#　許さない

まつむら）　ぁぁぁぁ“っ“、樹ぃ“っ、（泣）

じぇしー）　っ、…北斗…もう火葬だからっ、（引張）

まつむら）　いやぁ“っ！！

業者）　…、（火葬入）

まつむら）　やめて“っ“！！

じぇしー）　ごめん、（後抱）

＿5年後

まつむら）　樹…行ってきます、

遺影の前で手を合わせて挨拶をした

俺は5年前の事件が納得出来ず

自分で解明するために

警察官になっていた

被害者の

愛する彼氏の

樹は刺されて死んでいた

その時の調査では自殺とされていて

根拠は

部屋で手にナイフを持って倒れていたかららしい

そのナイフからも樹以外の指紋が検出されず

自殺として終わった

まつむら）　おはようございます。（礼）

上司）　お、松村くんおはよう。朝から気持ちいい挨拶をありがとう。

まつむら）　いえ、当たり前のことをしたまでです

上司）　ほんとに真面目だな。いい警官だよ。

まつむら）　ありがとうございます。

こうち）　北斗おはよっ！（肩組）

まつむら）　おはようございます

こうち）　ほんと堅いねぇ~？

こうち）　俺ら同期なんだからタメでいいじゃんかよ~！

まつむら）　いえ、立場的には一応髙地さんの方が上なので。

こうち）　はぁ~？俺がいいっつってんだからいいんだよ~！

この人は髙地優吾

同期ながらも信じられない速さで出世し

今では“警視“という役職に就いている

正直距離が近すぎて若干苦手

まつむら）　そんな無礼なことできません。

こうち）　ほんっと真面目だなぁ。

きょうもと）　おはよ~。

こうち）　あ！おはよ！！

きょうもと）　お~い？一応先輩な？笑

この人は京本大我

この人の父は“警視総監“で

この人自体も1年先輩だが

若いながらも

“警視監“という役職に就いている

こうち）　ごめんごめん！！笑

こうち）　許してよ、京本先輩っ！（肩組）

きょうもと）　馴れ馴れしいなぁ？笑

こうち）　でも1年しか変わんないじゃん？

きょうもと）　1年“も“な？

こうち）　まぁまぁ、そうかっかしないでよ。後輩の北斗もいるんだからさ？

きょうもと）　お、めちゃくちゃイケメンで有名な松村くんじゃん。

まつむら）　おはようございます。（深礼）

きょうもと）　同期なのにこんなに違うことある？笑

こうち）　こいつは丁寧すぎね？

きょうもと）　いや普通はこれぐらいするもんだよ？

こうち）　ま、許してよ。

こうち）　あぁ、そういえば聞きたいことあったんだった！京本先輩！ちょ来て！（連）

きょうもと）　は~？忙し~んだけど？（行）

ほんとに騒がしい2人だ

それから数時間で加害者の資料をまとめ、

樹の事件を調べ始めた

まつむら）　…、（手震）

数年とこの事件を調べているが

生で死体を見ても怯まない俺が

樹の死体の写真を見ると手が震える

まつむら）　…ふ~っ“、…

深呼吸をして落ち着き

資料を見続けた

プロフィール

田中樹　28歳死去

死因　自殺

まつむら）　っ、自殺なわけねぇだろっ、…

前の資料を見ると腹が立つ

その時の調査はまともなものとは言えず

指紋検証も適当なもので

現場の周りの監視カメラも何も見ずに

調査は3日で終わった

まつむら）　樹っ…、

長い調査の末

俺は当時

使われていた現場の近くの監視カメラのデータを入手することに成功していた

まつむら）　っ、…やっぱり…

映像には樹が誰かガタイのいい男に追われているのが映っていた

カメラ外からは叫ぶ声が聞こえた

まつむら）　あぁ…、（頭抱）

すると後ろから包まれた

じぇしー）　…、北斗…（ヘッドホン外）

まつむら）　ジェシーっ…、

ジェシーは俺と5年前

目撃した

事件現場を

まつむら）　…樹っ、…？

じぇしー）　っ、北斗、見たらだめっ！（目塞）

まつむら）　ジェシーっ、樹がっ…樹がぁ“…、（泣）

じぇしー）　っ、樹っ…、（顔背）

じぇしー）　…まだ調査してんの…、？

まつむら）　当たり前、

じぇしー）　俺も…樹の事大好きだった、

じぇしー）　でもっ、今北斗は、目の前にある事件を解決すべきだと思う、

まつむら）　…は？諦めろって言ってんの？

まつむら）　俺は、2年以上かけてこの事件を調査してんだよ。

まつむら）　今解決目前まで来てんだよ。ジェシーが言ってることは正しいとは思うけど今の俺には受け入れられない。

そう言い残してその場を離れた

数カ月して

あの時の言葉が効いたのかジェシーは協力的に行動してくれた

まつむら）　ジェシー、こいつの身元割れた？

じぇしー）　うん、こいつは“森本慎太郎“

じぇしー）　樹と同じ職場の同期で孤児だったらしい

じぇしー）　だから義務教育もまともに受けられてなくて仕事でのミスは数え切れなかったんだって。

まつむら）　それで…なんで、樹を殺すんだっ…、

じぇしー）　なんでだろうね…一応住所は割っといたよ

まつむら）　…今から行ってくる

じぇしー）　…はいはい、行ってらっしゃい

俺は容疑者の元へと向かった

森本を駐車場待ち伏せした

森本の車が入ってきたため

銃を構えて前に出た

まつむら）　手を上げろっ、

もりもと）　っ、（震）

もりもと）　…、（手上）

まつむら）　こっちを向け、

もりもと）　…、っ（震前向）

顔は一致していた

まつむら）　お前っ、…5年前、田中樹を殺害しただろっ“、！！

もりもと）　っぇ、？

目が泳いだ

もりもと）　俺は…そんなことしてないっ、！

まつむら）　嘘つくなっ！！監視カメラに映ってたんだよ！

まつむら）　お前がっ、田中樹を追いかけて、っ…（手震）

もりもと）　樹っ…は、仲良かったんだよ、！

もりもと）　俺はっ…樹を殺す動機なんてない！！

もりもと）　頭が良くて…、尊敬してたし、仕事できない俺にも優しく教えてくれたっ、！

もりもと）　俺に殺す理由なんてないっ、！！

まつむら）　~っ“、お前っ“！！俺の愛する人を殺しておいてっ、！！

まつむら）　俺がどんなに辛い思いをしたと思ってるんだよ！！

まつむら）　、俺にとって大きな存在意義だったんだよ！！

涙が溢れてくる

もりもと）　俺だって…！

森本は1歩こちらへ近づいた

ばんっ！！！

森本は俺の目の前で倒れた

まつむら）　っは、！？

倒れた森本の頭からは血が流れていて撃ち抜かれたようだった

まつむら）　っぇ、？

混乱していると聞き覚えのある声が聞こえた

？？）　北斗~、やっと俺のものになってくれるね？笑

まつむら）　っは、…ジェシーっ…？

じぇしー）　あははっ笑　めっちゃ混乱してるみたいだけどさ、これは前々からの計画なんだよ。

じぇしー）　北斗はその計画に綺麗にハマったんだよ笑

ジェシーの目は俺が知っている優しい目ではなかった

鋭くて獣のような目

まつむら）　どういうっ…、（下向）

じぇしー）　森本はなにもしてない。本当になにもしてなかったんだ

まつむら）　っぇ…？

じぇしー）　樹を殺したのは俺。

じぇしー）　今までの5年間長かったよ？

まつむら）　ジェシーっ…、お前どういうことだよっ！！

じぇしー）　…あいつ前から邪魔だったんだよ。

じぇしー）　ぽっと出のくせに北斗と付き合ってさ、俺の前でいちゃいちゃしてさ。

じぇしー）　ずっと前から好きだったのにそんな奴に北斗取られて耐えられると思う、？

まつむら）　意味が…わかんないっ…、（崩）

じぇしー）　俺が…樹を刺殺した。

じぇしー）　あいつが悪いんだよ。

じぇしー）　ねぇ、樹

たなか）　ん~？

じぇしー）　北斗とどう？

たなか）　え~、めっちゃいい感じ。超可愛いし最高の彼女よ。

じぇしー）　あぁ…知ってる。（刺）

たなか）　っぁ“！？（倒）

じぇしー）　俺の…北斗を取りやがって…、

じぇしー）　お前みたいなやつは、

死ねっ…、

まつむら）　ぁぁ“っ…、嫌ぁ“、…（屈耳塞）

じぇしー）　は~…、そんな悲しそうな顔しないでよ。

じぇしー）　これからは俺がいるからね？

ながいぃぃ！！

読んで頂きありがとうございました！！

お疲れ様でした！！🙇‍♂️