デート編。多分めっちゃ長くなります。申し訳ない…
(1話から読むのがオススメです)
ーー
AM8:00
🐎「ふぁ…」
僕の一日はあくびから始まった。今日は何の予定があったっけ。
🐎「えっと…あ、今日は紅茶と遊ぶんだった」
つい昨日約束したばかりなのに頭から抜けていた。
🐎「早めに行こうかな」
好きな人を待たせるなんてもってのほかだからね。
🐎「今日の服は…シャツ…ジーンズとカーディガンにしよ。自信はないけど…」
ファッションセンスはないに等しい。寧ろ教えてもらいたいくらいだ。今日の服もなんとなく青っぽくなってしまった気がする。
🐎「…紅茶、どんな服着てくるんだろ…どんな格好でも好きだけど」
言葉にしてみて、僕も後戻り出来ないくらい好きなんだなと実感する。もう今更か。
AM9:00
🐎「っと…もうこんな時間か」
髪を整えて家の外に出る。外は時々うすら寒い風が肌を撫でるようになってきた。
🐎「上着着て来てよかったな…出かけるにはちょうどいいか」
そんなことを考えながら待合場所へ向かう。
🐎「よし、着いた。30分前…早すぎかな?」
約束の時間まで、紅茶を待つ。
その時。
??「ちょっ…やめ…離し…」
近くで誰かが揉めているような声が聞こえた。
最近はこんな事も身近になったのか?
🐎「どうしたんだろう」
気になったので少し様子を見てみることにした。ヤバかったら通報しよう。腕っぷしなんてないからね…
どうやら、あそこのビルの物陰らしい。
恐る恐る現場を見てみると、紅茶がいた。もう一人は知らない。
☕️「だからやめろって言うとるやろ…!人待つんや!!」
モブ「そんなつれない事言わないで、ほらこっち来てよ」
ガシッ
☕️「ッてぇな、」
🐎「!?紅茶…と誰か、分かんないけどッ」
紅茶が手首を掴まれたのを見て、居ても立っても居られなかった。気づいたら僕は飛び出していた。
🐎「紅茶…!大丈夫!?と、誰か分かんないけど…僕の恋人に触んないでくれる」
☕️「へっ、ウマヅラ…?」
🐎「ん。紅茶、怖い思いさせちゃってごめんね」
🐎「さっさと離れろよ」
モブ「ヒッ怖…てかカレシ持ちかよ!」
そう言って、モブはそのまま走り去っていった。
🐎「ふ〜…心臓バックバク…眼帯してたから怖かったのかな」
🐎「紅茶、もう大丈夫だよ」
☕️「…」
🐎「…紅茶?」
☕️「…こ」
🐎「こ?」
☕️「怖かっ…た…グスッ」
🐎「!紅茶…まあそうだよね、ごめんね怖い思いさせちゃって」
🐎「ほらこっちおいで」
紅茶の背中を優しく撫でる。さっきまでの恐怖を洗い流すように、優しく。
次第に紅茶も落ち着いてきたみたいだ。
☕️「フゥ…まさかこんな事されるなんてな…手首触られたし」
🐎「あっ、紅茶、触られたとこ出して」
☕️「?おう」
チュッ
差し出された手首に、僕は口付けをした。
☕️「!?なにしとんねん、」
🐎「何って…消毒。僕以外に触られたとこがあるなんて僕が許さない。紅茶は僕のものでしょ」
また一つ、二つ、細い艶やかな腕に口付ける。
☕️「な、何言うてんねや…!もう大丈夫やからっ///早く行こや!」
🐎「そう?でも」
☕️「でもじゃないねん!!!恥ずかしいから、っ///」
🐎「わかったよ笑」
☕️「もう…電車間に合わんで?時間見てみ」
紅茶に言われて腕時計をみると、9時55分。10時10分の電車に乗る予定だから急がなければ。
🐎「!ほんとだ、ちょっと急ご」
☕️「俺をおちょくったからやな笑」
そう言って僕と紅茶は足早に駅へ向かった。
ーーin電車
🐎「良かった間に合った〜」
☕️「ほんまに。もう疲れ気味や」
🐎「体力なさすぎ笑」
そんな風に会話をしていると、紅茶の格好に目が留まった。
☕️「ウマヅラ?どないしたん」
背丈が僕より少し低い紅茶は、隣にいると僕を見上げるかたちになる。つまり上目遣いなわけで。
🐎(かわいい)
☕️「…ウマヅラ?」
紅茶に名前を呼ばれてハッとした。
🐎「ごめんごめん、紅茶が茶色っぽい服なの珍しいなって。」
今日は珍しく、紅茶の服装は全体的に茶色だった。
☕️「ああ、そういうことか」
☕️「初デートやから、…ウマヅラの色にして来た」
☕️「……なんか言え!恥ずい!」
🐎「めっちゃ可愛い。抱きしめたい」
☕️「えっ…それは言い過ぎや!//アホ!」
🐎「照れてるw自分から言ったんじゃ〜ん」
☕️「うっさい!!ていうかウマヅラだって服青やん!!」
🐎「え?あ、」
(偶然だけど…まあ、幸せにする嘘ならいいでしょ)
嘘つきキャラなんて肩書きだしね、僕。
🐎「僕もおんなじ〜」
🐎「お揃いだね?僕たち」
☕️「そうやな笑」
☕️(ウマヅラも同じ、おなじなんか…///)
🐎(紅茶リンゴみたい笑うーんかわいい)
僕たちは、似たものどうし。
コメント
1件
最高やぁ 身長なんぼなんやろな