『あの、すみません…』
「はい…って、お嬢様じゃないですか!!」
「なぜこんな森にいるのですか! ?」
『…え、お嬢様…?』
この人は一体何を言っているんだろうか。
お嬢様?この世界の私はお嬢様なのかな。
『えっと…とりあえず貴方は誰ですか?』
「え”、私の名前まで忘れてしまったんですか…」
これは仕方ないことだ。
忘れてしまったものは忘れてしまったものなのだから。
「はぁ…私はお嬢様の執事の”ぴくと”と申します」pkt
『ぴくとさん…よろしくお願いします』ぺこっ
「よろしくお願いします…って、まるで初対面のようではないですか。」pkt
あ、そうか。
この人は私の執事だから初対面ではないのか。
むしろ親しい関係性なのか。
『あ、えっと…あはは…』
「まあ別に気にしませんけど。」pkt
「それより、なぜこんな森の中にいたのですか?」pkt
『え?あ、えっと…私にも分かんないの。』
『何か目が覚めたらここにいて…』
「大丈夫なのですか、それは…」pkt
「まあとにかく、早く屋敷に帰りますよ。」pkt
「”レイ”お嬢様。」pkt
「レイ…?今、麗って言った?』
「…?はい、言いましたけど…」pkt
レイ…前世と同じ名前だ。
『レイって、私の名前なの?』
「えぇ、お嬢様はレイ・アンノーンお嬢様でしょう?」pkt
「…お嬢様、本当に大丈夫なのですか?」pkt
「もしかしたら何か病気でも…」pkt
『いや、大丈夫。』
『至って普通だよ。』
「そうですか?それならいいのですが。」pkt
「それよりお嬢様、早く帰りますよ。」pkt
『…そうだよね、いつまでもここで喋ってるわけにはいかないよね。』
「旦那様と奥様も心配していらっしゃるので。」pkt
『分かった、じゃあ帰るね。』
そう言って私達は馬車に乗り込んだ。
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白餅のお餅のテラー垢です!! 777いいねしときましたww