ある日の授業中
うぇー、これわかんないわ…ダメだこりゃ、諦めよ
「わかんないとこあれば教えようか?」
「…いいの!?」
凄く優しく教えてくれた。分からなくて渋い顔をしても粘り強く、、、私が恋に落ちるには十分すぎる理由だった。
「ありがとう!!!」
「そんな、言われるまでもないよ」
「…また聞いてもいい?」
「もちろん!…俺が教えられる範囲だけだけどね。」
それからは毎日が楽しかった。休日よりも平日が楽しくなるくらい。LINEも交換した。2人で話すことも増えた。2人だけで出かけたりもした。「2人付き合ってるんじゃない?」とウワサもされた。でも、それがすごく嬉しかったんだ。
楽しい毎日は続かなかった。彼は重い病気にかかり、病室にも入れないらしい。学校はその病気が広がり休校となった。学校だけでない。その病気が社会全体を闇へと引きずり込んだ。
私は彼に会えなくなった。LINEのメッセージもついには既読すらされなくなった。状態が悪化しているのだろう。
誰のせいでもないからこそムカついたし、宛のない人生をどう生きるべきか考えられなかった 。
「頑張って」
彼からのLINE
きっと状態がすごく悪くもう起き上がることも大変なはずなのに…嬉しいと同時に、、、
なんでこんなことになってしまったんだろうなぁ
涙が道路に落ちた。
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