曲パロかもしれません。ずっと中也目線です。
太▶︎教師
中▶︎生徒
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太宰の長い髪を耳にかける。
ぱりちと目が合う。
「うふふ、なぁに?中原中也さん?」
嗚呼、やめて、下の名前で呼んで。フルネームはやめて。
「そういえば。貴方がおしえておしえていっていうから教えてるのに、全然集中してないね?もっとちゃんと集中しないと、受験生だよね?」
そうだよ。アタシは受験生。忙しい時期、か弱いハァトが壊れちゃいそうだよ。せんせい。
「ねぇ、せんせい。」
「ん〜?どうしたの、」
「しりたいこと、しりたいの。みえないもの、みたいの。最近さ、目つき悪いんだよ。なんで、なんでなの?せんせい。」
目頭からちいさい、ちいさいなみだがぽつり。
「うーん。私にきかれてもなぁ。せんせいもまだ若いよォー……」
ねぇ、せんせい。あたし、せんせいのことすき。でもね。せんせいはどうせ歳が〜とか言うんでしょ?
なんで年下じゃ、いけないんだろう。恋は、かたちが決まってるわけじゃないんだよ?ねぇ。
少しずつ涙がでてくる。急いで拭いてあたしは言う。
「せんせ、フルネームで呼ばないでよ。ちゃんと、ちゃんと下の名前でよんで、ちゅうやって、言って。」
涙がでてくる。止まらない
「せんせぇ、あたし、まだ女子高生でいたいよ。せんせいと、もっといたいよ。」
受験なんて、やりたくない。せんせいともっといたい。きすしたい。手をつなぎたい。でぇとしたいよ。せんせい。
「ちゅうや。」
せんせいが言う。
両手を広げる。
「ほら、せんせいの腕の中においで。」
おそるおそる。ぎゅ、と先生を抱きしめる。あたたかい。
「ふふ、しばらくお勉強はやめようか。ゆっくりおやすみ。」
嗚呼、やさしすぎるよ。せんせい。でもね、あたしさよなら言いたくない。ずっとせんせいと、こうしてたい。
先生の中で、静かにあたしは泣く。先生の手は、ほんのり鉄の匂いがする。あたしの嫌いな匂いに抱きしめられながら、あたしはこの瞬間を噛み締める。
後半になるごとに少しずつ歌詞とは離れていっちゃいました…💦ごめんなさい(>_<)