お互い一度も好きと伝えずとも「愛」が生まれる事が。
そんな奇跡のような出来事が
そんな春のように暖かい出来事が
この雨のように冷たい世の中にもあるらしい。
ト キ シ グ レ 。
MOB「し”ねェェェ”!!!!!!」
蘭「春ちゃん!!!! 右ッ!!」
春「……はっ、…?」
きっと。いや、絶対に。
その瞬間世界中の時がゆっくりになった。
バンッ!!
『い” ッ』
蘭「春ちゃ……っ、て…」
春「ぁ”〜?蘭…ビビる言い方すんな。」(バンッ
弾が直撃したように見えたのに、
こいつはいつも通りケロットしていた。
MOB「あ”…………っ」
蘭「……すご…当たったかと…」
春「当たってっけど。」
春「見ろよw」(腹を指す (((( ジワ ッ
蘭「え”…!?」
腹に直撃していたから、焦ったよね。
蘭「痛くねぇの!?」
春「痛ッてぇ笑」
蘭「知ってた…うん、」
春「マジこいつ殺す……」ガシッ
そう言って死んでるであろう奴の頭を掴む。
蘭「もう死んでるんじゃない?」
春「あ?生きてんだろ。」
春「死なねぇとこ撃ったからな」
蘭「じゃあ、叩き起こそ〜❤︎」
春「命令すんな、ハート付けんな。キメェ。」
蘭「辛辣〜」
春「おい。起きろよ。生きてんだろ。」
蘭「起きないね〜笑」
春「コイツ……脈はあんのに…」
春「はぁ”……蘭。警棒で殴れ、俺は疲れた」
蘭「俺の愛武器コイツの血で汚せっての~?」
春「テメェの拳汚すかドッチか選べ。」
蘭「ちぇ〜」((ガコ ン ッ
MOB「あ゙がっ……」((起
春「嫌がりながら本気でやんのかよ」((引
蘭「頼んで置いて引かないでよ」
春「チ ッ……」
蘭「まぁまぁ!起きたしいいじゃん」
春「濁しやがって……はぁ…ッ」
春「なぁ。カス。」
MOB「ヒッ……」
蘭「カス呼び笑」 春)「十分だわ。」
春「なんか吐ける情報ねぇのか」((銃((当((額
MOB「……あ、あるわけ、……」
MOB「あるわけねぇ…だろ ? それに…」
春「あ”?」
MOB「なんでッ!!なんで生きてんだよ!!」
殺せ。殺してしまえ。
春ちゃんにんな事言うやつ。
死んでしまったほうがいいでしょ。
死ね。
春「ナメてんのk…」
MOB「撃っただろ!!腹!!」
話まで遮るとか、度胸だけは1人前。
春「おー💢撃たれたわ。しっかりなァ?!」
MOB「……ど、…毒…っ!!毒だって!」
え?
蘭「は?」
春「毒か。」だからか…ッ……((ボソツ
蘭「春ちゃん大丈夫?」
春「こんな弱クセェチーム。」
春「大した毒なんて持ってねぇよ。なぁ?笑」
MOB「は…ッ、効かねぇ…のかよ!! く”ぞッ!!!」
蘭「春ちゃん。さっさと殺しちゃて。」(怒気
殺しちゃえ。早く。
こんなやつ、死んじまえばいい。
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
死んじまえ。
MOB「…やめろやめろ!!死にたくねぇ!!」
MOB「しねしねしねしね!!!」バンッ(((乱
バンッ バンっ バ ン ッ…バン っ !!!!!!
急な乱射……混乱してる…?
ピシ ッ……
パシ ュ ッ……
下手に使うから軌道が読めない……
隠れるしかないか……
蘭「ダルすぎ……ッ」
春「……チッ…」
MOB「カチッ……カチカチッ……」(弾切れ
MOB「ぁぁ”あ”ああ”!!くそっ!!」
春「汚ぇ乱れ撃ちは終わりかァ?」
MOB「なんでッ 当たん、ねぇんだよ” …!!」
MOB「死ねよッ!!!死んじまえッ!!”」
蘭「あ?……いい加減にっ」
「もうそんな汚ぇ口で春ちゃんを罵るな」
そう思った時。いや言おうとした時。
春ちゃんが言った言葉はオレに
強い衝撃と焦りを与えたんだよ。
春「そんなに死んで欲しいか」
蘭「春ちゃん……?!」
春「蘭。黙っとけ。結構弾掠ってんだろ」
蘭「まぁ、そうだけど、でも春ちゃんの方が…」
春「……」((無視
無視された。
こういう時はだいたい。無茶をし過ぎる。
負担にならないように行動するしかない。
春「もう一度聞くぞ。MOB。」
春「そんなに死んで欲しいか」
MOB
「当たり前だろ!!オレのボスの道を邪魔する奴なんか全員死んじまえばいいんだよ!!!」
春「……へぇ ? 笑」
春「同意見だなァ?」
春「ボスの邪魔をする奴は死んじまえばいい」
MOB「分かってるなら死ねよ!!さっきから言ってんだろうが!!」
MOB「なんで死なねぇんだよ!!”」
春「そんなに死んで欲しいなら」
春「なんで殺さねぇんだ?w」
MOB「そ、……れは…」
春「出来ねぇからだろ。」
春「お前にオレは殺せねぇ。」
春「力のねェお前は俺に殺されるしかない。」
春「じゃーな。」 ((バンッ
春「最後に教えてやるよ」
春「俺が死なねぇのは」
春「生きてしまっているからだ」
春「蘭……。」
蘭「お、終わった?」
春「珍しいな、死体処理やってるじゃねーか」
蘭「どこぞのNo.2様は腹撃たれてフラフラだから〜笑」
春「フラフラじゃねぇ。って言いてぇわ。」
蘭「へ、?」
春「……はぁ…」 (座り込む
蘭「うっそ…予想以上に無理してた…っ」(驚
春「気持ちわりぃ、……痺れる……」
蘭「解毒剤持ってないの。ヤク中でしょ…」(焦
春「んな人体の為になるようなモン持ってねぇよ……w」
蘭「ココちゃん呼ぶね」
春「やめろ」((無茶常習犯
蘭「え?」
春「ココと鶴蝶だけは呼ぶな 」
蘭「えー、でも竜胆もオミもモッチーも」
蘭「全員空いてないし、仕方ないでしょ」
春「……った、…ねぇ……か」
蘭「春ちゃん?」
春「だったら背負え。」(無表情
蘭「えー、無茶ぶり……」
春「上司命令」
蘭「はいはい…」
蘭「乗った?」
春「乗った。」
蘭「軽いね〜」
春「そうかよ」
蘭「ねぇ、」
春「あ…、?」
蘭「あのさぁ」
春「んだよ?」
蘭「……なんでも」
春「……あっそ、」
きっと、春ちゃんには伝わらなかったね。
蘭「春ちゃん〜車着いたよ〜?」
春「……」
蘭「春ちゃん?」
春「……」
蘭「春ちゃん…?」
春「……ᶻᶻᶻ」
蘭「え?」
春「すぅ……すぅ、……」((ぎゅ
蘭「〜〜〜〜っかわいい」
蘭「迎えありがと〜ボス〜」
マ「両方撃たれてると聞いたからな…」
蘭「ボスさ、解毒剤持ってない?」
マ「持ってねぇな……」
マ「毒盛られたのか?蘭。」
蘭「いや、弾に、塗られてたらしくて」
蘭「春ちゃんすんごいど真ん中に食らってるから…」
マ「顔色にまだ血色があるか?」
蘭「まだ、大丈夫そうかな……」
マ「そうか。」
マ「生憎、オレも今持ち合わせがねェ。」
マ「止血はしてるのか」
蘭「今してるけど……血管に当たったかな…」
蘭「地味に出続けてるよ」
マ「少しでも貧血にならねぇようにずっと抑えとけよ。蘭」
蘭「当たり前でしょ。」
マ「ふっ笑…… そうか」
春「ん”ぁァ……ッ」(起
春「い”っテぇ……はぁ…」((ズキ ッ
春「部屋……オレの……?」
春「オレ…撃たれて、背負わせて……」
春「寝ちまったのか…」
春「はっず……No.2のくせして……」
春(クソ迷惑かけちまった……)
蘭「は〜るちゃ〜ん まだ起きないの〜?」(入
春「あ。」
蘭「え。」(止
驚いた。
瞬きひとつ出来ないくらいに。
カラダをぎゅ〜っと縛られたみたく。
動かなくて。動けなくて。
もちろん喋れなくて。
でも喋らないと。
春(固まった……?固まった…。)
コイツは不思議そうな顔をしているから。
蘭「春ちゃん!!!!!!やっと起きたの!?」
蘭「すんごい寝坊だからね!?」
春「は、はぁ……?」
蘭「春ちゃん、[大した毒じゃねぇだろ笑]とか笑いながらさァ!!!!!!」
蘭「遅延性の猛毒だったからね!?」
春「刺された身だぞ?んなの分かってたわ」
蘭「笑い事じゃねェの!!!」
蘭「あと少し遅れてたら死んでた……!!!」(焦
春「……」(驚
オレは素直に驚いた。
コイツが俺に対して正面から心配して。
コイツが俺に対して正面から俺だけに焦って
コイツが俺に対して正面から怒ってたから。
目が。赤くなってたから。
瞬きも辛いくらい驚いて……
何よりどこかうれしかった。
蘭「春ちゃん、?」
春「……ぁ、いや」
蘭「無茶しすぎ。無茶するなって習わなかった?!」
春「無茶は多少しねぇと喧嘩は出来ねぇだろ」
蘭「確かに……じゃなくて!!」
蘭「ほんと、呑気だねぇ、……」
春「……はぁ、、?」
蘭「春ちゃん、生死彷徨った後。」
蘭「2ヶ月起きなかったんだから」
春「にっ……ッ……は”ァ!!?」「イ”ッ……」
蘭「毒のせいで治り遅くなったんだよ、まだ傷治ってないから。」
春「2ヶ月……、クソ迷惑かけた……」
春「仕事は……??!」
蘭「オレらが分けてやったよ笑」
蘭「見舞いも順番。」
春「ぁぁぁぁ、……クビだわ、…」
蘭「それは無いでしょ…笑」
春「そういや、…なんか言ってなかったか?」
蘭「え?」
春「あのさ、あのねぇ、……なんでもない」
春「ってよ。」
蘭「あー、いや。なんでもない」
春「そーかよ。」
この時は伝わった気がしたんだよね。
いや、きっと伝わった
バッチリ3秒。目が合い続けたから
蘭「うん笑」「あ、みんな呼んだからね」
春「は……っ!?いつだよ!?早くね?!」
「ココに殺される……わ」
蘭「おつかれ〜笑」
春「てめぇ!笑」
蘭「まあまあ。そんときは一緒に怒られるからさ〜笑」
実はさ。
オレもう、死んだかと思った。
春ちゃん。君が撃たれた時に。
あの瞬間。世界中の時がゆっくりになって。
そのままゆっくり、終わって。
止まるんじゃ……って。
猛毒だって知った時。
2日たっても。
2週間たっても。
1ヶ月経っても。
1ヶ月と2日たっても。
1ヶ月と2週間たっても起きない。
2ヶ月だよ。
長かった。
本当はさ
「好きだ」って。言うつもりだったんだ
でも、届いた気がした。
お互い言葉がなくとも通じ合った気がして。
なら、言うのは今じゃないなって。
気持ちは伝わったんだから。
準備はちゃんとしないとね。
あの瞬間。あのコンマ0.1秒から。
ゆっくりで。
オレにだけ刻まれてたトキは。
また、早く、鼓動みたいに動き出した。
オレにトキが刻まれて。
キミが起きる。そんな幸せな出来事で
キミがトキを刻々と刻む。
きっとこの気持ちは伝わってるから。
こんなに。冷たい世界でも。
暖かい春が来て。綺麗な胡蝶蘭が咲くよ。
もうすぐ春だよ。早いと思うでしょ。
そりゃそうだよ。
春ちゃん、1月に倒れて3月に起きたんだよ。
2ヶ月ってそう考えると長いでしょ。
元々長いのに、余計長く感じるでしょ
惜しい時間だったって思うでしょ。
もう離れないでね。
季節の変わり目はさ。
時雨が多いんだよ。
トキシグレ。
「言葉にせずとも恋通じ、愛実る。若者達へ」
Thank you for reading
BEY ! ̖́-
コメント
27件
好みすぎる はるち無理はしないでね? てかこれは両思いでいいよね? 最高すぎる😭👏✨ ほんとに無理しちゃう春ちゃんも焦ってる蘭ちゃんも最高👍 はるちの美しい人生から2ヶ月も奪うなんて許さない まじでなに?撃つだけならまだしも(はるちの体に気づつけるとな許さない) 何毒塗ってんの?モブ野郎 最低😑👎 尊いのご提供ありがとうございます🙇♀️
やば好きすぎる😻😻 はるち毒でやられても起きるのスゴすぎ😟‼️てか題名センスよすぎない?
はあ、すきすぎる。 モブは始末したけど…モブのおかげではるちゃんと蘭いいかんじ?なったし…んーー。 両思いか?え?あ? 塾前に最高の作品ありがと!