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店主マホロア目線。
ソードに用事があるからと言われ、
待ち合わせ場所に着く。
夜の深い時間。誰も居ない広場。
店主さんはいつものお店にいてと言われ、
寒い中待ち続ける。
片付けも兼ねて30分早く来たのだが、
そこまで片付けには時間がかからず……
お陰でこの寒い中小屋で一人だ。
そうこうしているうちに、
ぼやけたピンク色が見えた。
ぽてぽてとこっちに来るのが見える。
ソード
「あっ、あれ!?早い!」
店主マホロア
『ア、ソード。コンバンワ。』
ソード
「むー、せっかく0時にしたのに!」
店主マホロア
『15分前だと、何か都合悪いノ?』
ソード
「そりゃーとっても都合悪いもん!」
店主マホロア
『ソッカァ。ゴメンゴメン』
ソード
「むぅ……まあ、
今からでもいいけど…」
店主マホロア
『ねぇ、ソード。
用事ってナァニ?』
ソード
「店主さんにね!お話と
渡したいものがあるの!」
そう言ってニコニコとお花を手渡された。
店主マホロア
『……お花?』
ソード
「そうだよ!ジャスミンって言うんだ!
何だか店主さんと僕みたいな色でしょ?」
ジャスミン。
渡されたそれは
白くて大きな花びらが目立っている。
そして、その周りには
ピンクの小さい花びらが咲いていた。
ジャスミン茶という
中国茶が有名だったはず。
店主マホロア
『……確かにそうだネェ。
アリガト、ソード。』
ソード
「あとね、あとね。
お菓子もあるの!」
「カップケーキにねっ、
バームクーヘン?あれ、
バウムクーヘンかなぁ?
あと、それにねっ、キャンディ!」
店主マホロア
『いっぱいあるネェ……何でこんなニ…』
ソード
「だって、明日バレンタインなんでしょ!」
明日は二月十四日。
そう言えばそうだった。
つまり早く友チョコを渡したいが為に
0時に呼んだのだ。
店主マホロア
『……アリガト。今度、ホワイトデーにでも
お菓子、用意しておくヨォ』
ソード
「……うん、ありがとう。」
店主マホロア
『デ、ソード。話って言うノハ?』
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ソード目線。
店主マホロア
『デ、ソード。話って言うノハ?』
ソード
「えっと……それはね………」
「店主さん。
………君のことが好き、なの。
お付き合いしたい。」
「いっぱい幸せにするから……」
店主さんのことを幸せにするから……
だから付き合いたい。僕の店主さん。
店主マホロア
『………嬉しいケド…
ボク、好きな人がいるカラ』
『ダカラごめんネ。
ボクはキミとは付き合えないカナ。』
………どうして?
どうしてどうしてどうして
どうしてどうしてどうして
どうしてどうしてどうして
どうしてどうしてどうして
好きな人って誰
僕以上の人がいるって言いたいの
そんなの許せないよ
僕店主さんが好きで好きで、
好きで好きで好きで
好きで好きで好きで好きで
好きで好きで、しょうがないんだよ?
僕は店主さんの夢を応援して、
お金も無理してさ。
こんなの、許せないよ。
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない。
落ち着いてソード
この為にこの日の為に用意してきたんでしょ
諦めちゃダメだよ
例えその人が僕以上でも
店主さんを手に入れるって
マルクと約束したんだから
それなら犯罪だって怖くなんかない。
僕を惚れさせた店主さんが悪いんだから。
悪い子には当然の事だから。
だから店主さん許して。
ちょっと、ちょっとだけ。
ほんの少し、辛いかもしれないけれど
僕に依存しちゃえば、
楽になれるから。
認めちゃえ。
僕しかいないって。
ソード
「……お菓子、食べてくれる?
頑張って作ったんだ。」
店主マホロア
『キミ料理とか出来たンダッ!?』
ソード
「マルク…さんに手伝って貰ったの。
あ、キャンディは最後に食べてね。」
「べっこう飴。多分美味しく出来たの。」
「ほら、飴を後から食べないと
他の二つが霞んじゃうでしょ?」
店主マホロア
『分かった分かった。イタダキマース』
店主さんは
バウムクーヘンから食べた。
──幸せが重なりますように。
次にカップケーキを食べた。
──あなたは特別な人
最後に、
店主さんはキャンディを食べた。
側にはジャスミン。
キャンディ。
── 長く続く関係に
ジャスミン。
──あなたは私のもの。
店主さんがお店のカウンターに顔を置く。
店主マホロア
『ねむい………ふぁ……』
ソード
「店主さん。
おやすみなさい。」
──お薬が効いたようで、なりより。
ソード
「……へへっ。寝顔、かわいいね。」
「早く、帰ろうね。僕のお家に。
怖くないよ、安心して。」
「守ってあげるだけ。
うん。可愛がって守って、
依存先を一つに絞ってあげる。
僕、とぉっても優しいでしょ?」
「もう僕だけ見て。
好きな人なんか忘れちゃうくらい、
あまぁい日常をあげる。」
「店主さん。大好き。
もう僕以外の選択肢、無いね。」
「いっぱい、いっぱい、
いーっぱい可愛がってあげるね♡」
無防備にすやすや寝る君へ送る
言葉のラブレター。
絶対、聞こえてないだろうから
牢屋でも言ってあげるね。
いくらでも言ってあげるから。
店主さんの全ての表情を想像する。
怖がる顔とか見た事ないなぁ。
どんな顔だろうか。
きっと、店主さんならどんな顔でも
とぉっても愛おしいのだろう。
ソード
「………っあ。マルク〜!」
マルク
「はいはーい。終わったのサ?」
ソード
「……告白、ダメだった。
好きな人がいるんだって。」
マルク
「……そうか。残念だっ、」
ソード
「だからね。これから可愛がってあげて、
僕無しじゃ
生きられない体にしてあげるの。」
マルク
「………思い切ったのサ。それでいいのサ?」
ソード
「いいの。こうやって
無防備に寝てるのを見たら、
それが最適解って分かったんだ。」
「店主さんを閉じ込めて、悪い人から守って、
店主さんの世界を僕色に染めるんだ!」
マルク
「……まあ、いいんじゃないか?
にしても、睡眠薬なんて高いのサ。」
ソード
「それくらい、どうって事ない。」
マルク
「そういやこっちのマホロアは
ちゃんと寝かしてるから、
ボクも一緒に何処かへ逃げるのサ」
ソード
「じゃあ、ここでお別れだね。」
マルク
「協力、助かったのサ。
今までありがとうなのサ」
ソード
「じゃあ、店主さん。僕の家に……」
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『その……必要は、ないよ。』
コメント
7件
ソードへ。 作者が送る伝言です。 もう遅いけど 店主は魔術が使えるので 牢屋に入れても意味はないです。 普通に脱出されます。 あーかわいそっ(桜井構文)
いつものになった!!必要がない・・・誰の言葉かなー