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「」←💧🌳
『』←👁
です。
ジェットコースター上等(?)な方でお願いします。
Hにはいってません…(書けなかった)
『水木、お主を殺してもよいか?』
突然だった、なんの前触れもなく言われた
「は?」
突然の事すぎてそうとしか返せなかった。
真剣な顔で言う場面なのにこいつはいつも通りの何を考えているか分からない顔でで言った。
よく考えてみた、”鬼太郎はもう成長して独り立ちすると言い出しているし自分ももういい歳だ、なら別に殺されてもいいんじゃないか?”と、だからこう返してやった。
「いいぜ、殺して」
彼は少し驚いていた、”なんだよ自分から言い出したのに…”と思った。
『本当に…良いのか?』
「いいって言ってるだろ、耳聞こえないのか?俺より若い姿してる癖に」
歳で言えば全然年上だが俺より目も耳もいいのに聞き返してくるから少しムッとした。
『ありがとう…』
ムッとして、直ぐに彼が先程の表情から一変し嬉しそうに泣き出したから本当に驚いた。暫くそれを宥めるのに徹した。”最後の最後まで泣き虫かよ…”なんて思うが俺は彼の泣き虫な所にも惹かれてもいるからどうしようもない。そう、俺はコイツが好きだ。泣き虫で愛妻家で、愛情深く不器用で優しくて家事とかは出来ないけど頼りになる…そして家族の事を何より考えてやれる奴なんだ…酒盛りした時の奥さんの自慢を泣きながらしている彼奴が好きだ、奥さんの事を考えながら月を見つめる彼奴が…嬉しそうに息子を抱きしめてる彼奴が…大好きなんだ。コイツの全てが好きだ、でも奥さんが1番だって分かってるから墓場まで持っていくつもりだ。だから好都合なんだ、ここで殺してもらえるのは。断る理由がない。最愛のやつに気持ちを隠したまま殺してもらえる。そんな上手い話に乗らないわけがないだろう。
「で、俺はどうすればいい?」
『そうじゃな…これを飲んでくれるか?』
「なんじゃこりゃ…」
彼がちゃぶ台に黒色の液体が入った小瓶を置いた。毒か?と思いながら瓶を見つめていたら、彼がこう言った。
『ただの睡眠薬じゃ、毒ではない』
「そうか、これを飲めばいいんだな?」
『そうじゃ』
彼の返答を聞くなり俺は瓶の蓋を開け一気に飲み干した。すると直ぐに眠気がきてその場に倒れ込んだ。
『おやすみ、水木…』
最後にそう聞こえた気がした。
_____________
夢を見た。
彼奴が俺の頭上に座り、話し始めた。
一方俺は金縛りにあったみたいに目も開けず口も開けず、指1本動かせないからただ聞いているだけだ。
奥さんの自慢をしたり、息子の事を話したり、色々と話してくれた。
そして最後にこう言った。
『お主を手離したくない、もう離してやれぬ、すまんな…』
どういう意味だ?と思ったが喋れないからどうしようもない、すると彼は泣きながら俺から離れていった。
止めたいがどうにも出来なかったが、少しすると俺を呼ぶ声が何処かからした。声のする方へ走っていくと目が覚めた。
『おはよう、よく眠れたかの?』
「おう、って…俺死んでなくないか?」
『いや、死んでおるよ』
「じゃあ地獄か?」
『それも違う』
訳が分からなかった。地獄じゃないのに死んでいる、謎かけか?なんて思ったが1つ可笑しいと思った。
声が年老いた声じゃなくなっていた。ゲゲ郎に会ってすぐの時の声になっていた。
「なぁ、お前…何を殺した?」
『何をって…そりゃあ…』
《人間のお主を殺したんじゃよ?》
𝑭𝒊𝒏.
過去に別の所で書いたものです。
供養供養…(?)
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