テラーノベル
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「ねぇ、知ってた?この学校に人の姿をしている妖怪がいるらしいよ」
「え、じゃあどこにいるの?」
「中等部、私たちのクラスだって」
「マジ?どの子なの?」
「あの、窓際に座っている、如月茜くん、あの男の子。」
「うそ!あの子は結構モテてるし、成績もいいし。」
「それはきっと、如月くん、妖怪の仕業だよ!」
「どうしたら、如月くんが妖怪だってわかるの?」
「簡単だよ!放課後、旧校舎の相談室の中で、根母秋咲って3回唱えるのよ。そしたら出てくるらしいって!
それでね、1つ願いを叶えてくれる代わりに何か取られるんだよ!」
「ネカアギラサキ?それって如月茜のを逆から読んだだけじゃん。」
「そうそう。よく気づいたね。」
「じゃあ、今日やってみる!」
「由衣には難しそうだけど…がんばって」
「葵も一緒に行く?」
「い、いかないよ」
「怖いの?」
「ち、違うし!今日じゅ、塾なの!」
「へー」
キーンコーンカーンコーン
放課後、私はみんなにバレないように旧校舎の相談室にいった。
葵が教えてくれたように、ネカアギラサキと3回唱える。
「ネカアギラサキ、ネカアギラサキ、ネカアギラサキ」
「何かご用?」
「キャー!」
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