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目が覚めればいつもの場所だった
「アモール団長…良かった」
「ごめん、心配、かけた」
アモールは申し訳なさそうに頭を下げる
「無事で良かったです」
「魔物はいなくなった?」
「はい、団長のおかげで」
アモールは胸を撫で下ろす
レンが窓を見る
その時、レンはまるで見ては行けないものを見たかのように硬直した
「どうしたの?」
レンは窓の外を指差す。そこには…
それを見て、アモールも硬直する
だって、
亡くなったはずの団長がいたのだから
気づくと朝になっていた。あれはきっと夢だ
アモールは横で寝ているレンを起こさないようにして立つ
「おはようございます。団長」
食事係の団員がすでに食事を用意していた
アモールは食事を平らげて仕事に戻ろうとした時だった
「おはようございます…団長…」
「その…夢だったら…恥ずかしいんですけど…」
廊下でレンと出会った
「前の団長の事?」
「はい、やっぱりアモール団長も?」
そこでアモールたちは事実を確認し合う
どうやらあの日のことは夢ではなかったらしい
状況を整理するに、前の団長の姿を見た後、アモールたちは気を失ったということになった
また窓を見た。相変わらずの霧だった