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皆様どうも。この小説を書いている作者です。
今回も注意事項を以下に書きますのでよく読んでいただけると嬉しいです。
・作者は🌈🕒️にハマって約4〜5カ月のオタク
・キャラの口調が曖昧
・キャラ崩壊が激しい
・文章の破綻
・展開が早い、急
・今回はrt視点
・花吐き病にかかっているキャラの嘔吐表現あり
・rtttが付き合っていない
・捏造まみれ ←一番重要
などなど…とにかく、
なんでもいけるよ!という方向けのお話になっております。
地雷などがある方は今のうちにブラウザバックをお願いします。
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rt side
最近、三人がおかしい。いや、正確に言うならテツが、だ。
マナとウェンは一見なんら変わりはない様子だが、なんとなくテツを庇っている…
というか、俺から遠ざけているような感じがする。
肝心のテツも俺を避けているようだし、前と比べて顔色を悪くして気持ち悪そうにしている時が明らかに増えている。
そういうときは俺が声を掛ける前にマナかウェンが駆けつけてテツを別の場所に移動させるのだが、しばらくして戻ってきたテツの顔色は毎回幾分かマシになっていた。
散々テツに「鈍い」だの「ガキ」だのいじられる時がある俺でもわかる。何か隠されている。
そう思いついて、マナに何か知らないか聞いてみたときもあったが上手くはぐらかされてしまった。こうなれば同じくウェンも誤魔化して話してはくれないだろう。
そんな中でテツと二人きりでのパトロールは、なにか聞き出すチャンスだと思った。が、どうしても憚られて聞くに聞けなかった。
聞いたとしてはっきりと「リト君が嫌い」だとかそういうことを言われてしまったら、築くのに相当な時間をかけたこの関係はあっさりと簡単に崩れ落ちる。それは嫌だ。
そこまで考えていると、無線からエリアBにKOZAKA-Cが出現したので至急参戦してほしいという旨の報告が来たので、俺は後でタバコを吸うと意気込むテツと共にそのエリアへと駆け出した。
たどり着くと、テツはすぐ自分の武器であるナイフを使って子供に襲いかかろうとしていたKOZAKA-Cを「悪・即・斬!!」なんて雄叫びに近い声を上げながら斬り倒した。俺もボーッとしてはいられない。
キリンちゃんに一声かけると、俺は己の筋肉を存分に使い、KOZAKA-Cを殴り蹴り倒しながら順調に討伐していった。
無事に倒し終えると、テツがタバコを吸いたいともじもじと言ってきたので了承した。喜び走っていく背中の方向を確認しながら俺はKOZAKA-Cの残党がいないか見回りを始めた。
道中で怪我をして動けない一般人の救急要請を本部に出したり、邪魔な瓦礫を一箇所にまとめたりとなにかと時間を取られたが、無事に見回りを終えた。
変身を解き、テツが走っていった方向に歩を進める。
いつかの日にテツが「最近はさぁ、喫煙所が減ってきてて喫煙者の肩身が狭いのなんのって!人気が無い路地裏とかで吸わないと周りの人から白い目で見られるから不便な世の中だよ!」と言っていたことを思い出し、路地裏を覗きながらテツを探した。
覗いて三〜四箇所目の路地裏にテツはいた。だが、その背中の挙動がどうもいつもよりおかしくて、俺は思わず恐る恐ると言った様子でテツに話しかけた。
「…テツ?」
「うぉわっ?!り、リト君!」
急に声をかけられたことに驚いたのか、テツは俺の声に反応して飛び上がると、数歩後退りをした。コイツきゅうり目の前に置かれた猫みてぇだな。そう考えつくともうそれにしか見えなくて、俺はよく鶏と言われる声で盛大に笑った。
テツからは「な、なに笑ってんだよ見せもんじゃねぇよ!!」と抗議の声が上がる。だが、まだその動きはおかしい。
笑いが引いてきたころに目を凝らしてみると、どうやらテツはなにかを隠しているようだった。そのなにかがちらりとテツの背後から少しはみ出していた。
俺は理由をつけて先にテツをアジトへ返した。困惑しながらも帰っていく様子を見えなくなるまで目を細めて見送った。
さて、と向き直ると、テツという隠れ蓑を失った物に近づいた。一切動かないので生き物などでは無さそうだけど。
俺自身目が悪いため、よく見ようと目を凝らした。それはピンクに近い色をした花らしかった。
生憎花には詳しくないのでどんな名前の花なのかはわからなかったが、俺はそれをひょいと拾い上げてよく観察した。
一見きれいな花なのだが、なぜテツはこれを隠したかったのだろうか?
というかよくよく考えてみると、この近くに花屋さんはないし、こんな雑草すら生えていない路地裏にそもそもこんなに色鮮やかな花は咲くはずがないのだ。
結局浮かんだ疑問は解決できないままに俺はアジトに帰ることにした。花に関してはなぜかここから動かしてはいけないような気がしてそっと地面に置いた。
俺はそれを一瞥すると引っ掛かりを覚えながらもアジトへ足を進めた。
「うぃ、じゃ三人ともおつ〜」
「あ、リト〜?明日の朝パトロール担当僕とだから、
ちゃんと帰って寝て、寝坊すんなよ〜?!」
「しねぇよ!!」
「なぁリト、やっぱり夜ご飯だけでも
アジトで食べていかへんか??」
「まぁまぁマナ君、リト君も人前だと
思いっきり食べれないって言ってたし、
今日くらいゆっくり食べてもらおうよ…」
変なスイッチが入ったマナをどうどうとテツが宥めているのを内心ありがたいと思いながら、俺は三人より一足先にアジトを出て自宅に帰った。
ただいま、と誰もいないけど無意識にそう言って家に上がると、さっさとお風呂に入るついでにキリンちゃんの体も綺麗に洗ってやる。
注文で届いた夜ご飯を一緒に頬張ってお腹いっぱいになったのか、キリンちゃんはすぐにニ階の自分のベットへと寝転がって寝息を立て始めた。
俺はその様子をしばらく見守った後、一階のリビングでコーヒーを入れて残りの報告書やら資料やらをパソコンで仕上げて提出した。
ひとまず終わったことに安心して伸びをする。と、不意に喉…というか口の奥あたりになにか引っかかっているような感覚がした。それを口をもごもごとさせて取り出すと、ぺっと広げたティッシュに出した。
口から出たものは、花びらだった。
「っは、」
突然の事態に思わず声が溢れた。花を口に入れた覚えなんてない。となると体内から生み出されたと考えて間違いない。でもそれは人体の構成上にしても花が育つ環境にしてもありえないことだった。
と、その時俺はある病気について思い出した。
確か、花吐き病…という名前だったはず。片思いを拗らせた状態でかかると花を吐いてしまう感染症。感染経路はただ一つしかなく、それは花吐き病の感染者が吐き出した花に接触すること…
まさか。
花に触れる機会なんてめったにない。そんな中で俺は今日、テツが隠していた花を触った。
なら、テツがあの花を隠していたのは…テツが、花吐き病だったから?
そこまで考えると、俺はそこで強烈な吐き気と気持ち悪さを感じた。通常の吐き気とは違う、胃液よりももっと形を保ったなにかが本来飲み込むべきところからせり上がってきている。
「〜っ”、ぅ”、お”ぇ、は、うぇ”ぇ、ごほッ、ぁ”」
嘔吐きながら吐き気に耐えられず吐いた。喉に何かと引っかかって咳もでる。
吐いたのはやはり胃液ではなく、花だった。あいつみたいな、紫色の大きな花だった。
花びらまで吐き終わった口からは、自嘲気味な笑いが溢れる。
「ッはは、くるしい」
「テツも、こんな気持ちだったのな」
そんな俺の独り言は、誰にも返されるわけもなく静かな部屋に消えていった。
スクロールお疲れ様です!
今回はここで切らせていただきます!
今回初めてのrt視点だったのですが、皆様いかがでしたでしょうか?
実はこの三話、朝にニ話が一話の♡を超えていたことに歓喜の悲鳴を
上げ昼頃から書いていたのですが、保存し忘れで一度全部データがぶっ飛んだんですよねぇ…
うわやべっ!ってなって急ピッチで書いた内容を思い出しながら書き直したのですが、
ちゃんと出来ているでしょうか?
物語もいよいよ後半ということで頑張って初投稿作品を完結させたいと思いますので
皆様どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
P.S. rtが吐いた花は、紫色のキキョウです。
是非花言葉を調べてみてください。