ある日🌸は蘭ちゃんと決めた約束を破っていることに気づかないまま遊んでいた。
ふとした時に🌸はスマホを見る。数時間前や数分前のメールに気づき急いで返信をする。「ごめんなさい。今から帰ります。」と一通のメールをいれ帰ることを伝えた。
🌸は早く帰ろうと狭い道や暗い道を通っていた。普段、蘭ちゃんにキツく暗くなったら大通りで帰ってくること、人気なの無いところはいかないことを言われていた。だがしかし🌸は気にせずに帰ってしまっていた。
もうすぐ蘭ちゃんの家に着く寸前の狭い道を通ると知らない男の人に話しかけられた。「今帰り?ちょっとついてきてよ」と話しかけられ🌸は震えだした。電話しようと行動しようとスマホを取り出すも男の人に奪われ壊されてしまった。必死に抵抗をする🌸。抵抗しすぎたのか仲間を呼ばれ気絶させられてしまった。
🌸が目を覚まし、辺りを見渡すと拷問器具がたくさん置いてあった。
目を覚ました🌸に「梵天について話せ」と言われ🌸は青ざめ、すると静かに涙が流れてきていた。「梵天?なんのこと?」と強気で言ってみるも嘘は通らなかった。
恐怖心に襲われ声を出そうとするも上手く出せずにいた。それがかえって良かったのか男の人は去っていった。過去がよみがえってくる。適当に受け流していた蘭ちゃんの話を思い出した。「服とかどっか適当にGPSつけといて」と言われたのを思い出し🌸は希望を捨てずにいた。そんなことを思い出していると蘭ちゃんの声が聞こえ🌸は安心したのか眠ってしまった。
目を覚ますと暖かい布団に包まれとても心地が良かった。脚に重みを感じ見てみると蘭ちゃんが寝ていた。蘭ちゃんの髪を触りながら「ありがとう」と伝える🌸。するとドアが開き竜ちゃんが「おはよ」と心配している顔で言ってきたので笑顔で言い返した。竜ちゃんが安心した顔で「ご飯できてるよ」と言ってくれた。
🌸と竜胆の声で起きたのか蘭ちゃんが起きる。寝起きが不機嫌なのを知っている🌸は声をかけられずにいた。すると蘭ちゃんが「おはよ」と言ってくれたので少し安心した🌸。ホッとしていると蘭ちゃんが「なにか言うことないの?」と質問してきた。
もちろん沢山ある。伝えていた時間内に帰らなかったこと、狭い道や人通りの少ない場所を沢山通ってしまったこと。他にも沢山ある。そんな沢山の感情が出てきてしまい涙を流す。泣きながらごめんなさいを言う🌸に対して蘭ちゃんは「約束沢山破ったよね?」「でも適当に受け流してた割にはちゃんとGPSつけといてくれたから🌸の場所がわかった。約束守ってくれてありがと。」と優しい声で伝えてきてさらに泣いてしまう🌸。「これからはちゃんと約束守る?」と聞かれ「うん、ちゃんと約束守る」と頭を撫でられる🌸。
【end】
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