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まきぴよ
「熱のありか」ライブのリハーサルが終わり、静まり返った楽屋。
ソファに深く腰掛け、タオルを頭から被って荒い息をついているのは目黒だった。
「……めめ、大丈夫?」
隣にそっと座ったのは、阿部だ。
その手には、どこからか持ってきた冷たいスポーツドリンクと、冷却シートがある。
「あ……阿部ちゃん。悪い、ちょっと飛ばしすぎたかも」
タオルを少しずらし、顔を覗かせた目黒の頬は、熱のせいか高揚している。
阿部は心配そうに眉を下げると、自然な動作で目黒の額に手を当てた。
「少し熱いかな。はい、これ貼って」
袋から出した冷却シートを、丁寧に目黒の額に密着させる。
指先が少しだけ目黒の肌に触れ、そこから伝わる熱に、阿部の心臓が不規則なリズムを刻んだ。
「……阿部ちゃんの手、冷たくて気持ちいい」
目黒がふっと目を細めて笑う。
その真っ直ぐな視線に射抜かれ、阿部は慌てて視線を逸らした。
「……もう、無理しすぎだよ。はい、水分補給」
差し出されたボトルを受け取ろうとした目黒の手が、ボトルの上から阿部の手を包み込むように重なった。
冷たいボトルを挟んでいるはずなのに、そこから伝わる温度は、阿部の顔を赤く染めるには十分すぎるほど熱かった。
「阿部ちゃんがいてくれてよかった」
低く、甘い声。
楽屋の外からはメンバーの賑やかな笑い声が聞こえてくるけれど、このソファの上だけは、二人だけの特別な時間が流れていた。
コメント
2件
めめあべ可愛すぎる😍 もう尊い🤦♀️💓 次のペアも楽しみです🎶