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静かに、二人で

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静かに、二人で

4 - 第4話 一緒にいる時間

♥

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2025年10月05日

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雨の日で会ってから神崎さんはよく図書館に来るようになった。

他愛もない会話をしたり、一緒に勉強をしたり、ちょっとした悩みを話したり。

いつの間にか名前を呼び合う仲になっていた。




放課後の図書室は、いつもよりも静かだった。

他の生徒はみんな部活に行ったのか、ページをめくる音と、時計の針の音だけが響いている。

葵:「ねぇ、凛」

凛:「なんですか?」

机にノートを広げたまま、葵は凛の横顔を覗き込んだ。

最近はこうやって名前を呼ぶのも、自然になってきた。最初は少し緊張していたけど、今ではもう、呼ばないと落ち着かないくらい。


葵:「今日、やけに静かじゃない?」

凛:「……そうですね。みんな、テスト終わったから遊びに行ったのかもですね」

凛は相変わらず落ち着いた声で答える。けれど、その横顔は少し柔らかくなっていた。

最初に出会ったときの、あの堅い雰囲気はもうどこにもない。

葵:「ふふ、なんか変な感じ〜。あたしたち、真面目にここで勉強してるのにね」

凛:「……別に変じゃないわ。いいことよ」

葵:「ま、たしかに! 凛と一緒だと、集中できるし」

その言葉に、凛はわずかに目を丸くして、すぐ視線をノートに戻した。


でもその頬が、ほんのりと赤くなっているのを葵は見逃さなかった。

凛:「……なに」

「ううん、なんでもない〜」

(敬語はずれてる、かわいい……)

心の中でそう呟いた瞬間、自分でもびっくりするくらい胸が高鳴った。

今まで友達として楽しかっただけの時間が、ふいに違う色を帯びた気がした。


葵:「ねぇ、凛ってさ」

凛:「うん」

葵:「ずっと一人で図書室にいたじゃん。……寂しくなかった?」

葵の問いに、凛は一瞬だけ手を止めた。

ペン先が紙の上で小さく震える。

凛:「……寂しいなんて、考えたことなかった、です」

少し間を置いて、凛は静かに言葉を紡ぐ。

凛:「でも……最近は、ひとりのときより、葵といるときのほうが……時間が早く感じる」


葵は一瞬、息をのむ。

葵:「……それ、今ちょっとドキッとすること言ったよ?」

凛:「な、なにが……!」

凛が慌てて顔をそむけた。その耳まで赤い。

葵:「ふふっ、かわいい〜!」

思わず声をあげると、凛は「うるさい」と小さく呟いて、ノートで顔を隠した。


でも、その仕草さえ愛おしく感じてしまって……葵は胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。


(……凛といる時間、好きだな)


夕日が窓から差し込み、図書室の中がオレンジ色に染まっていく。

二人の間に、言葉にはできない「何か」が、静かに生まれ始めていた。







またまた読んでくださり、ありがとうございます!!!感激です!

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