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BLも好きですが、NLGLも全然見るタイプのオタクです
will×mmm ファーストキス
視点主→『』
その他→「」
キャラ崩壊注意
少し寝過ぎてしまった体を起こし、無線に出勤の報告をする
私が起きるのは早い時間帯なのであまり人はいない
病院のロビーに足を踏み入れると、元気な声が耳に響く
「うぃるー!」
ピンク髪の少女、ももみさんが私の方へ走ってきた
そしてそのまま思いっきりタックルしてきた
体が小さいとはいえ、子供の勢いは強く痛い
『おはようございます、ももみさん』
「おはようじゃないよ、寂しかったんだから!」
『すみません…』
成人男性が子供に怒られているこの図は何だろうか
まぁ、救急隊では見慣れた光景なのだが
「うぃる、寝てる間にお返事考えてくれた?」
『え、あ、あー…』
実は少し前ももみさんに「結婚して!」と言われた
その時はやんわりとお断りしたのだが、それから会う度に告白される
正直見た目が完全にアウトだし、ももみさんと私じゃ年齢差がある
そもそも子供が言っている事なのであまり本気にはしていないが…
『前も言いましたが、ももみさんと私じゃ年齢差がありすぎます』
「そんなの周りがあーだこーだ言うだけでしょ?ももみそんなの気にしないもん」
『…ももみさんが気にしなくても私が気にするんですよ。あと、見た目がアウトです』
「じゃあ、ももみが大人になるまで待って!」
『…』
この幼女口プが強すぎる
何故私のときだけこんなに打ち負かしが強いのか
「うぃるの返事待ってたんだから」
『ですがももみさんには他にいい人が』
「ももみはうぃるがいいの!」
『…』
ももみさんは結構頑固だ
でなきゃ私に「結婚して」なんて言い続けないだろう
今回はどうやって躱そうかなんて考えているとももみさんに服を引っ張られる
『?なにかありましたか、ももみさ…』
彼女に目線を合わせてしゃがんだとき、頬を掴まれ小さなリップ音が鳴る
すぐには何が起きたのか分からなかった
働いていなかった脳を動かしたのは病院に響いた黄色い声だった
msr「鳥野さん!ももみさんが!」
gn「見た見た。ついにやったぞ」
救急隊の声を背景に誇らしげなももみさん
「ももみ、これから不動産の仕事あるから行くね」
『え、あ、ももみさん!?』
「じゃーねー!」
小走りで病院の入口の方へ行ってしまった
入口に向かう途中で数人とハイタッチをしていたり、褒められてたりしていたので救急隊には話していたのだろう
するとももみさんの足が入口前で止まる
「うぃる、これももみのファーストキスだから責任取ってね!」
『…はい?』
「じゃあももみ、お仕事行ってきまーす!」
止めようとしたが救急隊の声援に見送られながら不動産へ行ってしまった
あとに残ったのは皆さんから向けられる生温かい視線だけ
msr「よかったですね、ももみさん 」
『いえ、何も良くないのですが』
gn「まぁまぁいいじゃないですか」
ももみさんに変なことを入れ知恵したのこの人たちだな
このあとももみさんが帰ってきてからも皆さんからの生温かい視線が痛かった
ももみさんはももみさんでずっと引っ付いてきた
…これからどうすればいいんだ
ウィルもも大好き
小さな子が攻めるのもいいですよね。こうなってくるとももウィルになってんな