「さて、どうするか……」
クローゼットから引っ張り出してきた数々の衣装とにらめっこをし始めてから、数分が経った。
ハロウィンの仮装。今年はどうするか、それが今悩んでいることである。
去年は吸血鬼の格好したら、あの性欲オバケの青髪に意味わからん理由で襲われたし。
その所為でお菓子貰えなかったし!?
今年こそは絶対に貰うからな。
ということで、まろにウケつつも襲われない程度の衣装を見定めている訳であるが。
「黒猫、ナース、ポリス、キョンシー、メイド……」
黒猫、ナース、メイド服は襲われた経験あるから却下。
残るは、ポリス、キョンシー、狼男なんかもある。
魔女は、……やめとこ。女装は100%ダメな気がする。
露出が多い方が可愛いとかほざいてたけどそんなのフル無視でいく。
ていうか、正味なとこまろ相手だったらなんでもウケる気する。
自惚れてるとかじゃなくて、ガチで。
「じゃ、ポリスでいっか。」
キョンシーとか狼男は去年まろとかりうらしてたし。
とかいう適当な理由で、ポリスに決定。
あ、もちろん男物だよ。
「トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃ逮捕しちゃうぞ〜!」
思い立ったら即行動!ってことでまろん家凸った。
今日はハロウィンだし、ポリスの格好して外出ても全然不自然じゃない。
「ないこ何その格好?」
「いや、ポリスよ。」
「ミニスカポリスが良かった……」
「心の声漏れてますよいふさん。」
「てか、早くお菓子ちょーだいよ」
早く早く、と強請ると渋々チョコを出してきたまろ。
まろのご褒美……、とか零している。
まぁそんなのは無視して、チョコを頬張る。
はぁ……、うま……。
「ないこ減量中やないん?」
「ハロウィンは別〜」
「えぇ……」
ハロウィンにお菓子食べない人なんていないだろ。
「じゃあ、ポリスさん。トリック・オア・トリート、お菓子くれなきゃ悪戯するで?」
「ぁ、ぇ゙……」
ふと、顎クイをかまされ固まる。
待って、やばい。お菓子貰う気満々だったけど、あげる想定はしてなかった。
お菓子持ってない……!
「っとぉ……」
「持ってないん?」
腰についていた手錠が、いつの間にか俺の腕についていて。
「ちゃんとイタズラ、付き合ってな?」
去年の二の舞いとなった。
※桃さんのミニスカポリス求む。((
※絶対領域((
コメント
2件
初コメ失礼します。小説書くの上手過ぎます😭とても美味しいです。
ミニスカポリスはマジでかm(((