『炭酸水飲みたい、冷蔵庫見ていい?』
なんだ突然と思いつつ、返事をしようとした矢先、あいつは既に冷蔵庫を漁っていた。
「おい。冷蔵庫見ていいって言いながら見てんじゃねーよ。」
『めんご〜』
反省の態度を全く感じない返事をくらってしまった…
『つーかユウカんち炭酸水無いの?萎えるわー』
「仕方無いだろ。私も家族もみんな炭酸嫌いなんだよ。」
『はー残念。代わりにゴリゴリ君いただいちゃおっと。』
「おいまて、それは私の」
『あごめん、もう一口食べちゃった。』
「行動がはえーよ!!!!!」
はぁ、アミのあの速すぎる行動力はもはや尊敬してしまう。
『ごめんよユウカ。代わりになんか奢るよ!』
「じゃああれ、あのハイパーカップの高い版。」
『えー!?お詫びにしてもホーゲンダッツは高くない?!』
「だってアミが食べてるやつ季節限定の味なんだよ。安い方だろ。」
『げー……』
「ほら、文句言うな。買え。」
『へいへい……』
げんなりとした様子でアミは玄関へとトボトボ歩いていった。
あいつが外に出てから数分経った。多分そろそろ帰ってくるだろう。
……ん?
「財布…?」
私のでは無いキャラものの財布。
「もしかして…」
そう口にした矢先、勢いよくドアが開く音がした
『あたしの財布知らない!??!』
「やっぱりお前のか!!!」
完
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