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その男は、いつものようにリビングでノートパソコンの画面を見ながら、下卑た笑いを浮かべた。
画面の向こう側と繋がっている、顔の知らない面々のあらゆるコメントに目を通す。見落としがないように、見直すことも忘れない。
ゲイ専門の掲示板に張りついて、2ヶ月ちょっとが経った。悩みのある若そうなヤツに狙いを絞り、優しいコメントで語りかけたら、あっさりと食いついた。
何度かやり取りを繰り返し、警戒心を解いたところで、ソイツの住所を訊ねる。すると幸運にも、男の住んでる住所の近くだった。
直接逢って自分の悩みを聞いてくれと、男は若いヤツに頼み込む。ネットでは、とても書くことができない内容だと強調して――。
自分が頼られていると思った若いヤツは、二つ返事で了承し、男と逢うことにした。逢ったら最後、男の計画どおりにコトが進み、まんまと食べられるとも知らずに。