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xxxx年
shk side
__ここにいるのはもう、俺と此奴だけ
どんどん消えてく食料。
装飾品となったラジオ。
倒れた電線や電柱。
「…もう、ここで終わりなんかな。」
sm「…まだ他に誰がいるはず、ほら、行こう」
「…うん。」
いつ、自分も彼も朽ちていくのか分からない。
ずっとずっと、短い命を無理やり延長させて。
でも、それにもう意味なんてない。
此奴と一緒に居れば、別に良かった。死んだっ
て。
全てに絶望して、諦めたって、
此奴が俺の心に日を当ててくれる。
人なんて居ない、そう悟った俺に、
『まだ居るから』
と希望を照らしてくれる。
だから、一緒に旅に出る。
明るいこの人と
此奴と、旅に出たいんだ。
死ぬまで、離れ離れになるまで。
__________________
sm side
__ここにいるのは、俺と君だけ。
どんどん増える絶望感。
塞げない心の傷。
完璧には隠せない自分の寿命。
「…まだ他に誰がいるはず、ほら、行こう。」
shk「……うん。」
いつ、俺が動けなくなるのか分からない。
それでも、なんとか彼を宥めて希望を持たせた
彼の心に光を宿せられるような人を
演じ続けなければならない。
夢を見せる。
彼が居たから、こうやって命を繋ぎ止めることができる
どれだけ絶望感があっても、彼が居ることに安心できる
彼を無理やり延命させるために旅をして、それを人探しだと騙す。
自分の命はどうでも良い。
彼には生きてほしいから。
そんな勝手な自分の正義で生きてた。
だが、
…もう、だめなのだろうか
誰も居ないなんて、もう分かりきってる。
でも、どうしても、言じたかった。
僕ら以外誰も居ないだなんて嘘だって。
そんなグラグラで、いつ倒れるか分からない柱にしがみついている。
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shk「なぁスマイル」
彼が声をかけてくる
「ん?」
できるだけ優しく声をかける
shk「俺、もう寝たい。眠りたい」
眠りたい。その一言がすごく重く感じる
「……そ、うか…」
彼は子供に優しくするかのように下を向きながら微笑んだ
「…そうだな。うん、わかった」
shk「..まだ、旅に出たい?」
「ううん。シャークんとなら朽ちたっていい。」
shk「俺も…スマイルとなら」
2人地面に座り、眠りにつく。
この朽ち果てた世界で
手を繋ぎ、話さないように。
__________________
__ここに居たのはもう、2人だけ
無くなってく心臓の音。
飾りとなった肉体。
眠りについてから枯れるまでが早かった紫の彼
普段からは想像できないような、仏のように優しい笑みを貼り付け、その命は尽きた
寿命が殆ど残っていなかった彼は
緑の彼の為にずっと耐えていたのだろうか
散る時さえも美しい彫刻のような顔をしていた
まだ意識があり、涙を流しながら微笑み、相手の手を握る緑の彼
その目には生気などなかった
彼がいなくなった世界での彼は寿命以前ではなかったのだろう
旅は楽しかっただろうか
2人が揃っていたから楽しかったのかもしれない。
朽ちてくのは、怖くなかっただろうか。
2人だからだから怖くなかったのだろうか
これからも彼らは共に過ごすのだろう
それも悪くない運命だ