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#文スト&暗殺教室
Luz🍀* ゚
88
7,861
#クロスオーバー
重い鉄の扉が閉まる、無機質な音が静まり返った部屋に響いた。
太宰が中也を連れ込んだのは、外光が一切遮断された、地下にある秘密の隠れ家だった。
埃っぽさはなく、むしろ微かに消毒液と、先ほどまで路地裏を支配していた2人のフェロモンが混ざり合った、逃げ場のない匂いが部屋に充満している。
太宰は、腕の中で完全に意識を失っている中也を、部屋の中央にあるベッドへとそっと横たえた。「……本当に、限界まで無理をしていたんだね、中也」
太宰は砂色のコートを脱ぎ捨てると、ベッドの脇に腰掛け、中也の青白い横顔をじっと見つめた。新型抑制剤の副作用のせいか、中也の呼吸は浅く、肌は驚くほど冷え切っている。
それなのに、太宰がシーツに触れるたび、中也の身体の奥からは、先ほど強引に注ぎ込まれた太宰のαの成分が、甘い熱となってとろとろと溢れ出し、シーツを汚していった。
太宰の細長い指が、中也の首筋――先ほどまで激しく弄っていた「番の痕」へと再び触れる。
その瞬間、気絶しているはずの中也の身体が、ビクリと小さく跳ねた。
「っ、……ぁ、……」
中也の乾いた唇から、かすかな呻き声が漏れる。
ゆっくりと開かれた青い瞳は、ひどく朦朧としており、焦点が合っていない。
「目が覚めたかい? 私の可愛い犬」
「……だ、ざ……っ」
中也はぼやける視界の中で、目の前にいる男の顔を認識した瞬間、本能的な恐怖で身体を震わせた。
逃げようと反射的に手足に力を入れるが、金属が擦れ合う、ガシャリという重々しい音が枕元で鳴り響いた。
「っ、なんだ、これ……っ!?」
驚いて見上げれば、中也の両手首には、ベッドのヘッドボードに固定された頑丈な革製の拘束具と鎖が繋がれていた。
マフィアの幹部たる中也の異能や筋力をもってしても、今の衰弱しきった身体では、引きちぎることなど到底不可能な代物だ。
「4年もいなくなっていたんだ。また君がどこかへ走って行ってしまわないように、これくらいの準備はしておくさ」
太宰は中也の焦燥を愉しむように、その額に優しく髪を 払うような 優しい 手つきで触れた。
その落差が、かえって中也の絶望を深めさせる。
「ふざけ、るな……っ! 放せ、クソ太宰……! 俺はマフィアの……っ」
「最高幹部? 誰も君がここにいるなんて気づきもしないよ。森さんだって、君が『新型抑制剤のオーバードーズで倒れた』とでも思っているんじゃないかな」
太宰は中也の顎を優しく撫でながら、その冷たい唇を中也の耳元へと寄せた。
「4年間、君はよく頑張ったよ。でもね、もうあの劇薬に頼る必要はないんだ。これからは、毎日私がたっぷりと君の奥に注いであげる。……君の身体が、私のものしか受け付けなくなるまで、何度でもね」
その言葉と同時に、太宰の手が再び、中也のまだ熱を孕んだままの足の間に滑り込んでいく。
拘束された中也は、ただ天井を見上げて、再び始まる終わりのない支配の予感に、声を殺して咽び泣くことしかできなかった。
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