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時は過ぎた。


もう午後2時頃だ。


辺りの家や店は水没している。


住んでいた人の思い出が


地域の人達の笑顔が


僕の親友が


友達や、先生


すべて海に流された。


「そうだ、遥に電話……」


ツーツーツー……


(そうだよな繋がらないよな)


みんな諦めて屋上の小汚い床に座っている。



(そうだ……教室にさえ行ければ……!)


僕は危険を無視し、屋上の階段を駆け出した。


自分の教室は2階だ


(どうにかなれっ……)


膝くらいまで海水が押し寄せている。


(あった……!)


遥の机の上には小さなラジカセのような物が置いてあった





ー1週間ほど前    遥の家


「この機械何?また新しく作ったの?」


「うん!そうだよ〜!

これはAIの俺と会話出来る機械なのさ〜✨️ 」


「すごいね……!」





あいつ……昨日持って帰るの忘れたって……言ってて……


これでもし、AIの君と話せるなら。


僕はもう少し生きれる。



「/こんにちは!」


「え?喋った……!」


「/俺は遥だよ!よろしくね!」


「あ、よろ…しく 」


こんな素晴らしい機械が作れる親友が僕は大好きでした。






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