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俺は家を出た。

ハヴァマールとアルフレッドに家を任せ、ひとりで『木材』集め。


周囲が暗すぎるので、キャンプファイヤーを緊急で設置。ひたすら、ゲイルチュールを振り、木々を伐採。その甲斐あり、木材が『230個』も集まった。腕がパンパンだ。


トゲトゲバリケードは、要は木のバリケード。先っちょが槍のように細く、鋭利になっているヤツ。



[トゲトゲバリケード]

[防衛設備]

[耐久値:50]

[効果]

木材10個を消費し、バリケードを設置する。モンスターなどの侵入から身を守れる。特定のモンスターに破壊される場合がある。



俺は、これを家を囲むように設置。これでもうモンスターは入って来れないはずだ。……さて、もう夜が明けてしまう。寝よう。





目覚めると、自室ではなくリビングにあるスライムクッションの上だった。どうやら、俺は玄関で倒れて、そのまま眠っていたらしい。その後、誰かがここまで運んでくれたようだが……。


「お目覚めですか、ラスティ様」

「よう、アルフレッド」

「明け方、玄関の前で倒れられていたのを発見したので、そちらの奇怪なクッションの上に移動しておきました」


「そうか。今は昼か?」

「ええ、昼前ですな。それより、ラスティ様……なぜ無茶をなされたのです」


「昨晩、ゴブリンに襲われた。それ故に、早急に家周辺を固める必要があった。だからだ」

「そ、そうでありましたか。ですが、御身が第一。どうかご自愛下さいますよう」



めちゃくちゃ心配してくれるアルフレッド。そうだな、自分の身を滅ぼしても逆に周囲に迷惑を掛けるだけだ。健康が一番なのだ。以降は気をつけよう。


起き上がって体を伸ばす。



「ところで、スコルとハヴァマールの姿がないが、部屋か?」

「ハヴァマール様はお部屋にいるそうです。スコル様は、温泉ですな」



スコルはまた温泉か。

綺麗好きなのか温泉好きなのか。

多分、どっちもだな。



それじゃあ、邪魔するわけにもいかないし……朝食にするか――と、台所へ向かおうとしたその時。



『――――』



いきなり手が痺れ、背筋が凍った。



「……な、なんだ?」



昨日の疲れか? それにしても、おかしい。これはまるで“警鐘”に近い。嫌な予感がする。



「兄上、それは無人島開発スキルが反応しているのだ」



二階から降りてくるハヴァマール。



「スキルが、反応?」

「そうだ。恐らく外部からの侵入者。兄上が許さんとする相手が無人島に踏み入れた場合、そのような反応を示す」



マジか!!

だとすれば……スコルが危ない!!


直後、悲鳴が上がった。



『きゃああああああ……!!!』



この声は、スコルだ。

昨日といい、アイツはどうしてトラブルに巻き込まれやすいんだ!!



俺は急いで家を出た。

すると、そこには見覚えのある顔が。裸のスコルを捕らえて人質にする複数の男達の姿があった。……くそ、もうこの島を特定されたのか。

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