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この物語はフィクションです
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予めご了承ください
頭上から、一際大きな雨粒が降ってきた。
頬を直撃した水滴は、あっという間に皮膚を滑り、アスファルトに落ちたかと思えば、溶けて消えた。
長い間、外にいて、雨に濡れていたせいか、少し肌寒いような、そんな感覚が襲ってきた。
それでも、しばらくの間、目の前の水溜まりに波紋が広がり続ける様子を眺めていた。
?「____ねぇ、君。」
突然、誰かに声をかけられた。
驚いて顔を上げると、傘をこちらに傾け、不安そうな表情をした男の人がいた。
?「こんなところでどうしたの? 傘もささないで……」
知らない人だったことが怖くて、答えにならない言葉を発していた。
桃「…………誰っ…?」
?「…………あ、急に声かけちゃってごめんね」
橙「俺は、ジェルっていうんだ。 君の名前は?」
桃「……………………」
声が詰まって、ただ、黙ることしかできなかった。
橙「……まぁ、いきなり知らない人に名前聞かれても、あんまり言いたくないよな……」
橙「家は? もし、君がよければ、送るけど…」
桃「…………!」
『家』。
その言葉だけで、背筋が凍った気がした。
桃「……家は、嫌だ……」
絞り出した言葉に、男の人は、少し驚いたような顔をしてから、また、俺に聞いた。
橙「……なにか、帰りたくない理由があるん?」
桃「…………母さんに、殴られるから」
橙「……そっかぁ……」
男の人は、困ったような顔をした。
橙「んー……」
橙「……じゃあ、俺の家、来る?」
桃「……………………え?」
彼との出逢いは、すべての始まりだった。
作者より
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初めてノベル機能を使って書いたので、見づらいなどの問題があるかもしれません💦
徐々に慣れていこうと思うので、暖かい目でご覧ください
余談ですが、ようやく夏休みが始まりました
以前より時間ができるので、更新頻度を上げられるように頑張ろうと思っています
更新されるまで、次回を気長にお待ちください…