ある日、ハウスでのこと。
えおえおがトイレに行っている間の話だ。
A「俺さ、告ろうと思う」
スマホ画面を見ながら呟くように言った俺の台詞に、なんの反応も示さない2人。なんだよ、言い損かよって思いながら顔を上げると
F「え、マジ?」
K「しないって言ってなかった?」
心底驚いた顔で俺を見ていた。
A「まぁ、言ってたわな」
K「どういう心境の変化よ?」
心境の変化と言われても…
ライブで見せるあいつの顔…(顔は見えないけれど)
仕草…ファンに対して見せる優しさ。
もちろんライブだからそういうのは大事になるんだけど、それを万人に見せるのが俺としては納得いかなかった。
そんな顔…なんでみんなに見せてるのって。俺だけに見せればいいじゃんって。こんなむき出しの独占欲、この二人に言ったら引かれるな。
A「自分の気持ちにケリつけるんだよ」
F「まぁ…頑張れよ」
K「なぁFB、今度のキャンプでさ、あいつと2人の空気作ってやろうぜ」
F「いいなそれ!俺らが一肌脱いでやるとしますか!」
急にテンション上げるなって。そんなことしたら、用意周到だと思われないか?
それってちょっとダサい気がするけど…
A「適当でいいよ」
俺の返事も適当だ。俺の性格からして、事前に準備したり念入りに計画を立ててっていうのがどうにも苦手だ。アドリブで何かをするって方がよっぽど得意。
だから今回のキャンプでもこの2人にはお膳立てはしてもらいつつ、あとは全部その場のノリで何とかするしかなさそうだ。
K「でもさー、意外だよな」
A「なにが」
K「確かにあいつは優しいけどさ、お前が好きになるタイプなのかって」
A「そういうことね…」
性格はまるで俺と正反対。何においても用意周到だ。そんなやつと俺がってところだろう。
俺も未だによくわかってねーよ。なんであいつのことなんて好きになってんのかは。
多分理屈とか、そういう細かいこと抜きにして、直感で思ったんだろうな。好きだって。
A「楽しみだなー」
F「うわっ棒読みなんですけど〜」
A「はは…」
…頑張ろう。
To Be Continued…
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