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鳳蓮荘
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第2話:絶望のテストと芸術の爆発
【登場人物】
陸(影山 陸):主人公。憑依アプリの魅力にすっかり取り憑かれた男。
神宮寺(神宮寺 蓮):学年首位を争う超ガリ勉。プライドの塊。
ジン(佐藤 ジン):陸の悪友でお調子者の情報通。
【本編】
(画面背景:教室・カリカリとペンを走らせる音)
ジン
「(ひそひそ話)おい陸……終わったな……」
陸
「(ひそひそ話)何がだよ」
ジン
「高校最初の『実力テスト』だよ! 難しすぎて自己採点赤点確定なんだが!?」
陸
「あー……まあ、俺もさっぱりだわ」
ジン
「だろ!? なのに見てみろよ、あいつの余裕そうな顔……!」
(画面:1組の天才、神宮寺蓮が優雅にペンを置く)
神宮寺
「フッ……また満点を取ってしまうな。この学校のレベルも大したことはない」
陸
「(出たよ……神宮寺。いつもドヤ顔で他人を見下してくる嫌みな奴……)」
陸
「(……よし、アプリの実験台になってもらおうか)」
(画面切り替え:トイレの個室)
陸
「個室なら体も倒れないし安全だな」
陸
「スマホを取り出して……と」
(効果音:ピコン!)
【憑依Link】
『ターゲット:神宮寺蓮』
『生年月日:11月3日』
陸
「ポチッとな」
(画面効果:赤く光る/視界が歪む)
(場面切り替え:教室/テスト終了5分前)
神宮寺(陸)
「……よし、成功!」
神宮寺(陸)
「(神宮寺の体、メガネの度数が合わなくて目が疲れるな……)」
神宮寺(陸)
「(どれどれ、テストの解答用紙は……うわ、びっしり完璧に埋めてやがる。ムカつくな)」
神宮寺(陸)
「(このまま普通に提出させたらつまらない……そうだ)」
(画面:神宮寺の体が素早くペンを握り直し、解答用紙の裏面に絵を描き始める)
神宮寺(陸)
「(俺の特技、リアルすぎるデッサン力をここで発揮!)」
神宮寺(陸)
「(モチーフはもちろん……『鼻毛が一本飛び出た神宮寺本人の超リアル自画像』!!)」
(効果音:シャッシャッシャッ……!)
神宮寺(陸)
「よし、髪の毛の質感まで完璧。ついでにデカデカとタイトルも書いておこう」
神宮寺(陸)
『作品名:我、真実の姿』
神宮寺(陸)
「(完璧だ。制限時間まであと1分……撤退!)」
(効果音:シュン!)
(場面切り替え:トイレの個室 → 教室)
先生
「そこまで! ペンを置け! 後ろから解答用紙を回収しろ!」
神宮寺
「……はっ!?」
神宮寺
「(あれ……僕、今一瞬意識が飛んで……? いや、気のせいか)」
神宮寺
「フッ、まあいい。僕のパーフェクトな解答用紙を持っていくといい」
(ドヤ顔で先生にテストを渡す神宮寺)
(場面切り替え:放課後/職員室前)
ジン
「おい陸! 大ニュースだぞ!!!」
陸
「どうしたんだよそんな焦って」
ジン
「さっきテスト採点中の数学の先生が、職員室で大爆笑しながら倒れたらしい!」
陸
「え、なんで?」
ジン
「神宮寺のテストの裏に、めちゃくちゃリアルな『変顔の神宮寺』が描いてあったんだってよwww」
陸
「ぶっwww マジでwww」
ジン
「しかも『減点するのももったいない芸術性』って言われて採点保留になったらしいwww SNSに画像流出してすでにバズってるwww」
神宮寺
「な、なぜだ……! 僕はそんなもの描いていない! 何かの間違いだー!!!」
(廊下の奥で頭を抱えて叫ぶ神宮寺)
陸
「(くっ……お腹痛いwww 最高すぎるwww)」
(場面切り替え:帰り道)
陸
「ふぅ……今日もいい仕事したわ」
陸
「このアプリがあれば、俺は学校の影の支配者になれるんじゃ……」
(効果音:ピコン!)
【憑依Link】
『警告:他ユーザーが同一エリア内でアプリを起動しました』
陸
「え……?」
【憑依Link】
『ターゲット指定:【影山 陸】』
陸
「は!? ちょっと待っ——」
(画面効果:急激に視界が赤く染まり、暗転する)
コメント
1件
ははっ、神宮寺の変顔自画像、マジで笑ったww テストの裏にあのクオリティのデッサン描くって発想がもう最高すぎる。「我、真実の姿」ってタイトルセンスも含めて、陸の仕業だって知ってる読者としてはにやにやが止まらなかった。最後の「他ユーザーが起動」の警告、ここで一気に世界が広がった感じがしてゾクっとしたよ。この憑依アプリ、まだまだ奥がありそうだな。次が気になる。