緑谷said
寧「そして、ヒーロー公安委員会が私の存在を突き止め、私をプロヒーローにさせるため育て上げた。私の個性は、世界でも希少で最強の個性と言われている。でも、私の個性を悪用しようとするヴィランも大勢いる」
『、、、!』
「育て上げた」、、、そうか、だから寧々ちゃんは他の人達よりも早くヒーローになっているんだ
寧「今、私の中には3つの個性が確かにある。私はこのまま雄英高校を護衛することが、正しい事なのか、それとも辞めてしまうことがいいのか、分からないけど、、、」
そこまで話すと、寧々ちゃんは僕たちをゆっくりと見回して、息を吸った
寧「オールフォーワンは、私の個性を悪用しようとして私を守る家族を殺した。どんなことをしてでも、私を支配しようとしてきたの。この世のすべてを自分のものにするためだけに、アイツは私の大事な家族を殺した」
淡々と述べているようで、その言葉一つ一つの重みに、僕はゴクリと喉を動かした
寧々ちゃんが何かを抱えているのは勿論知っていたし、それを知れたらいいなと思っていたけど
寧「オールフォーワンは、、、、死柄木が率いるヴィラン連合を使って私を捕まえようとすると思う。これから先私とこの個性を使ってもう一度計画を進めようとしている。その中で邪魔なの。この雄英が」
邪魔、、、?
寧「有望なヒーローの玉子、、、この先驚異になる存在を、今のうちに消しておかないといけないって。だから、ヴィラン連合を使ってなんでも皆を襲わせた。それを防ぐために、私を雄英の生徒として皆を守る機会をもらった」
寧々ちゃんは、息を深く吐いた
寧「これが、、、私の話せる全部」
芦「・・・」
麗「・・・」
『・・・』
話し終わった寧々ちゃんに、誰も言葉が出せなかった
あまりにも遠い世界の話のようで、そしてあまりに辛い過去で
黙り込んだ僕たちに、寧々ちゃんは再度頭を下げた
寧「―――ごめんなさい。これは、、、私の言える全部であって、私の言いたいではない」
『、、、寧々ちゃん』
声が震えている
下げた頭から、肩も震えて寧々ちゃんの葛藤を表していた
寧「ごめんなさい、、、でも、言ってしまえば私はもうここには居られないの。皆を守れないの、、、だから、今話した全部で、もし私の事をそれでも信じてくれるのなら、、、また」
ゆっくりと頭を上げて、潤んだ瞳で僕たちを見つめる
寧「私をこのクラスに―――入れて欲しい」
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新着で見れた幸せ✨