嘔吐表現あり
中太地雷の方はさよーなら
わんちゃん太中でも受け取れる?かも?
「ど、どうしよう…….」
お腹が減っていたので、飯を食うかという質問にYESと答えてしまったが…….
まだ頭痛は収まっていないことは愚か、気持ち悪さも倍増していた。
今食べたら吐きそう。
「…でも、中也が作ってくれるんだもんね。私の為に作ってくれるんだもんね。食べなきゃ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
少しして中也が戻ってきた。
「作ってきたぞ。」
そうして出されたのはお粥。しかも蟹入り。
「ありが…とう。」
「…もしかして、まだ体調悪いか?食べれなければ無理しなくても…….」
「た、食べれる!大丈夫だから!」
う…頭ぐわんぐわんする。
少し声を張ったせいで、頭にそれが響く。
スプーンでお粥をすくって口元へ運ぶ。
胃はそれを欲しているし、私だって食べたい。
でも、脳がそれを拒否する。
「ほら、やっぱり…….。無理ならまた後で…」
パクっ
「ん、食えるのか?」
「うん、た、食べれるから」
「そうか。」
そこで電話が鳴り響く。
「!あ、わりぃ、ちょっと出てくる」
「うん」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「太宰、ちょっと首領から招集かかっちまった。すぐ戻るから、行ってもいいか……?」
「ん、いいよ。」
「俺が帰ってくるまで無理すんなよ?」
「わかってる。行ってらっしゃい」
「あぁ、すぐ戻るから。」
また中也が部屋を出る。
…正直今すぐにでも吐きそうだ。
いつも美味しい中也の料理が、今では味を感じない。
そのままどれくらいたったか。
ずっとぼーっとしていた。
それからはっとする。
もし帰ってきた中也がこの皿を見たらどう思うだろうか。
全く減っていないお粥。
「悲しむかなぁ…….?それはやだなぁ…….」
それから私はちょっとずつ、ゆっくりお粥を食べ始めた。
掬って食べて、掬って食べて、掬って食べて、掬って食べて、掬って食べて…….。
いつもなら楽しいこの行動が、今はただの苦しい作業に感じる。
1口食べるごとに気持ち悪さが増していく。
その時、胃から食べ物が逆流する感覚がした。
さすがにまずいと感じ急いでトイレへ行く。
そしたらすぐに、逆流してきたものが出てくる。
「ヴッ…オエ゛ッヴエッ……ヴッ……」
あぁ、気持ち悪い。
涙が出てきて視界がぼやける。
「ヴッ…オエ゛゛……」
「大丈夫か」
そう言って背中をさすったのは中也だった。
「え…….?なん…で、?」
「急いでたら首領が早めに話を始めてくださったんだ。だから早く帰ってこれた。」
「そ…なんだ……」
どうしよう。中也に見られた。どうしよ、どうしよう…….
「どうせ俺が悲しむとかそんなん考えて、無理して粥食ったんだろ」
「い、いや…….そんなわけじゃ…….」
「俺はお前のことならなんでも知ってる。なんたって、相棒兼恋人だからな。だろ?」
「…うん。」
「ほら、だからとりあえず出すもん出して一旦寝ろ。」
「うん。」
それから中也は私を寝室に連れてって寝かせてくれた。
そして、私が寝るまで手を握っていてくれた。
そうしてもらっているうちに、私は眠りについていた。
コメント
1件
中也ぁ……優しいよぉ…