初めましてこんにちは
是非見てくれたら嬉しいです
現実とは異なります
医学的にないことも含まれます
mf
ピピッ
横から機械音が聞こえてくる
ここは静かで身動きも取れない
まるで固定されているような感覚だ
すると俺の近くのドアが空いた
y「…」
その人は黙ったまま部屋に入ってきた
俺は目も開けられないので正確にはわからないが予想は的中した
y「ねぇ起きてる?」
その人は悲しげな声で問いかけてきた
当然声も出せないので話す事は不可能
y「話せるわけないか、笑」
意識はちゃんとあるのに話すことも目を開けることも出来ない
y「…ごめん」
何度聞いた言葉だろう
彼はここに来る度謝ってくる
今から数週間前
俺達は撮影の為にみんなで外出をしていた
俺はゆあんくんとチームになりミッションを達成していった
ただ最後の一個が見つからなく制限時間も迫っていたから俺らは焦り慌てていた
ふたりでミッションが書いてある紙を見ていた時に後ろからクラクションの音が聞こえた
辺りは真っ暗だったのでクラクションが
なるまで車には気付かず
そのまま轢かれてしまった
幸いゆあんくんを庇えたこともあって
ゆあんくんは軽傷で済んだらしい
そこに偶然通りかかったじゃぱぱチームが蒼白な顔で近寄ってきた
j「もふ、くん…?」
y「ぇ、ぁ」
ゆあんくんは今の状況が理解出来てなくて戸惑っている
俺もまだ意識はあり目を少し開けると
そこには血が広がっていた
ドラマで見るような広がりで死を覚悟した
意識が朦朧としてきて最後にみえたのはゆあんくんが泣き崩れている姿だった
現在
y「俺が轢かれてれば、!!」
お願いだからそんな事言わないで
そう言いたいのに体が言うことをきいてくれない
y「なんでっ、!!」
y「ぅぁ”ぁ”___!!」
俺の横で泣き叫んでいる
責任なんて感じなくていいのに
すると数分も経たないうちに看護師さん達が走ってきてゆあんくんのことを落ち着かせていた
「落ち着いてください!」
痛みのせいで動けないのであって
数ヶ月経てば話せるようになると言っていた
あの日からゆあんくんは毎日来てくれて
話を聞かせてくれるから退屈しないでいれた
それから2ヶ月後
俺は少し遅く起きたらしい
ゆあんくんが話し始めていた
そして何かいつもと違う 目が開けられる
y「ぇ…」
声がする方をみるとゆあんくんがびっくりした表情で立っていた
m「…!!」
y「もふ、くん…?」
涙を浮かべながらこっちを見てきた
m「ゅ、」
y「っ…!!」
m「ゅあん、くん…!!」
やっと声が出せた
y「もふ”ぐん!!」
ゆあんくんは泣きながら俺を抱きしめてきた
まだ痛いが痛み止めが効き始めたのだろう
少し落ち着きゆあんくんが話し始めた
y「ごめん…」
m「…」
y「おれ、」
m「生きてて良かった」
y「え、?」
m「俺、後悔してないよ?」
俺がずっと思ってたことをやっと話せた
ゆあんくんの顔をみると
顔色が悪く、クマも濃ゆくて無理していたのが伝わった
その後ゆあんくんがひとつの動画を見せてくれた
y「これ撮影してた時の」
そこには事故前の映像が流れていた
y「ミッション一番に達成しよ!」
m「もちろん!」
y「えーとまずはこっから」
楽しそうな雰囲気が流れていた
m「春なったら桜見に行きたいな~」
y「桜に興味あるの?!」
m「大好きだよ」
y「春か~」
y「もうすぐだね__」
まさか春がこんなに遅いとは思わなかったけど
y「桜見に行く?」
m「うん行きたい」
車椅子に乗って外へ出た
久しぶりの外で光が眩しかったけど
少しずつ慣れていった
m「わぁ!綺麗だ」
桜が辺りに散っていて
今までに見たことないくらい綺麗だった
m「桜ってこんなに綺麗だったんだ」
y「桜も歓迎してるね」
m「ゆあんくんありがとう」
y「え?」
m「毎日来てくれて」
y「きづいてたか笑」
m「当たり前でしょ!」
y「その、庇ってくれてありがとう」
m「…!!」
m「どういたしまして!!」
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