こんちゃ!僕です!
今回は読み切り!!!連載僕向いてない!!!(やるけど(多分))
てことで、今回の作品なんですけど注意!!!
今回【emzm】です!!zmさん受けです!!!
ほぼ関係ないんですけど、ちょこっとだけえっちシーンあるんで、そんところでワンチャンダメージ受ける人がいるかもです!!なんで注意!!!
そいじゃ設定(?)説明しますね⬇
・zm▶**受け!**会社員、煙草は嫌い、?
・em▶**攻め!**会社員、喫煙者
・ut ▶zmの友達、恋愛経験豊富、喫煙者
・emzmは付き合ってます!
・えっちシーンあります!
・utは友達枠です!恋愛には発展しません!
・すっごい長いです!!!
こんな感じかな?
それではどうぞ!お楽しみください!
(視点書いてないです!!)
ふわっと匂う煙の匂い。
この匂いで俺は目が覚める。
匂いの先には煙草を吸うエーミール。
z「なぁエミさん部屋ん中で吸わんといてや。俺、煙嫌いやって言うとるやろ?」
e「あーはいはい…せやったね。今ベランダでるわ」
ニコッと微笑み、シャツにパンツという薄着のままカラカラと音を立てながらベランダの戸を開け出ていく。
柵に肘を付きながらエーミールは煙草を吸っている。風がシャツの裾と煙を靡かす。
少し日が昇りつつある薄暗がりの空に、1本の白い煙が立ち上る。
いつもはあわあわしとるようなエーミールのこういう大人な雰囲気を、時々味わいたくなる。
ベッドに寝転がりながら眺めていると、吸い終わったのか戻ってきた。
e「ゾムさん朝ごはん何食べたい?」
z「ん〜やっぱパンやろ!」
e「わかった笑準備してくるからゆっくりしとって」
今日は久々に2人とも仕事が休み。
2人でゴロゴロしよって前から決めていた日。
昨日の夜は、今日が休みだからってちょっと盛り上がり過ぎたみたいや。
腰とケツが痛い。
まぁこれも、エミさんが俺を求めてくれた証拠って感じがして、嫌いじゃないねんけど。
少しするとエミさんの呼ぶ声がした。
e「おーい!ご飯できたよ〜」
z「はーい」
少し痛む脚と腰を抑えながらゆっくり移動する。
机には美味しそうにこんがり焼けたパンに、カリッとしてるベーコンと黄身がちょっと崩れてる目玉焼き。それに程よい苦さの珈琲。
チラッとエミさんのご飯を見ると、俺のよりも焦げてるベーコンと黄身が崩れすぎている目玉焼き。
ちょっとした優しさをひっそり振る舞えるところが好きなところのひとつでもある。
でも、どっちも黄身崩れるて…ドジかい!
ze「いただきまーす」
見た目が崩れていても味はどれも最高︎︎に美味しい。
z「やっぱ朝はパンやな!」
e「ふふっそうですね笑」
2人で仲良く飯を食ったあとはお互いの好きなゲームをしたり、映画を見たり、その映画の感想を語りあったりそんな事をした。
その夜。
z「なぁ、今日はせーへんの?」
e「いや、でも明日は仕事でしょ?」
z「でもお互いに午後からやで!」
e「…したいんですか?」
z「うん…。」
e「じゃあしましょうか。ベッド行きましょ」
z「おう!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
e「昨日もしたからまだ柔らかいですねぇ」グチュッ♡
z「ん゛ッふぅ…ッ♡♡」
e「前ビンビンやけど…触って欲しいん?」
z「さ、触ってッ♡」
e「わかった」グチュグチュン♡♡シコシコシコ♡♡
z「あッう♡ん゛ぅ゛ぅ゛♡♡♡♡♡」
e「ゾムさん声出してぇや?なんで出さへんの?」ぬぷッズチュ…ッ♡♡♡♡
z「やッてぇ…♡俺のッ♡喘ぎ声とかッ需要ん゛ッ♡♡ないやろ、?♡あ゛♡♡♡」
e「あるよぉ〜?ゾムさんのいつもとは違う可愛い声聞かせてや♡」ズチュズチユ♡♡シコ♡
z「い゛ッやや!!♡♡♡」
e「ほな出させるだけよ〜?もう挿れてもええよな?挿れるで♡♡」
z「まだ早いんとちゃうかッ?」
ずっっちゅん♡♡♡♡♡♡♡
z「あ゛ッッ♡♡♡♡♡」ビューーーー♡♡♡♡♡♡
e「挿れただけやで〜?ゾムさんは可愛いなぁ♡♡♡動くよ〜♡」
z「ん゛ッ♡♡あ゛きもちぃッ♡♡」
e「正直で可愛いねぇ♡もっと動くよ♡」
ぱちゅん♡♡ぱちゅッぱちゅッ♡♡
z「んっんッ♡♡はァッ♡」
e「ゾムさんなんかやって欲しいことある?」
z「あたまッ撫でて!♡好きってッ言って!♡」
e「かぁわいい♡♡♡♡もちろん♡♡ゾムさん大好きですよ〜♡♡好き♡♡」なでなで♡
z「んふふ♡♡おぇ(れ)も好きぃ♡♡」
e「ほんまにかわええな…」ぱんぱんぱん♡♡
z「あ゛ッまたイクッッ♡♡♡♡」ビューーーー♡♡
キュゥゥゥゥゥゥウウ♡♡♡♡♡
e「やばッめっちゃ締めるやん♡♡私もイきそう…はァッ♡♡♡♡」
z「な、ッ中に出してッ、?♡♡♡」
e「ふふ♡お言葉に甘えて♡♡イクッッ♡♡」
ビューーーーーー♡♡♡♡♡♡♡
z「ナカッ♡あったかい♡♡♡」
e「めっちゃえろいやん♡♡♡」ぱちゅんッ♡ぱんぱん♡♡♡♡
z「んあッ♡♡はぅ…ッ♡」
▪️▪️▪️
e「気持ちよかった?」
z「うん…めっちゃ」
e「なら良かった」
z「なぁエミさん…?」
e「どしたん?」
z「エミさんは…俺の事好き?」
e「勿論」
z「ほんまに?」
e「ほんまに。」
z「俺の事大事?」
e「大事」
z「ほんまに?」
e「ほんま。」
z「そか」
e「ゾムさんは良くこうやって聞いて来るよな。なんか理由あんの?」
z「いやまぁ…特に意味は無いかな、。確認、的な」
e「そう。」
z「俺も好き。大事。ありがとな」
e「こちらこそ」
そんな会話をした後、そのまま2人、眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝起きるともう10時。
エミさんはまだ寝てるみたいやな。起こさな。
z「エミさーんもう10時やで?はよ準備せな仕事やばいんとちゃう?」
e「ん゛ぅ゛…まだ寝たい…」
z「それはめっちゃわかるんやけど。」
e「うん…ちゃんと起きるよ、ふぁ…」
z「今日は俺がごはん作るわ。何がええ?」
e「ん〜パンですかね」
z「ん、わかった。その間にできる準備しとき?」
e「勿論」
そう言って寝室を出てキッチンへ行く。
z「パン焼かなあかんなぁ〜どこかな〜」
ガサゴソその辺を探してみるが…ない。
z「そーいえば、昨日ので最後やん」
完全に忘れていた。まぁ米あるし、お茶漬けでもええか。
雑に2つの茶碗に米を盛って、お茶漬けの素にお湯をかける。
z「できたでー!」
声をかけるとエミさんが寄ってくる
e「あれ?パンやないの?」
z「パンなかってん。お茶漬けで許して」
e「まぁ優しくていいですね」
ちょっと話をしながらゆっくりご飯を食べ、仕事の準備をする。
z「良し。ほな仕事行こか〜」
e「せやね。今日何時くらいに帰ります?」
z「ん〜早くて定時に帰るから…まぁ19時過ぎくらいで、遅くて21時とかかなぁ…」
e「大体一緒くらいか〜…今日の夜どうする?作るのも面倒だし、何処か食べに行く?」
z「ええやん!ほな仕事終わったら連絡しろよ!」
e「はいはい笑」
その後は自分らの会社に行って仕事をした。
その夜からや。俺とエミさんの間に距離が出来たんわ。
z「意外と早く仕事終わったな〜エミさんに連絡せな!」
z『もう仕事終わったで!エミさんはどうや?』
z「っと!そのうち返信来るやろ」
数分待っていると、返信がきた。
e『ごめん!仕事結構遅くなりそうやわ💦ご飯一緒に食べれそうにないから、どっかで食べといて!ごめんな🙏💦』
なんや、一緒に食べられへんのか。
z『分かった!仕事頑張りや!』
z「ほな適当になんか買って帰るか。」
その辺のスーパーにフラッと寄って簡単なカップ麺を買った。
家に帰り、カップ麺を食べた。味の濃いカップ麺を買ったはずなんに、なんでか味がよく感じられへんかった。
その夜、エミさんが帰ってきたのは俺が寝てからやった。
それから、エミさんはすごい忙しいみたいで2人で過ごす時間が短くなっていき、最終的には殆ど無くなっていた。
z「今日もエミさんに会えへん!!!もう夜やぞ!!!帰ってこいや!!!」
ご飯もまともに一緒に食べず、行く時間は早いのに、帰る時間は遅いという最悪な状況やった。
時々会えても、
z「あ!エミさん!なんか久々やなwなぁ、今度映画でも見よy」
e「ごめんゾムさん!今仕事忙しくて構ってあげられへん!ごめん!」
z「え、あー…そか!仕事頑張りや!」
e「ありがと!あ、電話掛けな!」バタバタ…
こんな感じで会話すら出来ひん。
そんなことが1ヶ月も続いたある日、俺は限界が来てしもたみたいやった。
それは夜、久しぶりにエミさんとゆっくりできる時やった。でも、そん時でもエミさんは仕事ばっかりやった。
z「な、なぁ!もう1ヶ月くらい経ったで?もうそろそろ俺との時間とってくれへん、?」
e「え、あぁ…そうしたいんや山々なんやけどねぇ…あれをああして…ブツブツ」
z「俺と一緒におんのに、それなのに仕事ばっかりか。一緒にいたいって思うんは俺だけかいな、!」
e「ん?なんか言うた?」
z「エミさん!こんなこと言いたないけど、仕事と俺、どっちが大事なん?!仕事が大事なんもわかるけど、せやけど、!!俺と一緒におんねんから俺と話してぇや!!仕事のこと考えんと、俺の事考えてぇや!!」
e「え、?」
z「なぁ質問に答えて?どっちが大事なん、?」
e「そ、それは…!」
z「…こんなん、嘘でも俺って即答してくれや…笑」
e「ごめん…」
z「ごめんやない!!前に俺の事大事やって言うてくれたやん!!!なんや?!あれは嘘やんったん?!こんなん聞くのやって、なんて言って欲しいかなんてわかるやろ?!なんで言ってくれへんねん!!!」
e「……。」
z「そうやって黙って!!俺の事からかってんのか?!?!俺はエミさんのことが大事で!大好きで!エミさんと少しでも話したい、そう思ってちょっと時間合わせてみたり、会えた時は話しかけたりしとったんや!それやのに!エミさんは仕事仕事って…俺のことどうでもいいって思ってる証拠やん!!!!!!」
e「…、」
z「怒鳴ってる俺も悪いけど、なんで黙ってんねん!否定せぇよ!!!それともなんなん?どうでもええって思ってんのか?!」
e「……!」
z「…ッ!!!もうええ!!!そんなに俺の事どうでもええなら出てってくれ!!大事な大事な仕事をずっとやっとったらええんとちゃう!!!!!!!!」
e「……ごめんなぁ」
z「うるさいわ…!俺、部屋戻ってもう寝るから、」
それからエミさんの顔を一切見ずに部屋に戻り、乱暴にドアを閉めた。
z「あぁ…こんな事したかった訳やないのに…。」
ついやってしまった…と後悔しながら眠りについた。
翌朝目が覚めるとエミさんが居ない。いつものようにもう仕事に出たのかと思いリビングへ行くと、机の上に何か書かれた1枚の紙があった。そこには、
『ゾムさんへ
ごめんなさい。仕事が忙しすぎて周りが見えてへんかったみたいです。このままゾムさんを傷つけるくらいなら、ゾムさんに言われた通り出ていった方が良いと思うので出ていこうと思います。今までありがとうございました。とても楽しくて、幸せな時間でした。大好きです。
エーミール』
そう書かれていた。
z「なんやねんこれ…あ、俺が昨日出てけなんて言うたからこんなことに、??嘘やん…嘘や!!!ごめん!ごめんエミさん、!行かんといてくれ!行かないで…!!!」
部屋のどこを探してもエミさんの姿は無く、いくら呼んでも返事は帰ってこなかった。
z「あ!せや、LINE!!!」
そう思ってLINEを開き、エミさんとのトーク画面を開くと昨日の夜中に一言、
e『今までありがとう。』
それだけが来ていた。
z「嫌やッ!行かんといて!!」
z『今どこおるん?昨日はあんなこと行ったけど、本音とかそんなんじゃなかて、カッとなって頭に血が昇って、そのせいで思ってもないかと言ってもうたみたいな感じで!!!』
誤字だらけのメッセージを送信しても既読がつくことは無かった。
あれから、どれだけ経ってもエミさんは帰ってくるどころか連絡も無かった。
いくらメッセージを送っても既読もつかない。
仕事に身が入らず、周りの人に心配され、休みまで貰ったけど心の傷は癒されなかった。
それどころか“なんであんなこと言ったんや”と自分を責め、傷が深まった。
今まで沢山食べていたはずのご飯も喉を通らず、ヤケ酒をする気にもなれない。
空っぽの家にいるのが嫌で人が沢山いる繁華街を歩いていると、時々、エミさんと同じ煙草の匂いがした。その度にもしかしたらいるのではと思い辺りを見渡すが、エミさんがいることは一度も無かった。
エミさんがいた時はご飯を何とか作ろうという気持ちになれていたのに、1人になった途端面倒臭いが勝ってしまいコンビニ弁当等で済ませてしまう。
ある時、コンビニでふと煙草の欄を見るとエミさんが吸っていた青と黒の名前の知らない煙草が目に付いた。
z「煙草の〇番を1つください」
いつの間にか口に出ていた。
煙草なんて嫌いなのに。
家に帰ると買った弁当を雑に置き、煙草を取り出す。
エミさんが置いていったライターを手に取り、ベランダに出ていつかのエミさんの様に柵に肘を付き、1本口に咥え、風に当たらへんようにそっと手でライターの火を抱える。それにより、暗い夜空と裏腹にボッとオレンジ色に灯される俺の顔。
真っ白に浮かぶ煙を思いっきり吸う。
z「ゲホッゲホ…やっぱりあかんわ」
空に昇る煙とは対象に俺の目からは涙が零れ落ちていた。
z「やっぱり、…淋しいなぁ、!」
嫌いだったはずの煙草の煙が、どうしても愛しく感じる。もっとずっとずっと…そう思う。
どんどん短くなっていく煙草。それを哀しんでいるともう1本吸い終わってしまったみたいや。
この日から俺はこの煙草を吸うようになった。それも、エミさんのことを思い出してしまう時に。
いつの間にか俺に染み付いてしまった煙草の匂い。前は匂いがつくとすぐに取りたくなっていたのに、今はもう離れないで欲しい。そう思うようになっていた。
煙草を吸うようになってから前より少しだけ仕事ができるようになった。だが、今まで煙草が苦手やった俺が急に沢山吸うようになり、会社の人達には「本当に大丈夫なのか?」と心配をかけてしまった。大丈夫じゃなくとも仕事はしないといけないからどうにか「もう大丈夫です!」と笑顔でこたえ仕事を頑張る。頑張ると頭のキャパに余裕が無くなり、エミさんのことを考えなくて済む。
あぁ…でもやっぱり少し頭に余裕ができてまうとエミさんのことを考えてしまう。そうすると俺は煙草を吸いに行く。
z「すぅーー、。」
ゆっくり味わうようにして吸う。
z「エミさん…帰ってきてや…。」
まだ会社なのに。こんなこと口に出したらあかんのに…。
?「なぁ…やっぱゾムなんか悩んでんの?」
z「え、?」
不意に現れた声は友人の鬱先生(大先生)やった。
u「そのーエミさん?って人がゾムが今こうなっとる原因なん?」
大先生は薄情だったり性格が時々悪かったりするが実はええ奴で俺みたいなんの話も聞いてくれてる。
z「んー…まぁせやな。」
u「ゾムがこんなんなるなんて…そんなええ女なん?」
z「いや男や。」
u「あ、そっちなんや。専門外やな〜。」
z「女やったらなんかしてくれたん?」
u「悪いことしたんならゾムの仇とるくらいならな。まぁでも男でも俺のできることならやるよ。話聞く。」
z「そぉか、」
u「今日暇?飲み行こや。」
z「え、?あぁ…ええよ」
そのまま仕事終わりに大先生に連れられ飲み屋に入る。大先生は慣れていて流れるように個室へ行きそれぞれ1杯づつ酒を頼む。
u「よしゾム。全部吐き出しな。」
z「え?」
u「ここでは俺しか聞いてへんし、俺はお前の話を最後まで聞く。ゾムが望むなら解決策とかも頑張って考えるし、肯定が欲しいなら肯定を、意見が欲しいなら意見を。」
z「でも…友達に話すような内容ちゃう気がするし…俺が悪いからさ…笑」
u「兎に角俺はゾムが心配なんや。今まで嫌っとった煙草を急に吸い始めてたり、仕事出来とったんにミスが増えてたり、ボーッとしてることが増えてたり。ゾムが悪いとか、話す内容じゃないとか、そんなん関係ないねん。てか、俺らは友達どころか親友やろ?聞かせてくれや」
z「わかった。」
u「ありがとう」
z「俺には少し前までエーミールって彼氏がおったんよ。」
u「それがエミさんか。」
z「せや。俺もエミさんもどっちも働いてんねんけど、今まではいい感じに2人の時間が取れてたんよ。なんやけど急にあっちの仕事が忙しくなって全然一緒におれんくなってさ。やっと2人の時間が出来たと思ったらアイツ仕事のことばっかり考えとって俺のこと考えてくれへんくて!それでついイライラしてもうて、その…メンヘラの代名詞みたいな“仕事と俺どっちが大事なん?!”って言ってもうて…。」
u「ガチか笑」
z「笑えるよな笑それで、俺は嘘でも“ゾムが大事”って言って欲しかったのにエミさんは黙ったままやった。それでカッとなって“俺のとこどーでもええんやったら出てってくれ”って言ってしもて…グスッ」
u「これ使い。」
大先生が青色のハンカチを渡してきた。
z「ありがと。フゥー…グスッその後っ、俺1人で直ぐ寝たんよ。んで次の日の朝にエミさんがおらんくてッ、もう仕事行ったんかと思ったら置き手紙あって、それにはでッ、グスッ出てくって書いてあって、それからもうなんもやる気が出んくて…笑ズビッ」
u「仕事に身が入ってなかったのはそーゆーことか。煙草は?」
z「エミさんが吸っとったんよ。今までは煙なんて嫌いやったのに、ある日気づいたらエミさんの吸ってた銘柄買ってて、エミさんの真似しながら吸ってて、吸ってる間はエミさんと一緒にいる感じがしてちょっとだけ心が軽くなるんよ。それで手放せなくて会社でも吸うようになったって訳。」
u「その人にはもう会えへんの?」
z「会えへんことは無いと思う。会社どこか知ってるし。」
u「…会わないん?」
z「自分から突き放した癖に“あれは勢いで言っただけ、本当はまだ好き”なんて気持ち悪すぎるやろ。せやからあかんわ。」
u「…ゾムはさ、エミさんの何処が好きなん?」
z「俺は…エミさんのいつもオドオドしてる癖にやる時はやるかっこよさとか、笑顔が可愛いところとか、夜煙草吸ってる時に纏ってる大人の雰囲気とか、それなのにドジっ子なところとか、俺がなんか落ち込んでる時に笑わせようと駄洒落言ったりするけどおもんないところとか、でもやっぱり1番は、そうやって滑ってでも笑わせようとしたり、俺のためになにか頑張ってくれたりする優しいところがなによりも大好きや。」
u「そんな優しいエミさんがお前のことを気持ち悪いと思うか?」
z「どうやろね、。」
u「ゾムさ、“仕事と私どっちが大事なの!”って言った時、他にどんなこと言った?」
z「え?えーと…確か、“仕事が大事なのもわかるけど、俺と一緒にいる時くらい俺のこと考えてぇや”、やったかな?」
u「俺そのセリフ言われたことあるんやけど、そんなゾムみたいに“仕事が大事なのもわかるけど”とか言ってくれた子1人も居らへんよ?そんな風にこっちの事も理解してくれてる人に戻って来て、そう言われたら俺は戻るよ。」
z「…ほんま、?」
u「戻ってきて欲しいんやろ?」
z「うん…グスッ」
u「いつでも良いけど、ちょっとでも勇気が出たら行った方がええで。頑張れ。」
z「大先生…」
u「ん、なぁに?」
z「…ありがと」
u「どーいたしまして。」
その後2人で好きなだけ呑んで食べて家に帰った。
z「勇気が出たら…か。」
大先生の“頑張れ”という言葉を思い出して、z「俺なら頑張れる、!」
そう声に出してから眠りについた。
次の日、俺はいつもより早く起きて髪の毛をしっかりセットしてスーツを綺麗にピッタリ着て鏡の前に立ってしっかり自分を確認した。
昨日までのぐちゃぐちゃで生気のない俺とは大違いのちゃんとした俺。
少し笑顔の練習で不器用に口角をあげる。笑い方って、こんなんやっけ?
玄関のドアの前で深い深い深呼吸をして
z「良し、!」
そう言って外へ飛び出した。なんだか、いつもよりも太陽が輝いて見えた。
会社に着くと、周りの人達は凄くびっくりしたような顔をした。皆口を揃えて
「何があった?もう大丈夫なのか?」
そう心配してくれた。
でも、ただ一人、
u「頑張れよ」
鬱先生は誰も知らない俺の背中を押してくれた。
その日は早く早く仕事を終わらせた。
途中、どうしても不安な気持ちが出てきてしまい何本か煙草をまた吸ってしまった。
早足で向かう先、それはエミさんの会社。
着くとまだまだエミさんが出てくるには早い時間で、会社が見える近くのカフェで時間まで待つことにした。カフェでは、いつかの珈琲を思い出に思いを馳せながらゆったり待つ。
時々不安に押し潰されそうになり、煙草を吸ってしまいそうになったが何とか耐えた。
数時間後、もうそろそろエミさんが出てきそうな時間帯になったため、カフェを出て近くで待つ。
するとエミさんを見つけた。
エミさんは下を向いていて俺には気づかない。
カツカツという、会社が違うが為に聞けたことがなかったエミさんの靴の音をガラス窓越しに聞く。
そしてエミさんが会社から出てきた。
俺は急に怖くなってやめようか、そんなことを思ったがいつの間にか声は発されていた。
z「エミさん!!」
思いのほか大きかった俺の声。
ずっと下を向いていたエミさんがグルンと顔をこちらに向けた。
e「え、あ…ぇ?」
信じられないといった顔をするエミさんにゆっくり近寄る。
z「エミさん…ごめん。自分勝手なんやけど、どうしても逢いたくなってしもて逢いに来た。ごめん。」
すぐ近くまで寄ると俺はそうエミさんに伝えた。
エミさんは驚きと困惑と少し嬉しそう…?な顔をしていた。
z「あ、あのさ。少し話したいことがあって…その…家、帰ってきてくれへん…?」
言葉を詰まらせ、声もだんだん小さくなっていったが何とか言えた。
エミさんは何も言わない。が、さっきと同じような、だけど、少し嬉しいそうな感じが増えた顔で俺を見つめていた。
z「エ、エミさん、?」
無言に耐えられなくなった俺はエミさんに呼びかけた。するとハッとした後口を開いた。
e「帰っても良いんですか、?!」
なんだか嬉しそうに口角を上げながら、だけど眉は少しハの字なったままそう言った。
z「もちろんええよ!帰ってきて欲しい、!」
そう返すとエミさんはわかったと返事をしてそのまま2人で帰った。
帰り道はどちらも何も言わなかった。
家に着くと震える手で鍵を開ける。
真っ暗な部屋にエミさんが電気を付ける。
2人でいつもご飯を食べていたテーブルとイス。そこに前のように対面で座る。
少しの間無言だったが、俺が呼んだんだ。俺が頑張らないと、そう思い口を開いた。
z「あ、のなエミさん。話なんやけどッ!」
そういうとエミさんは待って、と俺を止め、
e「言いたいことは分かる、けど私は嫌や。」
そう言った。俺はショックで何も言えなかった。でもエミさんは話を続ける。
e「私もずっと考えとった。せやけどやっぱり嫌やな、そう思った。」
俺はだんだん目頭が熱くなってきて涙が零れた。
e「そんな泣く程したいん、?私は、!これまでもこれからもずっとずっとゾムさんが大好きだし、愛してやまない。いつまでも一緒に居たい、やからッッ!!!」
そこまで聞くと俺は何かがおかしい事に気づいた。
z「え、…グスッエミさんなんの話してるん、?」
e「え?ゾムさん、私と別れたいんでしょう、?」
z「は?!?!いやいやいやちゃうよ!!!」
e「へ、?」
どうやらエミさんは俺が別れ話をしたくて家に呼んだと思ってたみたいやった。
実際は真逆やねんけど。
z「俺は!エミさんが大ッ好きで、居なくなったのが辛すぎて!生きていけないから俺のところに戻ってきて欲しいって言う話がしたかってん!!」
e「なんだ…私と同じだったのか…良かった」
安堵しているエミさんにまだ少しの不安を抱えながら俺は聞く。
z「なぁ、それで俺のところには戻ってきてくれる、?」
やっぱり不安が強いみたいで断られたらと考え目が見れない。
e「ふふ、もちろんですよ!!戻らせてください!!」
そう返されると同時に俺はエミさんに抱きついた。
e「うわっ!大丈夫ですか?!」
z「大丈夫やない!思いっきり抱きしめてくれな大丈夫になられへん!笑」
e「なんやてー?笑」
そんな事を言いながら2人でお互いをしっかり抱きしめ合い、笑い合った。
そしてお互いの目を見つめてから深い深いキスをした。
愛を確かめながら愛しながら愛おしいこの感触を忘れまいと長い時間キスをした。
ある日の夜。
z「なぁエミさん、煙草なら外で吸ってや」
e「ん、はいはい」
カラカラと音を立てながらベランダへ出る。
ふーっと吐くその白い煙に懐かしさとあの時の夜と同じような暗い夜なのに暗さを感じないこの夜へ少しの喜びを感じながら俺もベランダへと出る。
e「煙、嫌いやなかったっけ?」
悪い顔でニヤッと笑うエーミールに向けて
z「もう今は好きやねん」
とこちらも悪い顔で笑って返す。
そう、もう煙は嫌いじゃない。けど服に染み付ける程欲してもいない。
何故なら、煙なんかに頼らなくても大好きなエーミールの匂いはいつでも嗅げるからな!
ーーーー終わりーーーーーーー
はい!!終わりでございます〜!!
僕的にはまぁまぁ良くできたと思っているのですが、皆様はどう思ってくださっているのか…!
良かったらコメントで教えてください!!
僕、煙草を吸ってるキャラとかが大好きな人間でして、いつか煙草を題材(?)にして小説書きたいなと思ってまして!
それが叶いましたね!
この小説、自己満用ではあったんですが想像以上によくできてしまったので他の人にも見てもらいたくって…( ᵔ𐃷ᵔ )ゞ
マジ、感想貰えたらめっっちゃ喜びます!!
コメントお願いします!!!!
てことで終わりましょうかね!
良ければ♡押してってください!
気に入ってくださった方は、是非フォローもよろしくお願います!
コメントも待ってます!(何回もすみません🙃)
それではまた次回作で!
またね〜!!!
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