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見てくださり、ありがとうございます。
是非、完結まで見送ってください。
【あくまでも感動系です】
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【あてくしょん・注意事項】
・キャラが死亡、闇落ちがあります。
・れいまりペアです。
・若干百合具合が含まれています。
こちらは、ポケコロツインというアプリでも
実際にこの小説を書いています。
是非、探してみてください。
ポケツイと、テラーノベルと比較すると
若干違いますが気にしないでください。
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題 「夢を追いかける瞑想少女」
* * * * *
………ここは、特になんの変哲もない幻想郷。
…のはずであった。
「あいつが居なくなってから、果たして何年経ったのだろうか。もう、顔はあまり覚えてない。」
私には、1人の相方がいた。それは、
「霧雨魔理沙」という名前だ。
普通の魔法使いで、マジックアイテムや魔法道具を好き好んで集めている、しかし、それは奪いものばかり。
けど、そんな魔理沙でも私を守ってくれる、心強い親友であったのだ、急にいなくなるなんて、悲しい。
「………私は決意するわ。
魔理沙を見つけに行くの!!」
こうして、霊夢の魔理沙探しが始まったのだ。
【day1】 ~☆~ ~☆~ ~☆~ ☆
「……まずは話をしなくちゃね。もしかしたら、魔理沙のことを知ってる人が現れるかも!」
まずは、紅魔館へと向かう。
「あれ、霊夢さんがここに来るのは珍しいですね。いったい、どうかしましたか?」
館へとつくと、早速ここの門番をしている、
紅美鈴に会った。
「今日は寝てないのね?」
「ん?!失礼ですよ!私は起きてるときはちゃんと起きてます!いつでも敵が来て良いように!」
霊夢が余計な口を挟んで美鈴を怒らせる。
「冗談よ、ごめんね。本当は、魔理沙の事を知ってないか調べに来たのよ。どう、知らない?」
美鈴はうーんと、首をかしげながら考える。
「うーん、分かりませんね。この前、寝てるとき咲夜さんに怒られちゃいました!なぜならパチュリー様の本が消えたからですよ!」
美鈴がてへぺろと舌を出しながら答える。
「それって…つまり、魔理沙?」
霊夢が聞くと、美鈴がうなずく。
「そうですね!魔理沙さんはいつもパチュリー様の本を借りてパチュリー様の怒りを貯めてますもんね!」
美鈴が冗談交じりに笑いながら言う。
「…なるほどね、情報感謝だわ。」
すると、霊夢は館の中へ入っていった。
最初の行き先は、地下の大図書館。
中に入ると、動かぬ大図書館、パチュリー・ノーレッジがいた。
「どうも、パチュリー。」
霊夢がお辞儀をすると、パチュリーが
霊夢の方に顔を向けて、
「どうも、霊夢。なにか?」
パチュリーが優しい顔で聞く。
「……魔理沙のことについて。」
パチュリーも、魔理沙と仲良しだったので、きっとパチュリーも寂しがっていると思う。
なぜなら本には、
「魔法使いの召喚方」と書いてあるからだ。
パチュリーも、やはり心配だろう。
「…それなら今読んでる本か、
魔法使いのマジックアイテム、
魔法使いの異変解決
という本などを読んでみると良いわ。」
パチュリーが淡々と話す。
「…なるほど、ありがとうね、パチュリー。」
霊夢はパチュリーにお辞儀をすると、
次の場所へと向かっていった。
次の場所は、咲夜のいる厨房。
小悪魔は?仕事でいないようだ。
厨房に向かうと、やはり咲夜がいた。
「…あれ?どうしましたか霊夢さん。
霊夢さんがくることなんて、
あまり無いはずなのに。」
咲夜はビックリとしていた。
「…ええ、魔理沙のことで少し。」
「なるほど、魔理沙さんのことですね、
好きなメニューはキノコシチューと
キノコのパスタですよ。
霊夢さんとお泊まりに来たとき、よくそれを
食べていらっしゃいましたね。」
咲夜が懐かしそうに話した。
「そうね、いつも食べてたわ。
神社でも食べて、私の食べるご飯を
世界一と言ってくれたわ。
…もう、言ってくれる人なんて居ないんだけどね。」
すると―
「あはは、ごめんよ霊夢。
霊夢の料理は世界一だぜ!
戻ったら、絶対にキノコパスタと
シチューを用意してくれなのぜ!」
魔理沙の声がした。
「魔理沙…?」
「魔理沙さん…?」
ヒューっと、一瞬涼しい風が吹くと
いくら呼びかけても魔理沙の声はしなかった 。
「…さっき、魔理沙さんが…」
「私も…幻聴かしら。」
きっと、それは幻聴ではないと思う。
だって、手の感覚がした。そっと、
顔に手が当てられたような。
きっと、それは魔理沙の手。
忘れられない、ほっこりとした温もり。
あれは、魔理沙の手に違いない。
「んふふ、分かっているわよ。
だから、きちんと戻りなさいよ!」
「分かってるぜ霊夢。
ちゃーんと、戻ってやるから絶対に
待ってろよ、霊夢!」
もう一度、魔理沙の声が聞こえた。
そして、気が付くともう夜だ。
いつのまにか、鳴ってたのだろうか。
七時の、夜を向かえる鐘が。
帰ろうと足を踏むと、咲夜がそれを止めた。
「あの、止まっていきませんか?
目の下、クマがすっごいですよ。」
「…え、本当?」
霊夢はそれが分からなくて、一回
洗面台の鏡で顔をみてみた。
「……本当だ……」
霊夢の目の下にはものすごいクマができていた。
魔理沙を考え過ぎていつのまにか、
寝てる時間もなかったのだろう。
そして、霊夢の体は痩せ細っていた。
「ちゃんと食べてますか?
魔理沙のことを気にするのもいいですが、
まずは自分の心配としないと。」
咲夜が心配して、ご飯を用意してくれた。
「余りのカレーですが、どうぞ。」
食べてみると、ものすごく美味しかった。
食べた後は咲夜がお風呂を用意してくれて、
いいことに良い香りのバスボムを
貰って、優雅にリラックスできた。
そして、咲夜が用意してくれたパジャマを着て、
布団のそばにあるライトを消した、
「おやすみ、魔理沙。」
「おやすみだぜ、霊夢。」
目を開けるが、魔理沙はいない。
居なくとも、心の中でも生きてる、
そういうことを胸に誓って、
「明日もがんばろう。」
そう、言えることができた。