テラーノベル
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ネタがなくなったので王道に逃げる。
後天的女体化っていいよね!!!!
リクエスト作品は明日か明後日かに更新します
根っこが中太推しなので中太っぽいかも知れない。
太中もいいけどね!!!!
受けの方が乳房がでかい百合っていいよね!!!!(???)
──それは、実にあっけない、いつも通りの任務の最中だった。
ヨコハマの闇に蠢く、ポートマフィアの敵対組織。その残党を駆除するべく、最悪の二人組──『双黒』が投入された。ただそれだけのこと。
敵の最後の一人が、苦紛れに発動した異能力。それは物理的な破壊力を持つものではなく、ただ奇妙な光となって二人を包み込んだ。
直後、光が弾け、視界が激しく上下する。
気がつけば、衣服のサイズが、肌に触れる空気の感覚が、決定的に変わっていた。
「……は? え、何だこれ、おい……なんだこれぇぇぇッ!?」
ポートマフィアの最下層にある、めったに人が来ない倉庫。
そこに、中也の、しかし明らかにいつもより数オクターブ高い叫び声が木霊した。
中也は自分の胸元を凝視し、それから自分の手を何度も握り締めている。
縮んだ。確実に縮んだ。元々マフィアの中では小柄な部類だったが、さらに視線が低くなっている。おまけに、いつも着ているシャツの胸元が、内側からの妙な膨らみによってパンパンに張っていた。
「うるさいなぁ、中也。耳の奥に響くだろう。……おや?」
隣で頭を押さえていた太宰が、ふらりと立ち上がる。
その姿を見た中也は、思わず息を呑んだ。
太宰もまた、縮んでいた。元が百七十センチメートル代後半だった体が、百六十センチメートル代半ばほどにまで落ちている。しかし、その変化はただ小さくなっただけではない。
包帯の隙間から覗く手足は、細く、どこか儚げだ。肩の線は華奢になり、全体のシルエットが驚くほどアンニュイな美少女のそれへと変貌していた。ウェーブがかった黒髪は肩を越えて背中まで伸び、憂いを帯びた瞳が、戸惑うように瞬いている。
「……手足が細い。それに、なんだか視界が低いね」
太宰は自分の胸に手を当て、そこに確かな膨らみがあることを確認すると、ふっと艶やかな笑みを浮かべた。鏡を見るまでもない。自分の声が、鈴を転がすような、しかしどこか気怠げな少女のものになっている。
「なるほど、異能力による肉体の性別反転、といったところかい。……うん、素晴らしい。私は女になっても美人……だね! 悪くない、いやむしろ、これなら新しい心中方法のバリエーションが増えるかもしれないよ」
「楽しんでんじゃねぇよ唐変木!!」
中也が怒鳴りつけるが、その声もまた、完全に勝気な少女のそれだった。
中也の姿も、劇的に変わっていた。
身長は百五十センチメートルそこそこまで縮み、いつも被っている帽子がぶかぶかになって目元を覆いそうになっている。しかし、ただ細くなった太宰とは違い、中也の体は適度に筋肉がつき、引き締まっていた。胸元は太宰のそれよりも明らかに主張が激しく、シャツのボタンがはち切れんばかりに主張している。豊かなオレンジ色の髪は腰のあたりまで伸び、男勝りで姉御肌な雰囲気を残したまま、最高に魅力的な美少女へと変貌を遂げていた。
「おい、どうすんだこれ! 首領への報告は……いや、この格好でマフィアのビルに戻れるかよ!」
「仕方がないじゃないか。ひとまず、この近くにある私の隠れ家に行こう。そこで体制を整える。衣服も、このままじゃ歩きにくいだろう?」
太宰は、ぶかぶかになった上着の裾を器用に翻しながら、いつもの調子で歩き出した。中也はチッと舌打ちをし、だぼだぼのズボンを跳ね上げるようにして、その後を追った。歩くたびに、胸のあたりが妙に揺れて落ち着かない。相思相愛、既に恋人同士である二人は、互いの姿が「おそろしく美少女である」という事実に内心でドギマギしつつも、長年の信頼関係のまま、隠れ家へと滑り込んだ。
隠れ家に到着した二人が、まず直面したのは「下着」の問題だった。
太宰がどこからか調達してきた(おそらく任務の潜入用にでも用意していたのだろう)女性用の下着一式。それを前にして、二人はお互いに背を向けて着替えることになった。
「……なぁ、これ、どうやってつけるんだよ。後ろのホックが全然届かねぇんだけど」
中也が、いらついた声を出す。背中で金具と格闘しているのが気配でわかる。
太宰はといえば、何とか自力でブラジャーを装着したものの、すでに顔を歪めていた。
「……う、うええぇ……何だい、この胸を締め付ける忌々しい布切れは。呼吸が苦しい。肋骨が圧迫されて、まるで拷問器具だよ。これを世の女性たちは毎日つけているのかい? 自殺志願者の私でも、こんなじわじわとした苦しみは御免被りたいね……」
「あ? ……いや、そうか?」
中也は、太宰に手伝ってもらってようやくホックを留めると、ふう、と息を吐いた。
そして、自分の胸元を触りながら、意外そうな顔をする。
「俺は、これつけることで幾分か体が楽になった気がするぜ。さっきまで走るたびに重みで揺れて、クソ鬱陶しかったからな。しっかり固定されて、大分散歩がしやすくなったわ」
「……中也」
太宰が、じとーっとした半眼で中也の胸元を凝視した。
自分の胸と、中也の胸を、何度も見比べる。
「何だよ」
「……腑に落ちない。実におもしろくないね」
「ああん?」
「何故、私より身長が低くて、普段の筋肉量も(女性化して減ったとはいえ)中也の方があるくせに、そこだけ私より大きいんだい? 質量保存の法則はどうなっているんだ。神様の嫌がらせかな?」
「知るかよ!! 俺が頼んでこうなったんじゃねぇ! つーか、お前は細すぎて今にも折れそうなんだよ! 儚げな美少女気取ってんじゃねぇ!」
「気取っていなくてこれさ。私は生まれながらの美」
「うるせぇ、殴るぞ!」
ギャイギャイといつものように言い合いながらも、二人は互いの新しい姿を、否応なしに意識していた。
太宰から見れば、小さな体で、しかし凛とした男勝りなオーラを放つ中也は、危ういほどに眩しく、可憐だった。中也から見れば、普段の飄々とした不気味さが薄れ、どこかアンニュイで消えてしまいそうな儚さを纏った太宰は、ぞっとするほど綺麗で、目を離せなかった。
付き合っている二人の間に、いつもとは違う、奇妙に甘やかで、けれど戸惑いに満ちた空気が流れる。
「……とりあえず、首領に連絡を入れる前に、一度ポートマフィアの外部施設で情報を集める。中也、行くよ」
「おう」
二人は適当な女物の服(太宰はシックなロングワンピース、中也は動きやすいレザージャケットとスキニーパンツ──どちらもサイズはピッタリだ)に着替え、街へと繰り出した。
しかし、肉体が女性になったということは、当然、身体機能も女性のそれになっているということだ。
外部のセーフハウスに立ち寄った際、二人は第二の試練に直面した。
「……ちょっと、トイレに行ってくる」
中也がそう言って、女子トイレのドアをくぐる。男性用に入ろうとしたが、この見た目で入れば確実に騒ぎになるため、理性を働かせた結果だ。
数分後、太宰もまた、なんとなく個室を利用したくなり、中也の後を追って女子トイレに入った。
女子トイレの個室に入った太宰は、便座の横にある、見慣れない機械のボタンの羅列に目を留めた。
普段、男として生きている彼には、縁のない機能ばかりだ。
「……おや、これは何だろう。ビデ? 聞いたことはあるけれど、実際にどういうものかは知らないな。好奇心は猫を殺すというけれど、まあ、試してみる価値はある」
興味本位で、太宰はそのボタンを深く考えずに押し込んだ。
直後。
「ひゃあぁぁぁっ!?」
個室の壁を透過して、中也の耳に、これまで聞いたこともないような太宰の、文字通り「女の子」な悲鳴が響き渡った。
「おい、太宰!? 何があった! 敵襲か!?」
中也が慌てて自分の個室の鍵を開け、太宰の個室のドアを叩く。
「中、中也……! 水が、なんか温かい水が、ものすごいピンポイントで……ひゃんっ!」
「何やってんだお前は!! ボタン触るんじゃねぇ!!」
どうやら止めるボタンがわからずパニックになっているらしい。中也が外から非常解錠し、ドアを開けると、顔を真っ赤にして便座の上で縮こまっている太宰の姿があった。慌てて中也が「止」のボタンを押すと、機械は静かになった。
「……な、何だいあれは。あんな、あんな局所をダイレクトに狙い撃ちする兵器が、日常的に存在しているなんて、女性の社会は恐ろしすぎるよ……」
涙目でワンピースの裾を整える太宰。その姿は、普段の完全無欠な悪魔の知恵袋とは思えないほど無防備で、おそろしく可愛い。中也は思わず顔を赤くし、ぷいと横を向いた。
「バカじゃねぇの……。そんなことより、俺は別の意味で戦慄してんだよ」
「……何がだい?」
太宰が衣服を整えながら尋ねると、中也は、深いため息をつきながら、自分の個室の方を振り返った。
「……男の時より、圧倒的に排泄に時間がかかる。衣服の脱ぎ着もそうだし、なんかこう……構造的な問題なのか? 世界中の女性は、毎日毎日、こんな面倒くさいことを繰り返してんのか……。リスペクトしかねぇわ、マジで」
「ふふ、中也は真面目だね。そんなところに感心するなんて」
「うるせぇ。お前が間抜けな声出すから調子が狂ったんだよ」
鏡の前で、二人は並んで手を洗う。
鏡に映る二人の少女。一人は背が高く、どこか影のある美少女。一人は背が低く、活気に満ちた、けれどどこか妖艶な美少女。
誰が見ても、お似合いの、そして最高に美しい二人組だった。
「……なぁ、太宰」
中也が、濡れた手をペーパータオルで拭きながら、鏡越しに太宰を見た。
「なんだい、中也」
「これ……いつ戻るんだ?」
「さあね。異能力の性質からして、発動者が死ぬか、あるいは時間経過で解けるタイプか。私の『人間失格』で自分を触ってみたけれど、私自身の女性化は解けなかった。つまり、私の肉体そのものが『書き換えられた後の正常な状態』として固定されている。中也の『汚濁』と同じで、一度変質してしまった肉体には、事後だと私の無効化は効きにくい。……まあ、数日もすれば自然と戻るんじゃないかな」
「数日、ねぇ……」
中也は、自分の長いオレンジ色の髪を弄りながら、複雑そうな表情をした。
不便だ。圧倒的に不便だ。胸は重いし、服は窮屈だし、トイレは面倒くさい。
けれど──。
「……中也」
不意に、太宰が背後から中也の腰に手を回した。
いつもなら、太宰の長い腕が中也の肩を抱くか、あるいは上から包み込むような形になる。しかし今は、互いの身長差が縮んだおかげで、ちょうど中也の体に太宰の体がぴったりとフィットするような形になった。
太宰の細い顎が、中也の肩にちょこんと乗る。
耳元で、少し高くなった、けれど紛れもない太宰の吐息が聞こえた。
「何、弱気になっているんだい。中也がどんな姿になろうと、私の相棒であり、私の恋人であることに変わりはないよ」
「……誰が弱気になってるっつったよ」
中也は、頬が熱くなるのを自覚しながらも、逃げようとはしなかった。
むしろ、太宰の細い身体を、自分の腕で後ろに手を回して、ぎゅっと抱きしめ返す。
男の時よりも、肉体が柔らかい。肌の触れ合う感覚が、驚くほど敏感に脳に伝わってくる。
左右なんてない。どちらが上でも下でもない。二人の関係は、この姿になっても、完全に「対等」だった。
「お前こそ、その儚げな見た目で、急にぶっ倒れたりすんなよな。俺が守ってやらなきゃいけねぇみたいに見えるだろ」
「おや、守ってくれないのかい? こんなに可憐な美少女なのに」
「中身が最悪の悪魔だって知ってるからな。……でも、まぁ」
中也は、少しだけ顔を傾け、肩に乗っている太宰の顔を見つめた。
きめ細やかな白い肌。長い睫毛。少し濡れた、魅力的な唇。
「……綺麗だとは、思ってるよ。お前が男だろーが女だろーが、そこは変わんねぇ」
直球すぎる中也の言葉に、今度は太宰の方が、一瞬だけ目を見開いた。
そして、ふっと、本当に嬉しそうな、少女のような笑みを浮かべる。
「中也は本当に、ずるい男……じゃなくて、ずるい女の子だね。そういうことを平気で言う」
「本心だからな」
二人の顔が、自然と近づく。
いつもより少し高い位置にある中也の唇と、いつもより少し低い位置にある太宰の唇が、ごく自然に、重なり合った。
触れ合う唇の柔らかさは、男の時とは全く違っていたけれど、そこから伝わってくる熱と、互いを狂おしいほどに求める明確な意志は、何一つ変わっていなかった。
深く、互いの舌を絡ませ合い、吸い上げるようにして、二人は女子トイレの鏡の前で、長く、熱い口づけを交わした。
ようやく唇が離れた時、二人の呼吸は少しだけ荒くなっていた。
太宰のアンニュイな瞳は、熱を帯びて潤んでおり、中也の勝気な瞳も、どこかトロンとしていた。
「……ん、は……。おい、太宰。これから首領に連絡するんだろ」
「そうだね……。でも、その前に」
太宰が、中也のレザージャケットの裾をぐっと引っ張った。
「この隠れ家の奥に、一応ベッドがあるんだ。……この『慣れない肉体』の構造を、もっと深く、互いに研究し合う必要があるとは思わないかい?」
「……お前なぁ」
中也は呆れたように笑い、けれど、その目は完全に据わっていた。戦う時の、あるいは、太宰を抱く時の、獰猛で、愛おしさに満ちた瞳だ。
「研究、大いに結構じゃねぇか。手加減しねぇからな、太宰」
「望むところさ、中也」
二人は、どちらからともなく手を繋いだ。
指を絡め合い、固く、強く。
例え姿が変わろうとも、声が変わろうとも、世界がひっくり返ろうとも。
ポートマフィアの『双黒』であり、互いの唯一無二である二人の絆は、何一つ揺らぐことはない。
奇妙な異能力がもたらした、ほんの数日間の、甘く、騒がしい秘密の始まりだった。
やっべおかしくなっちった笑
コメント
7件
「研究」って、神か?神か!? 二人の女体化は本当に好き...!
後天性女体化ってなんでこんな尊いのかしら🤦♀️💓 だざざは微乳ですよね!笑
うわあ、女体化双黒めっちゃ良かったです…!太宰の「女性社会は恐ろしい」がウケたし、中也の「リスペクトしかねぇ」にめちゃ共感しました🤍最後の研究し合う展開も、二人の関係性変わらなくて尊い…!素敵な話をありがとうございます!