jkside
まともに食べていないから、
ただでさえ華奢だった身体がさらに痩せ細ってしまっている
🐰「ヒョン、、だいじょうぶ?」
大丈夫な訳もないのに、そんなことしか聞けない。
それには答えてくれずに、
黙ってこちらに近寄ってきたヒョンを、
緊張で胸をドクドクと脈打たせながら
じっと見つめる
🐰「あ、、」
ソファに座った僕に、ヒョンがそっとまたがって、抱きついてきた
肩に頭を預けられ、その小さく静かな息遣いが耳元で聞こえた瞬間、
まるで足りなかったパズルのピースがはまったような、
そこにあるべきものがあるべき様に置かれたような
そんな安堵感が僕を包んだ
おそるおそる背中に手を回し、その今にも折れてしまいそうな細い身体を優しく抱きしめる。
🐣「グガ、、おかえり、、」
ずっと言ってもらいたかった言葉を貰えて、堪えていた涙がぽろりと落ちてしまった
この恋人は、、
このヒョンは、、
こんな状況になってもまだ、
僕が欲しい言葉を分かってくれて、ちゃんと伝えてくれる。
だから、だから僕はいつまでたってもこの人が大好きなんだ、、泣
🐰「う、、ん、、ただいま、、泣」
🐣「ぐが、、もう泣かないで、、」
🐰「ごめん、、ごめんね、、ヒョン、、
守れなくてごめん、、泣」
泣きながらヒョンを抱きしめた
あの日以来初めて、ヒョンに、あの時守れなかったことを謝った
労わるように、
その心の痛みが少しでも取れるように、
ひたすらその細くなってしまった体を撫で続ける
僕は今でもヒョンの全てが欲しかった
傷つけるのを分かってるから口に出せないこの好きの気持ちを、ひとつ残らずヒョンに受け取ってもらいたかった
その気持ちを押し殺して、ヒョンの肩に顔を埋めて嗚咽しながら大泣きした
ヒョンも黙って涙を流していて、
僕の首筋を、熱い雫がぽたぽたとつたって
シャツの襟を濡らしていた
jkside
散々泣いた後、我に返った僕は、涙声のままヒョンに尋ねた。
🐰「ごめん、、、こんな泣いて、、
なんかあったかいものでも飲まない?」
🐣「うん、飲もっか。甘いの、、」
その可愛らしい返事で、
ずっと失っていた、前までの暮らしが、
少しだけ顔を覗かせてくれた気がして、
ぽっと心にオレンジ色の光が灯る
🐰「わかった、甘いのね、待ってて。」
名残惜しくそっと体を離し、キッチンに向かった
沢山泣いたからか、ヒョンがそばにいるからか、僕はとても穏やかな気持ちだった
久しぶりに、美味しいココアを淹れて飲んでみようかと思い付き、
鍋にいれたお湯がぶくぶくと湧いていくのを、泣き腫らした目でぼーっと眺める
すると、静かに近づいてきたヒョンが、後ろからきゅっと僕に抱きついた
少し頭をそちらに向けて聞く
🐰「ひょん?ココアでよかった、?」
🐣「うん。お鍋で作るやつ?
いいね、飲みたかったんだ、、」
幸せだった頃の会話とそう変わりはないように思えた。
なのに、突きつけられている現実の重さが違いすぎて、こんななんでもない会話に泣きそうになる
僕らは、あの日から2ヶ月、
こんな話すらできないくらい、ショックと絶望で時が止まっていた。
いや、今も止まり続けている。
それほどまでに、
ヒョンのことを愛し続けている
🐰「ん、、よかった、もうちょっとまっててね」
こくんと頷いた気配がして、きゅっと腰に回った腕に力が入り、頬を背中に押し付けられた
その温もりに思わず、あぁっ、とため息のような声が漏れる
🐰「あったかい、、、あったかいよ、、泣
ひょん、、もう少しそこにいてくれる、、?」
🐣「うん、、ぐががもういいって言うまでずっといる。
ここがやっぱり1番おちつくよ、、、」
安心したようなヒョンの声が、後ろで聞こえて、
まだココアは飲んでいないのに、身体中がぽかぽかと温まっていく
🐣「ねぇグガ、、グガはどうしたら笑ってくれる?
僕のせいでずっと笑ってないの知ってるよ、、夜にリビングで泣いてるの何回も見て、僕も泣いてたんだから、、
そんなのいやだよ、、だめだよ、、、僕はグガに笑ってて欲しいのに、、泣」
その言葉を聞いた時、
今までにないくらいに、
あの事が起こる前ですら1度もなかったくらいに、
自分の中でジミニヒョンが好きだって感情が爆発した
身体を回して、ヒョンを強くきつく抱きしめる
苦しかったはずだけど、彼は黙って僕に身を委ねてくれた
🐰「僕はヒョンが笑ってくれないと笑えない。
辛そうなヒョンを残して自分だけ笑うことなんか出来ない。
ねえヒョン、、?
僕も教えて欲しい。僕はまだヒョンと居ていいのかな。どっちが辛い?
何回も考えたんだ、、、ヒョンを家に返した方がいいんじゃないかって。
やっぱり僕がそばに居ない方がヒョンの気持ちが楽になるかな、、、
帰りたかったら今すぐにでも送ってく。
ほんとの気持ち教えて?」
顔を上げたヒョンが、そっと微笑んだ
そう、僕をその瞳に映して笑ってくれた
それを見てしまったら、やっぱり離れたくなんかなくて、涙がつーっと頬をつたう。
その涙が落ちる前にヒョンの手が僕の頬を包み、指で拭ってくれた。
そして彼がわざと呆れたような口調で言う。
🐣「なに当たり前のこと聞いてるの、、
グクがいてくれなきゃだめに決まってるでしょう?
僕から離れていかないで。」
そう言って笑うヒョンの瞳の奥が、寂しそうに揺らいだのを見とめた時、
僕はひとつ、大きな決心をした。
jmside🐣
なにが理由かわからない。
分からないけど、
あの日。
久しぶりに2人で笑いあえた日から、
久しぶりに一緒にココアを飲んだ日から、
彼の帰りが遅くなり、
“ 帰ってきてくれないことが増えた。”
グクはなにを決意したのでしょうか
この先読むかどうか、皆様に託したいので先に言いますが、
ここから🐣がどんどん壊れていきます。
主の妄想世界に入り込むか否か、自制お願い致します🙇♀️
next→→♡2500
明日の夜出します🙇♀️
コメント
18件
こんなに泣いたの何時ぶりだろう😭と思うくらい号泣ですぅ.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.ストーリーに、ガッツリ心奪われてます💜ジミニも心配だし、グクは何処に?!読み返しながら、待っています(➰〰➰)ノ
わああ、泣いてしまった、笑笑🐣🐰頑張れ😭
ジミンちゃんが壊れていくのは見たくないよ、見るけど👀