さっきまで、輝いていた景色は、いつのまにか絶望に変わっていた。なぜ?私、悪いことはしてないはずなのに、さっきいいことしたのに。神様はイジワルだ。分かってるくせに。私から絵麻を取ったらどうなるか。さっきまで軽かった足取りも、いつのまにかノロノロと歩いていた。嫌だな、教室。夢ならもう覚めてほしい。自分の下駄箱まで来た。そして自分の名前を確認する。「1年1組 桜木詩歩」夢じゃ、ない。ここに絵麻の名前があったらよかったな。しぶしぶ上履きに履き替え、教室に向かった。教室の目の前まで着いた。今日、私の人生最大の地獄はここから始まるのだ。
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