テラーノベル
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「…ダグラス君とニーナさんは、フギシーカ地方までで、私とリチード君はここからもっと西まで進む必要があるんだよね。」
サキが話を始めた。
「うーん、私もフギシーカ地方に行ってみたいなあ。魔法、実際に見たこと…一度もないからね。」
「そうか。」
サキはダグラスに視線を向けて、
「ダグラス君って、見たことあるの?」
「あぁ、同期が魔法を使っているから。」
「例えば?」
「火炎魔法とか。」
「攻撃魔法かぁ…やっぱ、軍だからかな?」
「…」
ダグラスは答えを出さなかった。
「うーん、難しい?」
「難しい、までとはいかない。」
そして、ダグラスは窓の景色を眺めた。西に進むにつれて、厚い雲が空を覆っていった。風が強く吹いていて、開いた窓からは時折風が吹き込んでいた。
「…私もダグラス君に、ついてきてもいいかな?リバート族のふるさとに行くついでに、だけど。」
「難しい。」
「そう?」
ニーナは、
「でも………私達は、星外生命体を追跡する任務だから、万が一の場合、該当する個体に遭うって、考えると…」
「そっかぁ…私、戦えないし、リチード君にもそんな目に逢わせたくない。」
サキはそういったが、不満そうな表情を浮かべていた。
「それでも、ダグラス君とニーナさんがいるから、私とリチード君のこと、守ってくれそうな感じがするなぁ。」
サキはニヤリとして、
「ねぇ、私もフギシーカ地方に行きたい。危険なのは承知しているけど、ダグラス君がそこに行くなら、私も…行きたい。」
とダグラスに話した。ダグラスはいつも通りの表情で、
「そういうなら、別に着いてきてもいい。」
とサキに話した。
「え、本当にそう思ってるの?」
「あぁ。」
「噓、でしょう?大体ダグラス君が言ってること、小さい頃からあんまり信用していないからね。例えば、今やってる感じのこれ。どこか別の場所見てる時とか。」
ダグラスはそのことに気が付き、急いでサキの方向に視線を戻した。サキはクスクス笑って、
「絶対、何も考えてなかったでしょ?」
「…申し訳ない。」
「すぐ謝ってくる所も、ダグラス君らしいね。」
ダグラスは小さく息を吐いた。
「話を戻すけど、本当に私、フギシーカ地方に行ってもいいかな?ダグラス君次第なんだ。」
「どうする、アズウィンド?」
ダグラスはそこまで悩まず、
「来てもいい。」
と短い返答をした。窓の景色は眺めていなかった。
「本当に?」
「あぁ。」
視線はサキの方向を向いていた。
「じゃあ、私…ダグラス君についてくことにする。それでもいかな、リチード君?」
リチードは小さくうなずいた。サキは、
「それじゃあ、これからのことがしっかり決まったね。私はリチード君が行きたいって言っているリバート族のふるさとに行く前に…ダグラス君と、ニーナさんが行くフギシーカ地方に、ついでによる。」
先は背伸びをしながら、
「これで一件落着、だね。」
と笑った。
「おやぁ、これで本当に一件落着なんですかねぇ…兄さん?」
2人の人物が、ダグラスたちの前に現れた。
「しかも…久しぶりだねぇ、COMAの底辺さん。」
「……お前は!」
ダグラスは叫んだ。
「そうそう、兄さんが思っている通りだよ。ボクは、クライズ。」
ノース・トラッカーズだった。
「奇遇だねぇ。面白い。」
#主の自己満
KOKUGA
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裏花桜ʕʘ‿ʘʔ
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コメント
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第26話読んだよ!サキの押しの強さとダグラスの距離感が絶妙で、思わず「お似合いでは?」ってニヤけたわ。サキが「ついてく」って決めたときのダグラスの短い「あぁ」、視線逸らさなかったのも含めてキャラの関係性がじわじわ進んでて良いんだよな。んだけど、最後のクライズ登場で全部ぶち壊されそうな気配がして震えてる。「兄さん」呼びってどういうことだ…次が待ちきれん🔥