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幻想、天に願いを

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幻想、天に願いを

1 - 信仰と愛欲の錯綜

♥

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2022年02月06日

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この世に神聖なものはあるだろうか。穢れのない子供、純心な想い。いや、違う。俺が思う神聖なものはそんなものじゃない。

あぁ、『天使様』が目を覚ます。花が舞うような雰囲気とあの憐憫な立ち姿。まさしく天使のようだ。

「やっと、、俺のモノになる」

考えるだけで胸が躍る。自分の目の前でゆっくり目を覚ます彼を撫でる。

「大丈夫だぜ、俺がいればアンタも無問題だろ?」




暗転




目を覚ます。誰かが僕の近くにいる。まだ脳が覚醒しきってない。正常な判断が出来ない。

「刀也さん」

名前を呼ばれ、ハッとする。目の前に知らない人がいる。辺りを見る。知らない場所だ。背中に冷や汗が伝う。怖い、怖い、この男は誰?知らない。

「大丈夫っすよ、刀也さん」

「なに、、が?」

なんで名前を知ってるんだ?

大丈夫って、どういう事?

待て、コイツ、何か既視感がある。

どこで、、、、

「俺はアンタを信仰してる」

男はニタァと笑う。あぁ、通学路にある看板に書いてあった殺人鬼じゃないか。モッズコートに、狂気的な笑顔、琥珀の瞳。最悪だ。息を呑む。

「信仰……?僕は、…貴方の神か何かですか?」

恐る恐る質問をする。

「いんや、違うぜ」

先程とは違う、爽やかな笑顔をみせる。

「じゃあ……」

「刀也さんは俺”の”天使だ」

…。コイツなんて言った?僕が?天使?は?

「穢れなく、純潔で、凛としている。まるで天使の様だぜ!」

両手を結び祈るように、僕の前に跪く。狂ってる。

殺人鬼に祈られるなんて最悪だ。

どうやら僕は狂気に誘拐されたらしい。

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