける。
「お前、自分から言う前に無理するタイプやし」
「せやから俺が止める」
その言葉に、
じゃぱぱの胸の奥がじわっと温かくなる。
“ちゃんと見てくれてる人がいる”。
それがこんなに安心するなんて、
昨日まで知らなかった。
コメント
1件
第19話、読み終えたよ〜!!もうね、たっつんの「俺にはな」のところで完全にやられた😭💕 じゃぱぱが無理してるのを見抜いて、しかも「俺が見つける」って自然に言えるの、優しさが刺さるんだが…!? あとたっつんが「泣きそうやった」って本音を見せたのもめちゃくちゃエモかったよ…✨ 2人の距離が確かに縮まってる感じがして、本当にあったかくなった…読んでてじんわりした🌸
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