ー誰の声?ー
?「(神さま、神さま、!)」
聞き慣れたような、聞き慣れないような声が自分の頭に響く。
?「(神さま!目を覚ましてください、!)」
目を覚ませ、?
俺は、気絶でもしているのか、?
気絶なんて、いつ…?
…あれ、?
この声…
誰の声だ…?
あまりの困惑に思わず飛び起きる。
?「(神さま!目を覚ましたんですね!よかったです…!)」
声のする方を見る。
そこには、
見慣れたような、見慣れないような、
黒い、悪魔のような者がいた。
その者に目は見当たらなく、心配する様に口角を下げた口だけが見える。
MZD「………」
その黒い悪魔のような者をMZDは観察するように見た。
でもやっぱり、
分からない。
?「(ちょ、神さま、?何故私をそんなに観察するように見るんですか、?いつも会っているでしょう、?)」
MZD「…いつも、?」
その者が「いつも会っている。」という言葉を発したことに驚いた。
俺は一度も会ったことが無いはずなんだけどな……
?「(…神さま、??私のこと覚えていないんですか、?)」
MZD「…覚えていない、?俺らは初めましてのはずだろ、??」
?「(……そうでしたね、変なこと言ってすみません。私は少し用があるのでここを離れますね。)」
そう言って、その者はドアを開けて部屋であろうここから出ていった。