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コメント
7件
新しいお話ありがとうございます🫶🏻 続きが楽しみです✨
「ねぇ、藤澤くんだったよね
他にもバイト探してたよね
たまにでいいからちょっとだけ頼まれてくれない?」
上京後、アルバイトで食い繋ぐ
音楽に専念したいけど家賃、生活費、通信費、楽器のローン
はぁー毎日大変
でも居酒屋は時給もいいし、まかないもあるし
俺は満足していた
でもシフトにもう少し入りたいけどバンドもあるし..ジレンマを抱えながら毎日精一杯だった
そんな時に先輩が声を掛けてきた
みんなで楽しく仲良く働いているけど
その先輩はどこか1匹狼のよう
カッコよくてアウトローな雰囲気を漂わせている
そして少し僕のタイプだった
そんな先輩に声を掛けられた嬉しさと
時給もいいしここと掛け持ちで働けるよと言われて二つ返事でO.K.をした
「じゃー詳しく話すから俺の家来て
買うものあるから後で住所連絡する」
「あ、はい..わかりました」
休憩から戻っても少しドキドキが残る
でも..なんで先輩の家に?
話なんてどこでもいいだろうに
バイトが終わって向かう先輩の家、素敵なマンションそして羽振りがいいのかなと思わせる部屋
「いらっしゃい」
「お邪魔します..」
「適当に座って、はい水」
「あ、ありがとうございます」
「あのバイト好き?めんどくさいよね店長」
「あ、はい..いえ..」
確かに店長はテンションの高くてバイトの子からたまに引いた目でみられてるけど明るくてスタッフ想いの店長だと思う
バンドをしていると言うと応援してるねって
休みを調整してくれたり なんだかんだ僕たちスタッフのお兄さん的存在だ
まぁ先輩とは合わないだろうなぁーとぼんやり考えていたら先輩が切り出す
「で、ガールズバーとか言ったことある?」
「な、ないですないです」
「だよね、やっぱりないか」
「まぁそういう割とライトなお店なんだけど…所謂、男の娘のお店なんだけどさ 俺、実は黒服してるんだよね
ちょっと最近急に辞めちゃって三人くらい..
少しでも興味ないかなって声掛けたんだよね
夜入るだけで1.5出すってオーナー言ってて..ね?」
「1.5?..ですか」
すごい!ちょっと生活楽になるかもー
なんて思ったけど同時に何するんだろうと考えた
男の娘って知らない世界..僕に務まるのかな
、されど1.5…少し質問してみる
「お酒飲んだりですか?」
「そそ、ノンケの子も結構いるから
そんな難しくないと思うんだけど助けてくれない?嫌になったらやめたらいいしさ..この業界入れ替わりは激しいから」
「ノンケ..」….?
僕の頭上にははてながいっぱい
そんなことを考えてたら
実は先輩はあのバイト先の居酒屋のオーナーの甥っ子で オーナーはカフェ、居酒屋、夜のお店を何店舗か経営しているらしく先輩はその系列店の男の娘バーの黒服を普段しているというのと 助っ人が必要になると居酒屋や風俗で黒服もしているというのを話してくれた
なんだか先輩が急に大人に見えた
「だからたまにしかお店にいないんですね..
うーんちょっと考えたいです..けど」
「あと服がね..やっぱ夢求めにくるからちょっと足出したり、お腹出したり..すごい露出ではないけどね..藤澤くん 華奢だし良いと思うんだけどね、 でも毛はNGかな」
と先輩はビニール袋からはいと脱毛クリームを渡してきた
「こんな感じでね…藤澤くんお願い」と急に頭を下げられた
事情はわからないけど切羽詰まってるのがわかった
「あ..はい、一回お試しな感じでなら..どうですか?」
「まじ?」
そう言いながら僕のワイドめなズボンの裾をめくって触ってくる
「ひっ」
「うーん、やっぱ細いね
素材いいじゃん最近は可愛い子目当てが増えてるんだよね人気でるかもね..じゃあさ明日か明後日の夜は?」
明日はバンドが入ってる
「明後日なら」
「ありがとー、これ名刺このビルの3Fだから、21時に私服で着て、店で着替えとメイクしてみよ、あとお友達も誰か一緒にどう?いないかな?」
「わ、わかりました、聞いてみます」
「ありがとねー♡」
じゃあとストッキング代と足代っと言って5000円出された「えっ受け取れないです」
と言うと僕のリュックに押し込んでこれからまた出勤するからと先輩の家を一緒に後にして道の途中で別れた
髭はほとんどないから楽だった
お顔もちょこっとしてもみあげもちょこっと綺麗にして
手と足もo.k.
うーん脇って?した方が良い
見えないから..絶対見せないし..
まだ夏前だ、人前で脱がなければいい
でも一応しておこうか
こんなこと人に聞けないし
そう、それに合わなければお店やめればいいんだ
はぁ..自宅の狭いランドリーで鏡と睨めっこしてる間抜けな僕
うーんでも身体はツルツルだ
ボディクリームも塗っちゃって..いいじゃん!
3pm全て片付けてお酒を煽ったら..
僕より小さくて可愛い華奢な子、1人しかいない..
変なテンションで連絡した
「明後日新しいバイト行くんだけど元貴一緒に行かない?でも誰にも言わないでね」