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#主の自己満
KOKUGA
550
裏花桜ʕʘ‿ʘʔ
57
―ダグラスとニーナは、長い間モノレールに揺られていた。
「まだ、到着しないね。」
COMAから離れ、長い時間が経とうとしていた。高層ビルはとっくに景色から見えなくなり、辺り一面には殺風景な草原が広がるだけだった。ダグラスはあくびをした。
「どれくらいこのモノレールに乗ってるんだろう。乗り換えなしで西まで行けるなんて、思いもしなかったからなぁ。」
ニーナはそう話した。
「ねぇ、次の駅に着いたら席…変えてみない?ずっと同じ場所ばっかでそろそろ飽きてきたでしょう?」
「そうか。」
「それなら…席、変えちゃおう。」
ダグラスはうなずいた。そして、ダグラスは窓を眺めた。
駅に着き、2人は席を立ち移動した。
「別の号車に乗ろうかな、アズウィンド?」
「それでもいい。」
「ねぇ、どっちなの。はいかいいえで、答えてよ。」
「はい。」
「…そのまま返すんだ。もう少し凝った答えとか言えないの、アズウィンド?」
「これからそうしてみよう。」
「何これ。」
ニーナは眉間にしわをよせた。ダグラスは歩きながら、周りを見渡していた。車内には、10人を越すか越さないかの乗客が席に座っている。すると、ダグラスの歩いている足が止まった。
「どうしたの、アズウィンド。何か忘れ物、置いてきたの?」
ニーナは、ダグラスが向いている方向に視線を向ける。そこには、女性と少年が座っていた。
「あの人たち、誰なの?」
ダグラスは間をおいて、
「サキ・ハリスン。そしてリチードと名乗る少年。」
「知り合い?」
「あぁ。」
「へぇ、こんなアズウィンドにも知り合いがいたんだ。意外。」
「誰にでもいるものだろう。」
「そうだけど、ちょっとびっくりしたなぁって。」
「バカにしているのか。」
「いや、そんなことないよ。」
すると、サキがダグラスに気が付いた。彼女は彼に手を振りながら、
「あ、ダグラス君!」
と明るい声で話した。
「こんな場所で会うなんて、奇跡だね。」
「あぁ。」
リチードの表情は、ダグラスを見つけたのだろうか、険しい表情に変化した。
「あと…お隣にいるのは?」
ニーナは、
「私はニーナ・アルペンハイムです。アズウィンドと同期で…今は上からの命令でとある化け物…みたいなのを追いかけているんです。」
「つまり………お仕事、かな?」
「その通りだ。」
サキはしばらく考えてから、
「ダグラス君って、今からどこに行くの?」
と尋ねた。
「…フギシーカ地方だ。」
サキは、
「フギシーカ地方…?私も、そっちに行こうかなって、思ってた。」
「どうしてだ?」
「えっとね。リチード君のことなんだけど……リバート族のふるさとに、リチード君は戻りたいって、ずっと言ってるんだ。だから、私がなんとか戻してあげようかなって。だから、有給貰ってこんな事してるの。」
「あぁ、そうか。」
「つまり、最果て駅まで行くから…」
サキは立ち上がって、
「一緒の席、座ろ?」
と提案した。
「あぁ。」
「お言葉に甘えて…」
2人はサキの近くの席に座った。
「これから、よろしくお願いします、ニーナさん。」
「どうやら、COMAの連中をここのモノレールに乗せているそうだな。」
「そのとおりですね、クライズさん。」
「あー、また青髪の兄さんとか、いるのかな…っと。」
コメント
1件
第21話読みました!ニーナとダグラスの掛け合い、めっちゃいいですね。「もう少し凝った答えとか言えないの」ってツッコむニーナに「これからそうしてみよう」って返すダグラス、相変わらずの空気感で微笑ましかったです。サキとリチードとの偶然の再会も熱い展開の予感…!「有給貰ってこんな事してる」ってサキのノリもツボでしたw 続きが気になります🔥