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透子(とおこ)が初めて学校にやってきた翌日。

彼女は席にいなかった。

朝のHRが始まったというのに、透子は登校してこない。

(仕事なのかな?)

昨日の今日であり、杏葉(あずは)は気になってしまう。

どうして、連絡先を交換しなかったのだろう。

そんなことを考えながら、窓際の席の杏葉は、久しぶりの青空を見上げるのだった。


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第25話 友達

3時限目が終わると、透子は姿を現した。

眠そうな眼をして、ゆっくりと自分の席につく。

「おはよう。仕事してきたの?」

「ああ、おはよう。そんなとこかな……ふわぁ~あ」

透子は手で口を抑えながらも、声をあげながらアクビをする。

「寝てないの? 徹夜でずっと仕事をしてたとか?」

「さすがに、それはしないよ。働くのだって、まだ22時以降は禁止だからね」

「それって18歳以上かどうか******

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