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そんな攻撃が十分続き、鬼塚は動きを止めた。 「あれだけまともに食らってまだ倒れずに立ててるだと……」
「一つアドバイスしてやろう。素早く次のパンチを撃つことに気を取られて、一つ一つのパンチが軽くなっている。もう少し体重をかけてパンチするというか、おまえはもう少し体重を増やした方がいいだろう」
「知ったふうなことを。本当は今にも倒れそうなくせに。やせ我慢するな。今度こそとどめを刺してやるぜ!」
「これがやせ我慢に見えるなら、おまえもたいしたことないな。余が本物のパンチを見せてやろう」
鬼塚は余の破壊力をみくびって相討ち上等で向かってきたから、余のパンチはクリーンヒットした。次の瞬間、鬼塚の体は公衆トイレの壁に張りついていた。まるでハエたたきでつぶされたハエのように。
敵側は呆気にとられたように静まり返ったが、味方の方も意外と盛り上がらない。
「ま、こうなるよな」
「この程度で済んでよかったんじゃないか?」
「そうだな。おれがいたチームの元総長は火責めされて発狂してたもんな」
「うちの元総長なんか減らず口ばかりたたいてたせいであごの骨を折られたぜ」