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昼下がりの図書室は、相変わらず静かやった。
「……またここにおったと?」
少し低めで、博多弁が混じる声。
俺は顔を上げて、思わず口角が上がる。
lp『やっぱ来とる思たわ。ここ、落ち着くんやろ?』
li「べ、別にたまたまやし!」
そう言って顔を背けるli
強気な態度のくせに、耳だけ赤いんが分かりやすすぎる。
lp『無理せんでええって。隣、座って?』
li「……いいけど」
小さくそう言って俺の隣に座る
思ったより距離が近くて、心臓がちょっとうるさい。
li「ここ、テスト出そうやない?
……そこは公式覚えたら楽よな、」
ぶっきらぼうやのに、説明は丁寧。
ほんま、こういうとこ優しいんよな。
lp『助かるわ。liって頭の回転ええよな』
li「なっ……急に褒めるな!調子狂うやろ!
あとお前の方が頭良いし..!」
ページをめくる手が止まって、また赤くなる耳。
それが可愛くて、つい口が滑る。
lp『可愛ええな』
li「はッ..、俺は可愛いよりかっこいいがいい..、」
そう言ったあとliは少し考えていた
静かな図書室で、俺らの呼吸だけが近い。
li「……やっぱ..、可愛いでもいい」
小さくそう言って、俺の袖を掴む。
目は合わんけど、離れようともしない。
lp『可愛いやつやな』
そう言うたら、liは諦めたみたいに息をつき
少し照れながら
li「……ほんと、ずるか人やね」
その声が、やけに優しくて。
胸の奥が、少しだけ熱くなった。