注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です
・恋愛要素有り
・捏造
・本人様とは関係×
なんでも許せる方だけお進みください
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1番最初に好きになったのは俺なのに
なのに…”貴方”の視線の先には俺じゃなくて”あの人”。
zm「sypく~ん?聞いとる??」
syp「ぇ、あすみません…」
zm「別に謝らんくええよ笑。最近上の空やけどなんかあったん?」
syp「…いや、何もないです」
ここで本心を言えば、何か変わるのだろうか。
いや、変わらない。きっと。
zm「ならええけど…」
syp「…それで、何話してたんですっけ?」
zm「いや、rbの話やねんけど…」
“rb”。
俺が1番聞きたくない言葉。
zm「最近rbを見るとなんか胸の辺りが痛くなるってか…こう、締め付けられる?感じになるんよね…なんでかわかる、??」
syp「…なんででしょうね、ワイにもわかりません」
zm「そっかぁ…sypくんにもわからへんのか…」
生憎、俺はここで「その人のことが好きなんですよ」なんて言えるほどの心は持ち合わせていない。
syp「力になれんくてすんませんね。」
zm「いや、俺こそ急にごめんな笑。またなんかあったら話乗ってくれや」
syp「気が向けば」
zm「気が向かへん奴の言い方やん笑」
当たり前だろう。
“zmさん“の”好きな人“の話なんて聞きたくないのだから。
zm「まぁ、今日はありがとな!また明日!!」
そう言って彼は教室から出ていった。
syp「……」
独りぼっちの教室は、慣れているはずなのに、どこか寂しく感じる。
syp「俺も帰ろ…」
ガタッと音を立てて椅子から立ち上がる。
鞄を持ち、教室から出ようとするとガラガラッと扉が開いた。
em「あれ、まだ居たんですか?」
扉を開けたのはemだった。
本を3冊、両手で大切そうに抱えている。
em「もう皆さん帰ったかと…」
syp「ワイも今から帰るとこです」
em「そうなんですか…あ、なら私と一緒に帰ってくれません??笑」
syp「別にええですけど…」
あぁ…1人で帰ろうと思っていたのに。
いや、1人で帰りたかったのに。
em「ありがとうごさいます!ぁ、sypくんもう準備出来とるみたいですし先外出といて大丈夫ですよ!!」
syp「いや、待っときますよ。一緒に行きましょ」
なぜ了承してしまったのだろうか?
今すぐにでも家に帰って、ベッドにダイブして、寝て、忘れるつもりだったのに。
em「ほんまに?!急いで準備します、!!」
syp「…ふっ笑」
めちゃ焦って、バタバタとしてるemさんを見ていると、なんだか笑えてきた。
em「準備出来ました!待っててくれてありがとうございました、!! 」
syp「いーえ、見てて楽しかったですしこちらこそありがとうございました。」
em「見てて楽し…???ん???」
ついつい口が滑ってしまった。
だが困惑しているemさんもおもろいな。
syp「早く行きましょ笑」
少しだけ、心が軽くなった気がした。
✱
em「__だったんですよ!!」
syp「そーなんすか笑」
帰り道。
sypくんと二人きり。
私がどんなにしょうもないことを話しても、sypくんは笑ってくれる。
それも、本当に楽しそうに。
横から見えるその笑顔が、きらきらと輝いていて眩しい。
syp「…ねぇ、emさん。」
em「…なんですか?」
syp「この前友達が相談してきたんですけど、自分だけじゃあんま良い返しができんくて…」
sypくんの言葉はそこで途切れる。
でも、言いたいことはわかる。
自分にも考えてほしいということだろう。
em「…いいですけど、良いものが出なくてもなにも文句言わないでくださいね?」
syp「…はい。…」
sypは話を始める。
“友人の相談”だと言って。
syp「友達には、好きな人がいるらしいんです。まぁ…その好きな人をA君だとします。少し前、A君が話しかけて来て、”相談に乗ってほしい”、そう言われたらしいんですね、。」
em「……」
syp「それで、その内容が”A君の好きな人の話”だったんです。…でもA君は自分がB君を好きってことがわかってなくて…」
好きな人からの好きな人の相談。
これがどれだけ辛いのか
私にはようわかる。
だって、今が……”今がそう”だから
syp「A君に教えてあげたほうが、いいと思ったんですけど…やっぱりの自分の好きな人だから取られたくないって思って言えなかった……らしいんです…。…やっぱり…、それでも、言ったほうが…いいんですかね…?」
sypは今にも泣き出しそうな、震える声で言った。
em「…そうですね…相手の幸せを少しでも願ってあげるのであれば、言ってあげたほうがいいと思います。あ、言わないことが駄目…不幸を願っているってことではないですよ?…多分、 私も言えないと思うので…笑」
syp「……なる、ほど。ありがとうございます。友人にも伝えてみます…、」
em「そこまで大したことはしてないのでお気になさらず、笑」
そこから数分、他愛のない話が続いていた。
syp「あ、ワイここの角曲がるんで…」
em「ぁ、じゃあここでさよならですか…」
syp「あの、emさん、今日はありがとうございました…」
em「…いえ、こちらこそありがとうございました…、笑」
syp「…?どういうことっすか、??」
em「…なんでもないです。気にしないでください。」
sypくんは口を開かずにこちらを見つめる。
em「…あぁ…あと、その”友人”の方、きっと今すごく苦しいと思います。でも、ちゃんと好きになった気持ちまで否定しなくていい、って伝えてあげてください」
syp「……」
em「好きになった順番とか、報われるかどうかとか、関係なくて…その人の気持ちは本物なので」
em「…では、また明日。」
syp「はい…また明日」
私達はそう言って別々の道へと足を進めた。
少し振り返って、耳をすませば
ほんの少し…小さな…小さな…雫の音が聞こえた。
✱
syp「っ…」
emさんと別れてから、我慢していたものが溢れてきてしまった。
胸がいたい。息がうまく吸えない。
syp「……っ、なんでやねん……」
好きになった順番なんて関係ない。
気持ちは本物だって
そんなの、わかってる。
わかっているけど、
syp「…それでも…」
それでも、”zmさん”の視線の先には俺じゃなくて、”あの人“
zmさんが笑うとき
名前を呼ぶとき
胸が締め付けられると言ったとき…
見てるのは全部…rbさん。
syp「ははっ…しんど…笑」
乾いた笑いが口から漏れる。
zmさんは優しい。
だからこそ、俺が急に「好きだ」なんて言って困らせてしまうのは嫌だ。
syp「…、っ…」
ゴシゴシと乱暴に目元を拭き、足早に家へと向かった。
✱
em「はぁ…」
“友人の相談”…… ならよかったのに。
わかっていた、初めから。
sypくんはzmさんが好き。
zmさんは他の人…rbさんが好き。
そして私は…sypくんが好き。
叶うはずのない恋。
最初からしなければよかったのかもしれない。
いや、そんなことを思ってはいけない
好きになった人に申し訳ないから。
em「なんでっ…なんで…」
涙がぽろぽろと零れていく。
好きな人が、幸せになってくれるなら、 まだ良い。
けれど、sypくんは、きっと幸せではない。
こんな時になにもできてない自分が本当に嫌だ。
神様がいるのなら、神様は無慈悲だ。
俺だけならまだ よかったのに
em「っ、う…あぁ…」
涙は止まらない。
気づけば枕はびしょ濡れ。
em「ぅ゙…ぅ…」
数十分後、emは泣き疲れたのか寝てしまった。
emの目元は赤く、腫れていた。
✱
rbはzmが好き。
zmにたくさんアピールしているけど、zmはまだ気付かん。
zmはrbが好き。
zmはまだ自覚していないやろうけど、周りからみれば一目瞭然。
sypはzmが好き。
たとえ、zmがrbを好きやとしても。
sypは隠しているつもりなのだろうが、バレバレ。
emはsypが好き。
たとえ、自分に振り向かないと知っていても。
諦めようとしても、諦めきれない。
本当に可哀想な人達や。
一見、sypとemだけが可哀想に見える
やけど、zmやrbが知れば、 きっと…
いやなんでもない。
このことは忘れてええよ。
…俺が誰かって?
知らんほうがいいで。
……….ま、1つだけヒントやるとしたら
俺はrbが好きな、可哀想な奴ってこと。
「俺達5人はいつまでも可哀想なんやろな。誰幸せになれる気がせんわ笑」
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衝動書きで始めたから
ごっちゃごちゃですわ👍️
コメント
2件
なるほど!!えぇ…悲しい話やな…最後の人は誰やったんやろうか…